投信メモ

調べたことをメモしてます
・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

ついに40ヶ月連続で資金流出超を記録。ファンドからの資金流出が止まらないAI日本株式オープン

2020-11-17 | 投信メモ:AI日本株式オープン

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の2020年10月の資金流出入額は、▲0.88億円と資金流出となりました。

これで当該ファンドからの資金流出は40ヶ月連続にもなり、この間の合計は▲80.22億円となっています。

参照先:百十四銀行商工中金

 

AI日本株式オープンの純資産総額は、昨年の11月月初時点ではまだ50億円を上回る水準にありましたが、

資金流出とパフォーマンス悪化によって、

現時点では36.32億円と、この1年で、とうとう30億円台にまで縮小してしまっています。

ファンドとしてはかなり厳しい状況に追い込まれていると言えます。

 

なお、直近までのパフォーマンスを見たものが下図です:

AI日本株式オープンは、コロナショック時に大きく下落(=先物戦略が失敗)はしたものの、

日経平均(20%)に比べればリスクは抑えられていたとの評価はできます。

しかし、その後、ダウンサイド・リスクを抑える以上に、アップサイド・リスクを大きく抑えてしまっています。

特に、足元の上昇には完全に出遅れるどころか、むしろマイナスとなっています。

 

 

結局、絶対収益追求型を謳いながらも、現時点で、いまだにコロナショック前の水準を上回ることすら出来ていません。

運用が完全に裏目に出てしまっている厳しい状況にあると言えます。

モデル改良によって機能強化されたという日次予測モデルをはじめとしたAIモデルは、残念ながら機能しているようには見えません。

 

資金流出が止まらず、さらに、運用内容もよろしくありません。

ファンド側は、モデル改良効果の積み上げによってパフォーマンスの回復を図るとしていますが、そのためのリソースもただではありません。

このような状況下にある以上、今後はファンドの繰上償還リスクも一応は考慮しつつ、今まで以上に資金動向に注視が必要となってくると思われます。