今日も気分はニニ・ロッソ

私J.Yasudaがニニ・ロッソの思い出など、思いつくままに語ります。
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RUDY MUCK(2)

2007年05月17日 23時04分08秒 | 楽器
僕も少し驚いているのですが、最近、RUDY MUCKという検索キーワードでこのブログにおいでいただく方が増えてきました。ここ1週間ほど毎日のことです。
おそらく、ニニ・ロッソが使っていたマウスピースがルディ・マック クッションリム19Cであったとの情報を得て、探しておられる方がいらっしゃるのかもしれません。

僕もかつてこのマウスピースを真剣に探していたことがあることから、お探しの方のお手伝いになればと思い、今回はRUDY MUCKの情報を追加でもう少し書かせていただきます。(前回の記事は2007年2月をご覧下さい)

RUDYMUCKのマウスピースは、昔1940年代にダンスバンドなんかでよく使われたマウスピースで、長年ニニ・ロッソが使っていたことが知られています。他には、スタンケントン楽団にいたころのメイナード・ファーガソンも愛用していたと言われています。
「××C」の型式を持つCのシリーズは、比較的浅めのカップでハイトーンが出しやすいのですが、浅めのカップの欠点であるカップの内側に唇が触れることを防ぐため、カップの内側がえぐってあります。

クッションリムと呼ばれるリムは、幅がかなり厚めで、リム内側のエッジは、かなりハッキリ角がついており、音の立ち上りが良い反面、ハードプレスの奏者にはつらいかもしれません。

Bachあたりのマウスピースに比べると抵抗は少なく、スムーズに息が入る反面、リムの分厚さとエッジで必要以上に唇がカップの中に入り込むのを防ぎ、さらにカップ内側に唇が触れないようにえぐってあるという、とてもよく考えられたマウスピースです。

音は、一部のハイノート専用設計のマウスピースのようなバリバリした音ではなく、柔らかい倍音が良く出ます。

現行のRUDY MUCKも音の傾向は似ていますが、旧タイプよりリムが外側に向かって丸みを帯びており、リム内側のエッジはさらに角が立っており、カップには「えぐり」がまったくありません。要はまったく別のマウスピースです。

(上がニニ・ロッソが使っていた旧タイプ、下は現行タイプ)


(旧タイプのカップ)


(現行タイプのカップ)


手に入りにくいマウスピースですし、僕にとって良いものが他の人にも良いとは限らないのがマウスピースですから、一概にお勧めはできませんが、僕はやはりニニ・ロッソが使っていた旧タイプが断然気に入っています。

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