投信メモ

調べたことをメモしてます
・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

2018年1月の資金流出入:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

2018-03-03 | 資金流出入額:AI日本株式

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の2018年1月の資金流出入額は、▲1.32億円と資金流出となりました。

資金流出は7ヶ月連続となり、この間の合計は▲25.17億円となっています。

 

 

 

参照先:百十四銀行


月報での『非AIモデル(転換点予測モデル)』の扱いについて:AI日本株式オープン

2018-03-03 | 投信メモ:AI日本株式オープン

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)では、AIを活用して運用を行うという点が強調される一方で、

非AIモデル(AIを使わずに運用している部分)があることが、あまり積極的には説明されていません。


図の出所:販売用資料 https://safe.tr.mufg.jp/cgi-bin/toushin/tsl.cgi/funds/03314172/hanbai_shiryou.pdf

 

 

例えば、月報では、まったく触れられていないどころか、まるで「AIモデル」であるかのような解説になっています。

そのことを確認してみましょう。

 

 

非AIモデル(転換点予測モデル)によるウェイト変更が過去に行われたのは、

9月25日~29日、10月2日~23日、11月13日の22日間だけであったようです。

  ☞ 補足:転換点予測モデルによるウェイト変更が行われた期間について

 

 

そこで、9月、10月、11月の月報で、非AIモデル(転換点予測モデル)によるパフォーマンスへの影響がどのように記述されていたのか確認してみます。

9月(月報より一部抜粋)
先物アロケーション戦略については、日次予測モデルと月次予測モデル、転換点予測モデル全てがプラスとなりました。
AIモデルに基づき先物比率を機動的に変化させ10%~40%程度の実質国内株式組入比率としました。
https://www.am.mufg.jp/pdf/geppou/252629/252629_201709.pdf

 

10月(月報より一部抜粋)
先物アロケーション戦略については、日次予測モデルと月次予測モデル、転換点予測モデル全てがプラスとなりました。
AIモデルに基づき先物 比率を機動的に変化させ15%~45%程度の実質国内株式組入比率としました。
https://www.am.mufg.jp/pdf/geppou/252629/252629_201710.pdf

 

11月(月報より一部抜粋)
先物アロケーション戦略については、日次予測モデルと月次予測モデルがプラスとなった一方、転換点予測モデルがマイナスとなりました。
AIモデルに基づき先物比率を機動的に変化させ5%~35%程度の実質国内株式組入比率としました。 
https://www.am.mufg.jp/pdf/geppou/252629/252629_201711.pdf

 

 

普段は、組み入れ比率の上限は20%か25%であるのに対して、非AIモデル(転換点予測モデル)によるウェイト変更があった月は上限が35%~45%と通常の倍近くに上がっていました。

また、この間の転換点予測モデルによるパフォーマンスへの寄与は、各モデルの中で最大となっています。

これだけの影響度があるにもかかわらず、組み入れ比率の変更を「AIモデルに基づき」とだけ説明するのは、不適切であるとも思えます。

2017年
2月:5%~20%程度
3月:5%~25%程度
4月:5%~20%程度
5月:5%~20%程度
6月:10%~25%程度
7月:10%~25%程度
8月:10%~25%程度
12月:5%~25%程度
2018年
1月:10%~25%程度

 

 

月報の記述は、明らかに「AIモデルによって、先物アロケーション戦略が機能し、パフォーマンスが大きく改善した」と優良誤認させてしまうと思います。

また、このような記述は、転換点予測モデルが、『非AIモデル(AIを使わずに運用している部分)』であることを気付きにくくしていると思います。

 

 

 

なお、月報におけるモデルの説明は、以下のようになされています:

 

転換点予測モデルの前に『AIによる』という記述がないだけです。

『AIによる』とは言っていないので、虚偽ではないとは言えるのでしょうが、

AIモデルの1つであると誤解しやすい記述であり、誤解しても仕方のない(意図的ではないかと批判されても仕方ないような)、極めて不親切な説明であると思います。

 

そうした中で、先ほどのように「AIモデルに基づき先物比率を機動的に変化」と記述されれば、

むしろ、AIモデルの1つであると誤解させてしまうのではないでしょうか?