投信メモ

調べたことをメモしてます
・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

投資信託の比較チャート:AI日本株式オープン(絶対収益追求型)

2018-03-10 | パフォーマンス評価:AI日本株式

 

 

 

先日、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)のパフォーマンス評価をしてみたときに

他のファンドとの比較結果を見ていました。

 ※ 冒頭の見出し図は、日経新聞『AIで運用する投信が魅力的 飛び付いてもいい? : NIKKEI STYLE 2017/10/13』にあったものです。
   ただ、もう半年くらい前と、だいぶ古くなっています。

 

 

 

そこで、現時点でどうなっているかを確認してみました(トータル・リターンの比較)。

このような投資信託の銘柄間の比較チャートとしては、調べた中では、楽天証券が使いやすい印象がありました。

※ このブログの左側にある「ブックマーク」にも追加して、すぐに確認できるようにしてみました。

 

 

 

  vs AR国内バリュー株式ファンド『愛称 : サムライバリュー』

  楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000EHZ8_JP90C00080C4

 

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、絶対収益追求型の公募ファンドとしては国内で初めてAI(人工知能)が採用されており※1、このタイプのファンドに新たな付加価値をもたらしてくれることが期待されています。

そこで、他の代表的な絶対収益追求型ファンドとパフォーマンスを比較していました。

 

※1:三菱UFJ国際投信『モーニングスター社インタビュー:AIファンドの魅力に迫る』より

三菱UFJ国際投信 商品開発部 開発グループ マネージャー 野尻広明氏
AIを活用し絶対収益型の運用を行う公募ファンドは国内投信としては当ファンドが初めてとなります。
日本株の絶対収益型ファンドは数少ない中、AIという新しい技術を活用したファンドをご提供することは、投資家の皆さまの選択肢を増やすことに繋がると考えました。

 

 

 

 

 

 

 

 ②  vs eMAXIS 最適化バランス(マイ ゴールキーパー)

   楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000EHZ8_JP90C000D1X7

 

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、主に債券投資をしている方を対象に商品化されているようです※2

そのため、いわゆる「低リスク型ファンド(リスク・コントロール)」を比較対象とすることもできると思います。

 

特に、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、マーケット・ニュートラル戦略(α部分は主に高配当利回り)に加えて、AIモデルと転換点予測モデルを使って状況に応じてβリスクを取りに行く仕様になっています(「先物アロケーション戦略」)。

そのため、βが優位な局面では連動性が高まっているかなど(先物アロケーション戦略が機能しているか?)は、この手のファンドと比較すると分かりやすいと思います。

 

※2:三菱UFJ国際投信『交付目論見書』より

安定的な運用成果を期待して 債券を中心に投資を行っている方等は、 株式への投資を敬遠されることもあると思います。
しかし、 株式を投資対象としている投資信託の中でも、 AIを用いた絶対収益追求型である当ファンドは、 そんな方にお勧めしたい商品の一つです。
あなたの資産運用の一つとして、 先進的であり、情報の網羅性を追求している AIを活用した投資信託を検討してみてはいかがでしょうか。

 

Yahoo!マーケティングソリューション『マイナス金利時代にAIがもたらす価値~三菱UFJ信託銀行の挑戦[前編[2017.10.10]』より

もともとこのAIファンドは、空前絶後の低金利時代にあって、企業の配当に着目して安定収益を生み出そうというもくろみで商品化したものだという。
あまり値動きせず、面白みがないと思う人もいるかもしれないが、「利回りの高さより、安定性を重視して設計しているので、シミュレーションの結果は狙いどおりともいえます」と染谷氏は言う。
 ※ 三菱UFJ信託銀行株式会社 受託財産企画部 次長 染谷知氏

同行国内株式クオンツ運用課の岡本訓幸氏も、利回りが大きく変動しないところがAIファンドの商品価値だと説明する。
「特に注目していただきたいのが、収益のばらつきを示す標準偏差です。TOPIXはだいたいプラスマイナス20%のぶれがあるといわれていますが、AIファンドでは4%です。つまり、投資リスクが5分の1程度に収まっているということです。これがAIファンドの最大の売りです」(岡本氏)


 

 

 

 

 

ちなみに、当ブログで行っているモニタリング(月次・週次)では、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)が国内株式を投資対象としていることから、日経平均ETFと現金を固定比率で組み合わせたインデックス投資とパフォーマンスを比較しています。

こちらも参照して頂けると嬉しいです。

 月次モニタリング週次モニタリング

 

 

 

 

 

 

  vs AI(人工知能)活用型世界株ファンド 『愛称 : ディープAI』

   楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000EHZ8_JP90C000FB37

 

投資対象などに違いはあるものの、同じ「AIファンド」として比較してみるのも面白そうです。

  cf. 「日本AI」 vs 「ディープAI」: AIファンドに投資するならどっちが良い?(作成:2018.3.26)

 

※ ただ、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、純粋にAIだけで運用しているわけではなく、非AIモデルに基づき運用されている部分も存在しています。

  cf. AI(人工知能)の実力は? AI日本株式オープン(絶対収益追求型)
   (だいぶ辛口のコメントになっています。パフォーマンスがさえないせいかも?)

 

 

 

 

 

④  vs MASAMITSUデータセクション・ビッグデータ・ファンド

  楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000EHZ8_JP90C000C556

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)は、三菱UFJ信託銀行が提唱する「次世代の資産運用」(FinTech革命)を実現したものであり ※3
その特徴は「AI(人工知能)」と「ビッグデータ」の活用にあります。

 

「ビッグデータ」を活用したファンドとしては、「MASAMITSUデータセクション・ビッグデータ・ファンド」があります。

また、三菱アセット・ブレインズの分類によれば、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)と同じ「絶対収益追求型ファンド(株式ロング・ショート)」に属しているようです。


www.mab.jp/upload/info/pdf/attach00000279.pdf

 

そのため、同じような取り組みをしているファンドとして比較できそうです。

 

 

※3:「次世代の資産運用」

・三菱UFJ信託銀行Special Contents:信託銀行におけるFinTechとはCASE1:ビッグデータとAI技術を組み合わせた「次世代の資産運用」

  

・MUFG Innovation Hub『三菱UFJ信託銀行が運用する、人工知能を活用した投資信託とは
ディープラーニングなど高度な技術による運用はベンチャー企業の専売特許ではない
「次世代の資産運用」として、飛躍的に向上してきたコンピュータの処理能力とビッグデータ、そしてデータから価値ある知見を導き出すためのAI技術を組み合わせて、新たな形での資産運用を広めていこうとする構えだ。
運用を開始するAI投信とは、一体どのようなファンドなのか。
三菱UFJ信託銀行の資産運用部 国内株式クオンツ運用課でチーフファンドマネージャーを務める岡本訓幸氏の解説によると、AIを活用するファンドは「現物株ロングポジションと先物のショートポジションを組み合わせた安定的な収益を目指すもので、自然言語処理や、AIの機械学習・ディープラーニングを組み合わせて、国内株式の運用に活かしている」という。
  

 

 

 

 

 

 

⑤  vs グローバルAIファンド(為替ヘッジ 無し/あり)

   楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/comparison/?codes=JP90C000DQW8_JP90C000EHC7_JP90C000EHZ8

 

最後に、AI(人工知能)が資産運用をしてくれるファンドではなくて、AI技術に注目して投資するファンドとの比較です。

「AIが投資」 vs 「AIに投資」という視点で比較してみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

 

 

追記:2018.5.19

『AI(人工知能)』 vs 『プロフェッサー(教授):人間の優れた頭脳』

 

「プロフェッサー」が考え出した「投資理論」に基づく運用は、論理的であるだけに、生みの苦しみはあっても、誰にでも理解できるものです。

そのため、価値あるアプローチであれば、誰もが(大口であれば特に)すぐに真似してしまいます。

結局、人が考え出したアプローチでは、「マーケット」に、コスト控除後では、勝てなくなってしまうようです(『プロフェッサーの失敗』)。

このことへの『アンチテーゼ』として、「人間の考え方とは違う、人間には理解できないような判断をするAI」が注目されてもいるようです。

 

  cf. 『三菱UFJ システムバリューオープン』 vs 『TOPIX』