今日も気分はニニ・ロッソ

私J.Yasudaがニニ・ロッソの思い出など、思いつくままに語ります。
mail:ciaonini@goo.jp

ニニ・ロッソ(3)

2007年02月27日 22時37分22秒 | ニニへの回想
ニニ・ロッソが他界して早や13年が経ちます。
寂しいことですが、最近では、トランペットをやっている若い子でもニニの名前も、「夜空のトランペット」も知らない人が多くなりました。

少しだけニニのご紹介
ニニ・ロッソ(Nini Rosso)トランペット奏者・歌手
1927年9月19日~1994年10月5日 イタリア トリノ
本名:Celeste Rphael Rosso(チェレステ ラファエル ロッソ)   

一般には、サーカスのトランペット吹きであった父親の影響で、幼少の頃から父親に手ほどきを受けたと言われているが、後に、雑誌の対談の中で「自分の奏法は、完全な自己流で父親は一切指導してくれなかった。」ことや「ピアノは幼少の頃から習っていたが、本格的にトランペットを始めたのは16歳で、一般的にこの楽器を始める人よりずいぶん遅かった。」ことを語っている。

第二次大戦が終結し、スタジオやホテルのステージでデキシーランドジャズのバンド活動を続けながら、自費でレコード会社「SPRINT」を設立、1962年4月彼の最初のヒット作となる「夕焼けのトランペット」を発表する。
ルイ・アームストロングを彷彿とさせるだみ声のボーカルと哀愁を帯びたトランペットが広く受け入れられ、ヒットとなった。
ちなみに日本では「ザ・ピーナッツ」がカバーして歌っていた。

1965年に名曲「夜空のトランペット」を発表し、世界的ヒットとなる。
ニニのエッセイによると、
「大戦中、まだ子供ながらレジスタンスに参加して山中でキャンプしていた頃、毎晩聞こえてくる敵側の消灯ラッパが敵ながら何とも美しく、そのラッパを聴きながら別れ別れになったガールフレンドのことを考えていた。そのときのイメージがこの曲となった。」
とのこと。

ビブラートを使わない消灯ラッパで始まり、一転して情感たっぷりの演奏になり、間奏部分では遠くにいる恋人に「おやすみ」を告げるナレーションが入っています。
難しい演奏上の技法は一切無く、楽器を始めて間もない子供でも演奏できるこの曲を、ただただ美しく歌い上げるニニのトランペットには、本当に心を打たれます。

よく言われるように、僕もニニは超一流のトランペット奏者ではないことは認めます。
しかし、彼は常に大衆に根ざした親しみやすい音楽を目指し、何よりも
「誰にでも演奏できる曲を 誰よりも美しく歌う」
偉大な奏者でありました。

だからこそ、トランペットという日本では比較的マイナーな楽器の奏者でありながら日本武道館すら満員にしてしまうほど人々は魅了されたのです。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 楽器(2)YTR-632 | トップ | レガートタンギング »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夜空のトランペット (Mashi☆Toshi)
2007-03-03 09:52:51
はじめまして
ニニ・ロッソで検索してやってきました。
やはり偉大なアーティストだったんですね。
こんな熱心なファンがいらっしゃるんですから。
トランペットは私も少し練習しましたが、
全然モノになりませんでした。

返信する
ようこそおいでくださいました。 (管理人J.Yasuda)
2007-03-04 00:03:26
Mashi☆Toshi様
いらっしゃいませ。
ニニについては書きたいことがまだたくさんあります。
よろしかったら今後ともときどき遊びに来てくださいね。
返信する
演奏会に付いて (力丸)
2007-06-07 15:07:13
今日は 初めまして 老人会で検索中で
何故か喜殿のプログに着きました。

前置きはさておき、ニニ・ロッソがお好きな様ですね、
私も若い頃良く聴きました、懐かしく思いました。

色んな所で演奏されていますが、出演料はどうなりますか、
此方は自治会の中の老人クラブの親睦会等で演奏は出来る
のでしょうか、お聞かせ下さい。

宜しくお願いします

アドレス cosmos.sn@fukuoka.email.ne.jp
返信する

コメントを投稿

ニニへの回想」カテゴリの最新記事