みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

馬インフルエンザ/盛岡で拡大

2007年09月04日 | 岩手競馬
 9月1-3日の開催ではのべ46頭が馬インフルエンザの影響で出走取り消しとなりました。
 3日などはレースに出る予定の馬が97頭に対し取り消し馬が22頭。実に2割がいなくなってしまいました。
 5頭立てのレースが続出するに及んでさすがにファンの方も音を上げつつあり、私なんかでも「こんなのがいつまで続くのか?」と一般のお客様に聞かれたほどです。

 「できるだけ直近に検査」とは農水省がそういっているので、出走馬が確定した後に検査して弾く、というのはやり方としては間違ってない事になるようです。
 ですが、取り消しだらけの歯抜けのレースを売るのはある意味不良品を売りつけている訳で、お客様をバカにしているという事には違いありません。
 まあ、本命・対抗まで消えて訳のわからなくなったレースでもしっかり当てている皆さんを見ると、ホント馬券上手だなと思うわけですが、それとこれとは別。
 やはり「登録段階で陽性馬を弾く」「当日、怪しい馬も弾く」の二段構えが一番いいのではないでしょうか。



 前々週、8月25-27日では27頭の取り消しがありました。頭数の増加(27→46)がまず目につくのですが、注目すべきは所属です。
 前々週に取り消した馬はほぼすべて水沢所属の馬でしたが、前週は一転してほとんどが盛岡所属の馬でした。
 現場の方に聞いた状況だと、水沢の方はもうひどい拡がり方は終わった、かかった馬たちも直っていくだろう、と受け止めているようです。
 一方盛岡の方はまさにこれから、今のところ発症馬が出ていない厩舎も次は自分の所だと戦々恐々としているそうです。



 聞いた話では盛岡では初期の発症馬が合同厩舎で出てしまったようで、これが感染拡大に大きく影響した模様です。

 盛岡競馬場内の厩舎地区には各調教師毎に割り当てられた厩舎以外に、各厩舎が合同で使っている厩舎棟があります。特に盆暮れの変則開催時の際などは合同厩舎も目一杯使って馬を入れるのですが、そういうところで出てしまうと「厩舎棟の中で拡がる」→「あちこちの厩舎から人や馬が来ているので、自分の厩舎に持って帰ってしまう」→「他の厩舎にも拡がる」というプロセスを簡単に辿ってしまいます。
 この一週間くらいで盛岡の感染が急激に拡がったのですが、それでもまだ在厩頭数の半分にも達していないわけで、2歳馬はかかりづらいとか体力の落ちた馬はだいたいかかってしまった、とかあるけれど、もうしばらく拡大が続いてもおかしくない様に思えます。