投信メモ

調べたことをメモしてます
・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

補足:「ディープAI」 vs 「マイ ストライカー」

2018-03-26 | 投信メモ:AI日本株式オープン

 

ちなみに

とを比較したチャートは、下図のような感じになっています:

 

 

・出所:楽天証券 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000FB37_JP90C000D216

 

 

 

cf. 「日本AI」 vs 「ディープAI」: AIファンドに投資するならどっちが良い?


「日本AI」 vs 「ディープAI」: AIファンドに投資するならどっちが良い?

2018-03-26 | 投信メモ:AI日本株式オープン

 

 

ところで、AIファンドを比較するときに、このブログでは

  • AI日本株式オープン(絶対収益追求型)<愛称:日本AI>
  • AI(人工知能)活用型世界株ファンド <愛称:ディープAI>

の2つを比較していました。

  参照:投資信託の比較チャート:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

 

理由は単純で、投信比較チャートの表示が便利な「楽天証券」で、取り扱いのあるAIファンドであったから、ということです。

  楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000EHZ8_JP90C000FB37
  

 

 

 

 

ただ、ここでひとつ難点があります。

そもそも、この2つのファンド、取っているリスク量が、全然違うのです。

 

 

そのことを簡単に確認するために、モーニングスターのサイトで、以下の相対比較チャートを作ってきました:

※ ちなみに、現時点では、まだ、23日分が更新されていませんでした。

    cf. 補足:「ディープAI」 vs 「マイ ストライカー」

 

 

 

 

比較対象にしている「eMAXIS 最適化バランス」は、ターゲット・リスクを設定し、その下での最適なアロケーションを構築するファンドです。

各リスク水準は、下図のような感じです。

 

なので、リターン推移を、このファンドと比較すると、だいたいどの程度のリスクを取っているのか、という目星がつけやすいように思います。

ちなみに、eMAXIS 最適化バランスの購入時手数料は、無料です。

 

 

 

この点を踏まえて、もう一度、モーニングスターの比較チャートを見ていただくと、次のような事が分かると思います。

  • AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、「マイゴールキーパー(目標リスク水準  6%程度)」並みのリターン推移をしている。
  • AI(人工知能)活用型世界株ファンドは、 「マイストライカー (目標リスク水準20%程度並みのリターン推移をしている。

 

要するに、リスク水準が全然違っています。

 

 

 

 

ところで、このブログで、モニタリング(月次週次)をするときに、単純に、日経平均ETFのパフォーマンスと比べるのではなく、

最初に「日経平均ETF:25% + 現金:75%」の割合で投資した場合のポートフォリオと比較していましたが、

この理由も、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)が取っているリスクが小さかったからでした。

  cf. パフォーマンス評価:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))

 

 

 

 

そこで、というのか、いつものモニタリング用の図で、

「日経平均ETF」部分を、「AI(人工知能)活用型世界株ファンド」に置き換えてみたのが下図です。

 ※ データチェック:
楽天証券の比較チャート(下図)にあるように、当該期間(ディープAIの設定来)のパフォーマンスは、「AI日本株式オープン:-1.34%」、「ディープAI:-0.11%」。
なので「ディープAI(25%):-0.03%」。

 

 

 

 

 

こうしてみると、冒頭の図よりも、視覚的に、だいぶ比較しやすくなっているのではないかと思います。

投資対象に違いはありますが、当該期間でのパフォーマンスは、ディープAIの方が、アウトパフォームしていたと言えそうです。

 

 

 

 

で、とても長くなってしまいましたが、やっと、このブログのタイトルについて、私なりに答えてみたいと思います。

 

なんというのか、実のところ、「どちらにも投資したくありません」というのが、いまの本心だったりするのですが、

そこを敢えて、「AIファンドに、どうしても投資をするのなら、どっち?」という事で、無理やりに答えるのなら

 

どうでしょうか、やっぱり、「AI(人工知能)活用型世界株ファンドの方を選ぶような気がします。

 

 

 

理由はすごく簡単です。

「AI(人工知能)活用型世界株ファンド」の方が『投資資金』が少なくて済むからです。

 

 

実際、「AI日本株式オープン(絶対収益追求型)」で、AI(人工知能)活用型世界株ファンド並みの運用をするには、

4倍近くもの資金(多くのリスクを取ること)が必要になってしまいます。

 

逆に言えば、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)」で500万円を運用していた場合、

AI(人工知能)活用型世界株ファンドで同じように運用するのなら、125万円だけ投資して、残り375万円は現金のまま手元に残して置けます。

 

 

 

 

 

 

これは、すごく大きな違いです。

だって、手元に現金が残る分(全体の75%!)、運用会社や販売会社に支払わなければならない「購入時手数料」や「信託報酬」を、

かなり節約できます。パフォーマンス上、これは、無視できない程のメリットです。

  cf. 現金比率20%制約の存在について:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

 

 

 

 

実際、というのか、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の購入時手数料が「2.16%」であるのに対して、

そもそも、ディープAIの方は、購入時手数料が「無料」なので、

先ほどの比較チャートで、購入時手数料を考慮すると、その差は、かなり歴然としてきます。

また、信託報酬は、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)が「1.296%」であるのに対して、

ディープAIは「1.5552%」と、ディープAIの方が「0.2592%」ほど高くはなっているものの、

取っているリスク量が全く違うので、信託報酬の実質的な負担感(期待リターンに対するコスト負担分)は、

ディープAIの方が、かなり(1/4程度に)軽くなっているように思います。

 

 

 

 

それに、残りの現金部分(全体の75%!)は、もっといい運用先・投資タイミングがないか、検討することだって出来ます。

 

 

 

 

 

ちょっと、話が、ここから脱線し始めるのですが、(なので、簡単に済ませて、詳しくは次回にしたいと思いますが)

 

そもそも、投信ビジネスとは、「残高ビジネス」であるため(回転売買への締め付けが強くなってからは特にですが

とにもかくにも、残高を1円でも多く積み上げて、手数料を稼ぐことが、至上命題になっています。

 

 

そうした中で、残高を積むための、一番、手っ取り早い手段(手口)が、「リスクを抑えた商品を作る」という事だと思います。

そして、このような手口を使った商品が増えているようにも感じています。

 

これは、「信託報酬のステルス値上げ(実質値上げ)」と呼ぶべき現象ではないかと思うのですが、

この問題については、後ほど、もう少し詳しく、書いてみたいと思います。

 

  cf. 現金比率20%制約の存在について:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)