霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

梅雨時は、やはり「周防阿弥陀寺」で・・・

2013年06月30日 | 山口の名所

2013年6月30日(日)

梅雨らしい毎日が続くが、これを「鬱陶しい」と思ってしまうと気が滅入るので、この季節でしか味わえないことに楽しみを見つけることにした。・・・と言えば当然ながら、雨の恵みをふんだんに吸い込んだ紫陽花を愛でるのが一番とばかり、定番ながら「周防阿弥陀寺」へ出かけることにした。

阿弥陀寺の仁王門は正面から拝見するのもいいが、一旦、門を潜ってから振り返って眺めてみるのも(タイトル写真)、これまた味わいがあるものだ。三百年以上前に再建されたらしいが、苔むした藁葺き屋根と紫陽花とが素敵にマッチしている。

いつもは仁王門を潜ってからそのまま正面の表参道を登っていくのだが、今日は向かって右手の東参道をゆるゆると登ってみることにした。雨上がりとあって結構な濁流となっている小川のせせらぎと、水車の水音を聞きながら登って行くと、すぐに巨木のレプリカが目に飛び込んでくる(写真下)。

説明板にはこう書いてある。1180年に兵火で消失した奈良東大寺大仏殿再建のために巨木を調達をすることとなり、杣山(そまやま)と呼ばれた徳地の山奥がその切り出し地となった。当時のこの地はひときわ深山幽谷で、人力のみで巨木を切り出すことは相当な難工事であったらしい。母屋柱には、樹齢700年でこのレプリカのような口径1.5m以上の巨木が使われたとのことだが、重源上人の指揮のもとで轆轤(ろくろ)を利用して僅かな人数で山奥から切り出したらしい。これって多分、現代人には到底無理なことでせうナ。

そのすぐ先には再建された石風呂があって(写真下)、その昔は「浴場念仏」の教えによる心身浄化の場であったらしい。今でも、信者の方達が利用しているみたいだが、オイラも世俗の垢にまみれ過ぎているので、綺麗さっぱり落としたいところではある。


更に東参道を登って行き、念佛堂、経堂、瑠璃の滝、開山堂と巡って、ようやく本堂に着く。折角なので本堂に上がり、堂内から護摩堂方向の庭を眺めさせていただく(写真下)。何とも、心落ち着く時間でありますナ。


後は、本堂のすぐ下にある「あじさい園」を通り抜けて西参道に出、雨上がりで殊の外瑞々しい紫陽花の余韻に浸りながら出口へ向かう。今日はお地蔵様も、とても嬉しそうな笑顔をしていらっしゃるように、オイラには見えるのだ(写真下)。

ま、お地蔵様はシャイだから(・・・ホントかよ)露骨には微笑まないかも知れないが、向かって右の口角が僅かに上がっているのが、オイラにはちゃぁ~んと見えるのだぃ



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