投信メモ

調べたことをメモしてます
・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

2019年4月の資金流出入:22ヶ月連続で資金流出が継続中|AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

2019-05-22 | 資金流出入額:AI日本株式

厳しい状況が続くAI日本株式オープン。資金流出動向には今後も注視が必要。

※(2019.5.21時点)AI日本株式オープンの年初来リターン:▲1.10% | 日経平均ETFの年初来リターン:+7.22%

 

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の2019年4月の資金流出入額は、▲1.81億円と資金流出となりました。

これで当該ファンドからの資金流出は22ヶ月連続となり、この間の合計は▲59.08億円となっています。

参照先:百十四銀行商工中金

 

 

4月の月間騰落率は、日経平均(ETF)が+5%の上昇と反発したにもかかわらず、AI日本株式オープンは▲0.15%と

パフォーマンス悪化が止まらない状況が継続しました。

 

 

また、前回も書きましたように、ひろぎん証券では「新規買付停止」となり、また、三菱UFJ銀行では販売用資料の作成が取りやめとなるなど、

販売会社の消極的な姿勢が目立つ中、資金の入り口自体も狭まってきていると言えます。

なお、販売会社を確認したところ、商工中金では「投資信託業務の終了(pdf)」にともない新規買付を停止していました。

(商工中金の場合は、ひろぎん証券のように不人気なファンドの整理によるものではありませんが、資金の入り口が1つ減ったことは逆風と言えます)

 

こうした中(資金流出とパフォーマンス悪化)で、本日(2019.05.21)にはAI日本株式オープンの純資産総額が59.97億円となり、

ついに、60億円を割る水準まで減少しています。

このような状況が継続していますので、ファンドの資金状況には注視が必要と言えます。

 年初来リターン(2019.05.21時点):

 

 

 

設定来のパフォーマンス(2019.5.21時点):

 


「AIファンド」に寄せられた、若き評価の声に耳を傾けて欲しい

2019-05-16 | 投信メモ:AI日本株式オープン

ネットサーフィンをしていたら、たまたま以下のページを見つけました:

 2018年度 大阪経済大学・学生奨励論文 努力賞 『AIファンドは通常のファンドを凌駕するか?』(pdf
 ☞ https://www.osaka-ue.ac.jp/keidaigakkai/thesis/
  

学部3年生の方が5人集まり半年かけて作成されたそうで、粗削りな部分もありますが、「努力賞」に相応しい力作だったように思いました。

そして、その中にあった結論部分の一節は、非常に重く示唆に富むものであったように感じます:

AIを投資信託に用いるファンドの優位性は見られなかったが、AIを開発・活用するAI関連企業のファンドへの投資信託の将来性は見られた。
したがって、現段階では投資信託の分野においてはAIファンドの優位性はなく、人間が投資信託を行うのが良い。

 

彼女たちが下した「AIファンド」への評価は、端的でありながらも、実に厳しいものでありました。

 

 

かつて、日本は「ものつくり大国」と呼ばれ、多くの若者は、現場の技術者たちの後ろ姿を、尊敬と憧れの念をもって見つめていたものです。

翻って現在はどうでしょうか?

例えば、論文の中で取り上げられた「AIファンド」の中で、もっともパフォーマンスの悪かったAI日本株式オープン(絶対収益追求型)などは、

はたして、「アルファ碁」などで注目された革新的なAI技術が、

他分野(資産運用)に応用された先として評価されるに耐え得るだけのものであったのか、疑問でなりません。

 

まだパフォーマンスのその先にまでは目線は届いていませんでしたが、もし、開発者たちの背中を見つめていたらどう感じたことでしょう?

ぜひとも、若き彼女らの視線を背中に感じて、それに恥じない商品開発に取り組んで欲しいと願ってやみません。

 ☞ あなたが選ぶ「平成史に残るクズ投信」は何ですか?

 

 


AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の最大上昇率・最大下落率

2019-05-14 | その他

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の最大上昇率・最大下落率の情報が、三菱UFJ銀行の投信サイトで参照できるようです:

 ☞ 三菱UFJ銀行:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)<愛称:日本AI> 
   → 「運用情報」

 

このようにしてみると、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、『絶対収益追求型』という名に恥じるパフォーマンスを残していたことがよく分かります。

1年間の最大上昇率は+0.40%であるのに対して、最大下落率は▲9.14%となるなど、いずれの「期間」で見ても「下落率」の方が絶対値は大きくなっています。

 

※ ちなみに、「投信資料館:特殊型の投資信託とは?」では、「絶対収益追求型」の代表的なファンドとして、AI日本株式オープンが取り上げられていました。
  
 

 

 


メモ:AI日本株式オープンの過去分(1年以上前)の月報入手方法について

2019-05-10 | 月報

毎月公表される月報に関してですが、三菱UFJ国際投信のサイトでは過去1年分のレポートのみが掲載され、

それ以前のものは削除されてしまいます。

[参考]過去の月報:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

 

ただ、東海東京証券のサイトでは過去分(2017年02月分以外の月報)を参照することが出来るようでした:

 ☞ AI日本株式オープン(絶対収益追求型):月次レポート運用報告書

 

1年以上前の月報を参照したい場合には、こちらのサイトが便利そうです。

例えば、転換点予測モデル(AIを活用していないモデル)がパフォーマンスに寄与した月の月報を参照することも可能です:
 ☞[参考]補足:転換点予測モデルによるウェイト変更が行われた期間について

 
 

AI日本株式オープンに吹く逆風?:三菱UFJ銀行が販売用資料の掲載を停止したようです。

2019-05-08 | 投信メモ:AI日本株式オープン

そろそろAI日本株式オープン(絶対収益追求型)の販売用資料が更新される時期となりましたので、
販売会社のサイトを確認してみました:

 

それで気が付いたのですが、三菱UFJ銀行のサイトにあった「販売用資料」のリンクが消えていたのです:

販売用資料が作成されているファンドの場合は、下図のように「目論見書」の隣の辺りに「販売用資料(pdf)」のリンクがあります。

参考:サイバーセキュリティ株式オープンの場合

 

 

一応、リンク先だけは残っているようです(2018.10の古いバージョンの販売用資料が確認出来ました):

 pdf:https://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/pdf/00349220.pdf

※ 以前は、下図のように、ちゃんとリンクが張ってありました。

 

 

もしかしたら、何かの手違いかなにかで、しばらくしたら、リンクが復活するのかもしれません。

ですが、もし販売用資料が作成されなくなったということであれば、先日書きましたが、ひろぎん証券が新規買付を停止するなど、
資金流出が止まらない中で、新規の資金流入も期待薄となる事例(販売会社の消極的な販売姿勢)が目立ってきており、
今後の運用には注意した方が良い
と言えそうです。

 ☞ 2019年3月の資金流出入:資金流出が際立つ結果に|AI日本株式オープン(絶対収益追求型)