いつもは、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)ばかり見ていましたので、たまには、ディープAIのパフォーマンスもチェックしてみたいと思います。
そこで、AI(人工知能)を活用することによる付加価値がどの程度ありそうか見るために、「シンプルなバランス型ファンド」と比較してみました:
- AI(人工知能)活用型世界株ファンド <愛称:ディープAI>(購入時手数料・無料)
- eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー) (購入時手数料・無料)
「eMAXIS 最適化バランス」は「ディープAI」と比較すると、「トッピングのないバニラアイスみたいなもの」だと思います。
なお、AM-Oneからも同じようなコンセプトのバランス型ファンドが販売されていましたが、設定日が浅く、データがあまりなかったので、eMAXISの方と比較しています。
● 楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000FB37_JP90C000D216
これを見た限りは、どうでしょうか、「とってもオシャレな蓋を開けて食べてみたら、普通のバニラ味だった」という感想でしょうか?
ちなみに、日次リターンの散布図を見てみると、下図のような感じでした:
なお、日次リターンの相関は 0.9 でした。
たぶん、名前を伏せられて、どちらか一方には「AI(人工知能)」を活用したことによる効果が入っている、と言われても、
見分けがつかないと思います。
さすがに、この結果だと、「付加価値はない」という評価になるように思います。
ちなみに、「AI日本株式オープン(絶対収益追求型)」と「ディープAI + キャッシュ」を比較すると、以下のようになりました:
上図では、リスク量を調整するために、
「最初に「ディープAI:25% + 現金:75%」の割合で投資した場合のポートフォリオ(リバランスなし)」と
「AI日本株式オープン(絶対収益追求型)に100%投資した場合」とを比較しています。
例えば、
「AI日本株式オープン(絶対収益追求型)に500万円投資」 vs 「ディープAIに125万円投資し、残り375万円は現金のまま保有」
という感じです。
どうでしょうか、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、購入時手数料が2.16%も取られる上に、取ってるリスク水準もまったく違いますから
パフォーマンスについての感想を書くと
「高級ホテルのルームサービスで、高級アイスを頼んでみたら、安っぽいバニラ味だった。さらに、容器が75%も底上げされていた!!」
といった感じでしょうか。
cf. 「日本AI」 vs 「ディープAI」: AIファンドに投資するならどっちが良い?
最後に、感想をまとめると、こんな感じでしょうか?
フレッシュじゃない「フレッシュ・ジュース」が提供されても、まったく問題にならない「投資信託」という商品が不思議で仕方ありません。
cf. AI日本株式オープンは、「AIファンド」ではないかもしれない???
● 三菱UFJ国際投信:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)
2017.9.29~2018.3.30の期間騰落率