みちのくレースのおたのしみ

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ダービーグランプリ・今年はD重賞に

2007年09月02日 | 岩手競馬
 金曜日に発表されたダービーグランプリのグレード返上・地元重賞化。Jpn1に格付けされたレースが事実上無くなるという事には衝撃を受けましたが、今の状況からすると致し方ないのでしょう。

 競走馬の移動制限が解除されるのをギリギリまで待つ、という選択肢も無いわけではなかったようですが、例えばレースの広報活動、ポスター作りとかCM等々準備を始めないといけないわけですし、ギリギリまで引っ張った上にやっぱりできませんでした・・・という混乱を引き起こすよりは早めに決断する、というのは正しい選択だと思います。
 
 まあですね、今年はテシオを作っていないわけですが、作っていたとしてこの事態に巻き込まれたらもう、真っ青ですよ。
 例年のスケジュールでDG前に特集号を出すとすると、8月下旬には印刷にかかろうかという頃だし、9月の1週目などもう印刷ができて発送しようか、という頃ですからね。印刷が終わったものを差し替えなんて想像するだけでぞっとします。



 DGをやらないのはJRAの馬が来ない場合賞金負担もしてもらえない、というのも理由としてあるんでしょうが、じゃあ「自分で賞金出しますから、岩手の馬だけでG1やります」というのも、実際そうなるとなれば“ちょっとおかしいんじゃないの”という声が出ると思います。

 ダートグレード競走はJRA・地方の交流レースで、全国各地からレースの格にふさわしい力の馬が集まって戦うからこそグレードが認められているもの。賞金が出せるから、もう決まっているから、だからダートグレードレースでいいんだというのは、それはおかしいと思う。
 これはこれからしばらくの間に行われるダートグレードレース全般に言いたい事です。
 競走馬の交流制限がかかったままで、物理的に交流できない・出走できないにもかかわらずダートグレードレースが行われるとしたら、それはどうなのか?それでいいのか。

 興行的にはやった方がいいんでしょうけども、一応こういう事も考えてみては、と。
 ダート格付け委員会が指針を出すとか、JRAと地方の主催者が話し合うとかして方向性を決めないと、当面レースが行われるたび、主催者毎に判断が変わって訳がわからなくなる、という事も起こりうるでしょうし。

 私は、インフルエンザが終息せず他場の馬が出走できない状況にある競馬場でのダートグレードレースは基本的に実施しない・レースを行うにしても格付けを外す、くらいにすればいいと思います。
 あくまでも「各地の馬が出走できる状況」にあってこそ認める、と。

 いや、なにぶん馬の病気の話で「ハイ、今日をもって馬インフルエンザが終息しました」とか言えるものでもはないのは分かってますが、これくらいに考えておかないと、いつまで経っても交流レースの再開に向けて足並みが揃わないのではないかと思うんです。