投信メモ

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・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

2018年12月末時点:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の月次パフォーマンス

2019-01-24 | 月次モニタリング:AI日本株式

 

月間パフォーマンス:サマリー

当月のパフォーマンスは、前月末比▲2.04%とマイナスとなりました。

また、インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)は▲2.57%のマイナスでした。

そのため、リスクを抑制したインデックス投資の場合と比べて、+0.53%とアウトパフォームしました。

 

要因分解によると

 ● AIモデル(実運用ベース):▲1.93%のマイナス寄与
 非AIモデル(転換点予測):0.00%でゼロ寄与
 信託報酬によるコスト負担:▲0.10%のマイナス寄与
 誤差:▲0.01%
 トータル:▲2.04%

となりました。
 
今月は、AIモデルはマイナス寄与となっています。
 
 
各モデルの寄与度の累和の推移を見たものが下図です:
モデルの中では、特に、「安定高配当モデル」と「ニュースピックモデル」のマイナス寄与が目立っています。
ちなみに、「日本配当追求株ファンド(価格変動抑制型)(愛称:はいとう日本)」(=安定高配当モデルと同様の戦略を採用するファンド)について
直近のパフォーマンスを見ると、右肩下がりの悪化をしているわけではありません。
つまり、安定高配当モデルで採用している“AI戦略”がワークしていない可能性があります。
 
 
 
 
 
この結果、設定来パフォーマンス(当月末時点・累積日次リターン%)は、以下のようになっています。
 
 ● AI日本株式オープン:▲7.55%
   ☆ 除く、非AIモデル要因(=AIモデルのみの実力):▲9.29%
 
 ● インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)2.19%
 
 
 

また、購入時手数料を考慮すると、設定来パフォーマンスは以下のようになります。
 
 AI日本株式オープン:▲9.71%(購入時手数料:2.16%)
 
 インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%):+2.19% (購入時手数料:0.0%)
 
 超過リターン:▲11.90%のアンダーパフォーム
 
※ 購入時手数料は、設定時にカブドットコム証券で一括購入したと想定。リバランスはなし。
 
 
 
 
 

月間パフォーマンス[前月末比%]

 
 
 

要因分解:月間パフォーマンス[前月末比]

 

※表では、各要因のパフォーマンスを単純に合計した値を掲載している。そのため基準価額の変化額とは若干誤差が生じ得る。
 モデル以外要因(その他)は、モデルと実運用の乖離を表したもの。この値をAIモデル要因に加えたものが、実運用ベースでのパフォーマンスとなる。
 モデル以外要因(その他)は主としてAIモデルによって生じているため、便宜的に上記のような対応を取っている。

 
 

要因分解:月間パフォーマンスの累和 

 
 
 

要因分解:設定来パフォーマンス(累積日次リターン%)  

 
 
 

設定来パフォーマンス(購入時手数料考慮、累積日次リターン%)  

 
 
 

参考資料

月報(2018年12月末時点)『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』
https://www.am.mufg.jp/pdf/geppou/252629/252629_201812.pdf

 

月報の表示桁数が小数点以下第1位までに変更されてしまったため、騰落率については、三菱UFJ国際投信の基準価額チャートの値を参照することにしました

 


2019年1月14日(月) ~ 1月18日(金):AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の週次パフォーマンス

2019-01-18 | 週次モニタリング:AI日本株式

 

今週のパフォーマンスは、前週末比▲0.36%とマイナスとなりました。

これに対して、インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)は+0.38%のプラスでした。

そのため、リスクを抑制したインデックス投資の場合と比べて、▲0.74%とアンダーパフォームしました。

 




この結果、設定来のパフォーマンスは以下のようになりました:

  • AI日本株式オープン:▲9.77%(購入時手数料:2.16%)
    • 購入時手数料考慮前:▲7.61%
  • インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%):+3.07% (購入時手数料:0.0%)

  • 超過リターン:▲12.84%のアンダーパフォーム
 
※ 購入時手数料は、設定時にカブドットコム証券で一括購入したと想定
※ インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)とは、例えば、設定日にAI日本株式に500万円投資している場合、日経225ETFに125万円投資して残りの375万円は現金のまま保有することに対応したもの。リバランスはなし。





累和日次リターン(日次リターンを単純に加算したもの) と ヒストリカル・ボラティリティ(日次、年率換算)の推移



参考資料

三菱UFJ国際投信:『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』
https://www.am.mufg.jp/fund/252629.html

 

 

 

※ 週次モニタリングでは、『基準価額(分配金再投資)』の日次データ(時系列)は、三菱UFJ国際投信のサイトに掲載されている値(丸め処理にバグ有)を使用しています。
  データチェックのための比較対象がないことから、このような対応にしています。なお、これによって、設定来のパフォーマンスには若干の誤差が生じる場合があります。

 ☞ 投信の「基準価額(分配金再投資後)」の値、SBI証券と三菱UFJ国際投信でちょっと違うのはなぜ?


2018年12月の資金流出入:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

2019-01-18 | 資金流出入額:AI日本株式

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の2018年12月の資金流出入額は、▲2.38億円と資金流出となりました。

これで当該ファンドからの資金流出は18ヶ月連続となり、この間の合計は▲53.39億円となっています。

参照先:百十四銀行商工中金

 

 

 

 

 

 

基準価額チャート(2018年12月)

 


語録:AI日本株式オープン、この一言(no.3)『最大の売り』

2019-01-12 | 語録:AI日本株式、この一言

 今回の「AI日本株式オープン、この一言」は

「つまり、投資リスクが5分の1程度に収まっているということです。これがAIファンドの最大の売りです」

です。

これは、2017年10月10日マイナス金利時代にAIがもたらす価値~三菱UFJ信託銀行の挑戦[前編]」からの一節です。

あまり値動きせず、面白みがないと思う人もいるかもしれないが、「利回りの高さより、安定性を重視して設計しているので、シミュレーションの結果は狙いどおりともいえます」と染谷氏は言う。
同行国内株式クオンツ運用課の岡本訓幸氏も、利回りが大きく変動しないところがAIファンドの商品価値だと説明する。
「市場全体が右肩上がりに成長している状況だと、AIファンドのリターンは物足りなく思われるかもしれません。しかしこの商品は、リーマンショックのようなマイナス局面でも収益を確保できる可能性があるのです。
特に注目していただきたいのが、収益のばらつきを示す標準偏差です。
TOPIXはだいたいプラスマイナス20%のぶれがあるといわれていますが、AIファンドでは4%です。
つまり、投資リスクが5分の1程度に収まっているということです。これがAIファンドの最大の売りです」(岡本氏)


 

 

 

ただし、リスク(ボラティリティ)を抑えるだけなら、現金比率を高めればよいだけのことです。

例えば、下図は、現金比率80%(±2%の乖離を許容)の下で、日経225のETFに投資した場合のパフォーマンスを見たものです:

※ 過去5回、リバランスを実施。

 

この時のヒストリカル・ボラティリティは、3.2%(年率)となっています。これは、日経225ETFの16.1%(年率)の1/5程度になっています。

なお、AI日本株式オープンのヒストリカル・ボラティリティは3.5%(年率)でした。

 

 

 


現金のまま保有することは(全体の80%、例えば100万円なら80万円もが現金のまま)、せっかくの投資資金を遊ばせているような感覚になって、
何かに投資しなくていいのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、それは、売る側の論理でしかありません。
顧客の手元にある現金は、そのままでは何の手数料収入も産んではくれない「放置された資金(“投資されていない資金”)」です。

ですが、投資家にとっては、現金保有もまた、立派な投資先なのです(ex. 100万円の内、20万円だけ投資して、残り80万円は現金のまま保有)。

 

 

現金保有を「投資先」と見なせない、運用会社や販売会社のエゴ(投資家との利益相反)が、

  「利回りが大きく変動しないところがAIファンドの商品価値

  「投資リスクが5分の1程度に収まっているということです。これがAIファンドの最大の売りです

などという発想を生んでいるように思います。

例えば、以下のようなセールストークを聞いたら、どう思われるでしょうか? 

『投資資金を用意したけれど、日経平均やTOPIXではリスクが高すぎて、投資が出来ない』とお困りの方も多いことでしょう。

興味はあるのに、なかなか「投資」に踏み出せないと、ご相談を受けます。確かに、日経平均などでは、リスクが高すぎてお勧めできません。

しかし、AI日本株式オープンであれば、リスクは1/5程度に抑えられています。こちらの商品は、そんな方に、自信をもってお勧めできます。

ex. 2月のAI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、本当に『スペシャル』だった? 

 

 

投資家の立場からすれば、これは、「最大の売り」などと言えるものではありません。

繰り返しになりますが、単にリスクを抑えたいだけであれば、現金比率を高めれば良いだけなのです。

(投資資金が100万円ある人がいたら、100万円分の投資信託を購入してもらわなければならないのは、運用会社や販売会社の都合でしかありません)

強調されるべきポイントは、もっと他にあります。




そして、AI日本株式オープンの直近1年間のシャープレシオ(2018年12月末時点)は ▲2.33 となっています。

絶対収益追求型のファンドであるにもかかわらず、このパフォーマンスであるということは、
如何に危機的な状況にあるかを端的に表している
と思います。


2019年1月7日(月) ~ 1月11日(金):AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の週次パフォーマンス

2019-01-12 | 週次モニタリング:AI日本株式

 

今週のパフォーマンスは、前週末比+0.12%とプラスとなりました。

また、インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)は+1.01%のプラスでした。

そのため、リスクを抑制したインデックス投資の場合と比べて、▲0.89%とアンダーパフォームしました。

 




この結果、設定来のパフォーマンスは以下のようになりました:

  • AI日本株式オープン:▲9.44%(購入時手数料:2.16%)
    • 購入時手数料考慮前:▲7.28%
  • インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%):+2.66% (購入時手数料:0.0%)

  • 超過リターン:▲12.10%のアンダーパフォーム
 
※ 購入時手数料は、設定時にカブドットコム証券で一括購入したと想定
※ インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)とは、例えば、設定日にAI日本株式に500万円投資している場合、日経225ETFに125万円投資して残りの375万円は現金のまま保有することに対応したもの。リバランスはなし。


 



累和日次リターン(日次リターンを単純に加算したもの) と ヒストリカル・ボラティリティ(日次、年率換算)の推移



参考資料

三菱UFJ国際投信:『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』
https://www.am.mufg.jp/fund/252629.html

 

 

 

※ 週次モニタリングでは、『基準価額(分配金再投資)』の日次データ(時系列)は、三菱UFJ国際投信のサイトに掲載されている値(丸め処理にバグ有)を使用しています。
  データチェックのための比較対象がないことから、このような対応にしています。なお、これによって、設定来のパフォーマンスには若干の誤差が生じる場合があります。

 ☞ 投信の「基準価額(分配金再投資後)」の値、SBI証券と三菱UFJ国際投信でちょっと違うのはなぜ?