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今の円安は「日本の信用リスク」が意識されている可能性も。

2021年12月01日 17時01分38秒 | お金のこと
今の円安は「日本の信用リスク」が意識されている可能性も。拡張的な財政政策と金融緩和で、水準を超えたインフレ・円安への警戒が必要か

10・30・2021

米ドル/円は調整局面入りも、大きくは下がらず。今回の円安、多くのエコノミストが説明に苦慮している

 先週(10月18日~)、114.70円前後まで上昇したあと、米ドル/円相場は調整局面に入っています。しかし、下げも今のところ113.42円前後までで、大きく下げるわけでもありません。

 今回の円安、多くのエコノミストが説明に苦慮しています。そもそも昨年(2020年)末、2021年の為替予想として多くのエコノミストが円高を予想しました。それからおよそ1年、米ドル/円は当時より10円円安です。さらに円安に向かうには、根本的に違う何か理由が必要になってきます。

 水準感からいうと、円は非常に割安です。

 黒田日銀総裁が「実質実効為替レートでは、かなり円安の水準」、「ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れるということは、普通に考えればありそうにない」と発言したのは2015年6月、125円台のとき。現状の実質実効レートは同水準です。

円の絶対水準は安いが、さらに安くなりそう。そう見える、3つの材料とは? 
 しかし個々の材料を見ると、さらに円安に向かいそうに見えます。

 ひとつ目の材料は、米金利の上昇です。今回の米ドル/円上昇は9月23日(木)、米FOMC(米連邦公開市場委員会)をきっかけに始まりました。

 FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、11月テーパリング(※)開始、来年(2022年)6月終了を示唆した時です。

(※「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)

 米長期金利はそれまでレジスタンスだった1.4%を突破して、1.7%前後まで上昇、それにつれて、米ドル/円も上昇しました。

 ふたつ目は、米国以外の国々も金融引き締めに動いていることです。ノルウェーが9月26日(日)に利上げ、ニュージーランドも10月6日(水)に利上げしました。今後も英国など、利上げに動くことが想定されています。

 3つ目、エネルギー価格の上昇です。グリーンフレーションとも呼ばれ始めていますが、脱炭素を進めるため、従来の化石燃料への投資が絞られ価格が上昇、資源を輸入するしかない日本の貿易収支は、かなりの円安水準というのに、赤字化しています。

 つまり、絶対水準は安いが、さらに安くなりそう……それが円の状況です。

日本の「信用リスク」がマーケットに加味されてきた可能性
 しかし、それだけではない要素も感じます。

 現在の米ドル/円レートは、米金利の水準に歩調を合わせていますが、今年(2021年)のはじめに米長期金利が1.77%前後まで達した3月末ごろ、米ドル/円は110円前後でした。

 現在、米長期金利は1.62%前後ですが、米ドル/円は114円前後の水準にあります。

 つまり、米金利上昇以外の理由もあって、円安が進んでいるともいえます。

 もしかすると、日本の「信用リスク」もマーケットに加味されてきたのかもしれません。

ここ1カ月、日本の首相交代は大きな変化。高市氏政調会長就任で、ポスト岸田の最有力候補に
 この1カ月でいろいろありましたが、もっとも大きな変化は首相の交代です。

以下はリンクで>


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感染拡大する新型コロナ 医師が語る「コウモリがヒトにウイルスを感染させる理由

2021年12月01日 15時30分02秒 | 医学と生物学の研究のこと

感染拡大する新型コロナ 医師が語る「コウモリがヒトにウイルスを感染させる理由

新型コロナウイルスの流行拡大が止まらない。そんな中、無責任にSNSで煽るような人々もいて、WHOはインフォデミック(情報の流行)という言葉でこれを批判している。だが、実際の臨床やウイルス学を知らない“自称”専門家も、その一翼を担っている(PCRの感度を上げていけば潜伏感染もわかるなど)。

【コロナウイルスに便乗した悪意あるメールも! こんな文面で届く】 
 武漢では患者増加はやや鈍化し、中国の他の都市では武漢より患者数も死亡率も低い。生物兵器の流出などといった荒唐無稽な陰謀論を拡散する前に、中国の疾病対策で何が成功して何が失敗だったか、また、不幸にして亡くなった方はどのような要因が関与しているのかなど、日本での流行抑制に重要なことがあるだろう。

■中国でのコウモリの存在

 さて、新しい感染症の流行はたいていの場合、動物の感染症がヒトに宿主を広げることで発生する。『銃・病原菌・鉄』で有名な米国のジャレド・ダイアモンドは、自然宿主である動物の感染症(多くは無症状)がヒトに感染性を獲得することで人獣共通感染症となり、さらにヒトヒト感染を獲得することで新興感染症となるという典型的な疾患の成り立ちを提唱している。

 今回の新型コロナウイルス感染は、まさにその経過をたどったものといえるであろう。当初、コロナウイルスはヘビに由来するとされたが、その根拠はあやふやで、結局はコウモリだった可能性が強まったようである。

 コウモリというと、お化けやカボチャや黒猫と共にハロウィーンの定番である。夜、音もなく敏捷に飛翔し、昼間は洞窟や屋根裏で逆さまになって休むなどあまり良いイメージはない。ただ、中国ではコウモリは慶事、幸運のしるしで、たいそう縁起がいいものとだそうである。その根拠は漢字のコウモリ「蝙蝠」の「蝠」の字が「福」と同音であるためだそうである。

  特に、5匹のコウモリの絵は「長寿、富貴、健康、子孫、繁栄」の「五福」だそうである。日本でもゴールデンバットという両切りの安たばこがあった。薄緑の箱に黄色のコウモリ模様が描いてあったと思う。太宰治が『富岳百景』で、雁坂峠(かりさかとうげ)の茶屋で「とりとめのない楽書をしながら、バットを七箱も八箱も吸ひ」というのはこれである。国籍不明なこのデザインは、中国市場を意識したものらしい。

2/22sat/2020



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緊急事態宣言の是非「全く不要だった可能性」指摘も 専門家の見解分かれる>はてな?

2021年12月01日 13時30分36秒 | 社会のことなど
緊急事態宣言の是非「全く不要だった可能性」指摘も 専門家の見解分かれる


4月7日に発令された緊急事態宣言が続々と解除されている。宣言はそもそも必要だったのか。検証が不可欠だ。


来たるべき第2波に備え、AERA 2020年6月1日号では専門家に意見を求めた。 【写真】大行列ができる湯河原の名ラーメン店の今はこちら



*  *  *  

緊急事態宣言が続く残り5都道県について政府は、25日に再度解除の是非を判断するとしている。神奈川県と北海道で基準をやや上回る感染者が出ているが、感染の中心地だった東京都は21日現在で基準を下回った。宣言が解除された地域では少しずつ街に人出が戻ってきている。

第2波の到来も懸念され、新型コロナウイルスへの対応が終わるわけではないが、4月7日に7都府県に発出され、16日に全国へと広がった「緊急事態」はようやくいったんの終わりが見えてきたと言える。  

その経済的影響はあまりにも大きい。東証1部上場のレナウンが倒産するなど倒産は増加傾向にあり、帝国データバンクは今年の倒産件数が7年ぶりに1万件を超すとの見通しを示す。厚生労働省によると、新型コロナ関連の解雇や雇い止めは5月20日時点で9569人に上るという。緊急事態宣言期間で69.9万人が失業するとの試算もある。  


宣言は本当に正しかったのか。第2波に備えるためにも検証は欠かせないだろう。 東京医科大学の濱田篤郎教授(渡航医学)は、感染爆発を食い止めるうえで宣言の効果は大きかったと評価する。 「まさにギリギリのタイミングだったと思います。宣言が出たことで多くの市民が外出自粛に協力した。解除の時期が適切だったかはもう少し先にならないとはっきりしませんが、目標を達成しつつあると思います」  

一方、京都大学大学院経済学研究科の依田高典教授(行動経済学)は一定の効果があったとしながらも結果的に二つの問題があったと指摘する。  

一つめは発出が10日程度遅かったこと。全国で確認された1日あたりの感染者数は4月11日の714人がピークだった。感染してから検査で確定されるまで最大2週間程度かかることを考慮すると、4月にはすでにピークアウトしていたという見方もできる。依田教授自身、早い段階から3月28日には宣言を出すべきだったと指摘してきた。

3月末に宣言を出して同じように行動の変化が起こっていれば、4月半ばには現状のレベルまで感染者数を抑え込めていたのではないか。経済を止めることへの躊躇から発出が遅れたのでしょうが、結果的にさらに経済的損失を大きくしてしまったのは悔いが残る結果です」 

 二つめは、リスクの違いが考慮されなかったことだ。 「専門家会議が示していた指数関数的な感染爆発が起こるというモデルでは、感染しやすい人、重症化しやすい人など感染リスクの質的な違いが考慮されません。結果として都道府県単位で等しく自粛要請などが行われましたが、それでは感染から遠く離れた人の生活まで危機にさらされます。リスクの差異に応じたメリハリのある政策が必要なのです」  

より手厳しい指摘をする専門家もいる。「緊急事態宣言は全く不要だった可能性がある」と話すのは、医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広医師だ。 「東京の超過死亡数を見ると、感染は2~3月にピークを迎えていた可能性があります」  

超過死亡とは、インフルエンザなどの感染症による死者数を推計するための数値だ。感染が流行していない時期の死者数をベースラインとし、流行時の死者数と比較することで感染症による死者を推計する。東京都の数値を見ると、今年はインフルエンザの流行が弱かったのに、2~3月にインフルエンザ大流行時並みの超過死亡が発生している。上医師はこれを、「新型コロナによる隠れた死亡としか考えられない」と指摘する。 「超過死亡でコロナによる実際の死者を推計するのは世界のスタンダードになっています。日本では一部の地域しかこの超過死亡数が明らかになっていませんが、これを詳細に検討する必要があります」  

また、緊急事態の名のもとに一律の行動自粛を求めたのも不合理だという。 「日本の死者の多くは院内感染と高齢者施設で発生した患者です。本来はやむを得ず制限が必要な“ネガティブ・リスト”をつくるべきなのに、今回はすべてを止めてしまった。必要なのはリスクの高いコミュニティーを見つけること、そして別のコミュニティーとのハブになる人を抑え込むことです」  

病院内や夜の飲食店など、感染リスクが高い場所はかなり明らかになっている。抗体検査を広く行うことでそれをさらに明確化し、そこに対して制限をかけることで事足りるはずだと指摘する。 

 緊急事態宣言は必要な措置だったのか、不要だったのか。改善すべき点はあったのか。出口戦略は適切だったのか。本格的な第2派到来が懸念されるのは今秋だ。検証の時間は、ある

6/30/2020
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タンス預金」5千万円、押し入れから金庫ごと盗まれる…警察「自宅に保管しないで

2021年12月01日 11時00分53秒 | 事件と事故
 
タンス預金」5千万円、押し入れから金庫ごと盗まれる…警察「自宅に保管しないで
 
浜松市内の住宅で今年3月、約5000万円が盗まれる事件があったことが捜査関係者らへの取材でわかった。いわゆる「タンス預金」が住人の留守中に盗まれたとみられ、これほどの高額は異例という。静岡県内では空き巣などの侵入盗が相次いでおり、県警は「高額の現金を自宅内で保管しないように」と注意を呼びかけている。

 捜査関係者によると、盗まれた現金は、押し入れ内の金庫に保管していた。犯人は住宅のクレセント錠付近のガラスを割って窓を開け、屋内に侵入。金庫ごと現金を持ち去ったとみられている。昨年度、県内で発生した住宅への侵入盗被害で最も高額とみられるが、県警はこの事件を公表していない。

 県警生活安全企画課によると、最近は多額の現金を自宅で保管する高齢者らも一定数いるという。特殊詐欺被害の増加を受けて、金融機関が現金の引き出し額に限度を設けたことなどが背景にあるとされる。

  県内の空き巣被害は減少傾向にあるものの、昨年は465件(前年比50件減)に上った。件数自体は少ないと言えない状況で、数百万円単位の被害も多い。また、住宅などへの侵入を試みた犯人が家人と出くわし、危害を加えるという「居直り強盗」になることもあるという。
 
7/9/2020
 
 
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警察の取締りに「ノルマ」は本当にあるのか? 元警察官が明かす交通取締事情

2021年12月01日 06時35分39秒 | 社会のことなど


警察の交通取締りを受けた人の中には、こんなことを言う人が少なくありません。「ノルマのために検挙しやすい違反ばかり取り締まっているんだろ?」と。 

【画像14点】白バイだけじゃない! 警察で活躍する黒バイ、青バイとは? 


また、過去に執筆した記事に対して「ノルマを達成するための取締りだ」「ノルマについても言及しろ!」という声も多数見かけました。 どうやら、警察はノルマために交通取締りをしているのか疑問があるようですが、勘違いをしている部分もあるように見受けられます。 そこで当記事では、交番勤務や刑事をしてきた私の経験にもとづいて、警察内に「ノルマ」は本当にあるのか、交通取締りについて話していきたいと思います。


警察内にノルマは存在しないが「目標」はある


一般的に「ノルマ」は必ず達成しなければならない作業量や成績といった意味があるわけですが、警察官の交通取締りにも必ず達成しなければならない「ノルマ」が存在するのかといえば、結論は「NO」です。 なぜなら、どんなに注意深くパトロールしても、ドライバー・ライダーのみなさんが交通ルールを守って運転していれば結果的に違反はゼロとなり、ノルマは達成できないからです。 警察が目標としているのは「事故ゼロ・違反ゼロの社会」なのだから、警察官のノルマ未達成は「ドライバー・ライダーのみなさんが交通ルールを守っている証」として喜ぶべきでしょう。


しかし、警察官が日夜パトロールしていないと交通ルールを守らない人たちが少なからず存在します。 たとえば、パトカーを見かけたら慌ててシートベルトを着けたり、いつもはスーッと通り抜けるのにパトカーがいたから一時停止をするなど……。だからこそ警察は定期的にパトロールをしているのです。 

「違反ゼロなんてあり得ない」という考え方ですが、違反が起こるかどうかは予測できないので、警察では「ノルマ」ではなく「目標」という言葉を使っています。 ほかにも、私の知る限りでは「目標」のほか「努力目標」、あるいは「件数」と言われていましたが、ノルマのような数字が警察官個人に課せられているのは事実です。



目標=ノルマ」を達成できないとどうなるのか?


では、警察官個人に割り当てられた「目標=ノルマ」を達成できなかったらどうなるのでしょうか? 実は、目標が達成できていなくてもとくに不利益はありません。 上司に「マジメにやっている?」と嫌味を言われることはあるかもしれませんが、だからといって階級が降格したり、給料が下がったりといった処分を受けることもありません。 


かくいう私も、交通取締りの実績はあまり良いほうではありませんでした。 なぜなら、交差点などで待ち伏せる「定点」の取締りがだまし討ちのように感じられて嫌だったので、管内をミニパトで巡回しながら、目についた違反を取り締まる「流し」の取締りに重点を置いていたからです。  


 ただ何もやっていないわけではないので、上司からは「悪質・危険な違反に注目するのは交通取締りの本質、アグレッシブでいいじゃないか」と褒められたこともありました。 一般企業に勤めている人からすると「甘い」「(国に)守られている」と、警察に対する不信感を抱きかねない部分があるかと思います。しかし、組織として利益を追求するために交通取締りをしているわけではないので、ペナルティを科せられるはずがないのです。 このように警察組織が掲げた目標に対して数字をあげられなくても、手抜きやサボりといった公務員にあるまじき行為がない限り、上司からもお咎めはありません。 つまり「目標」「努力目標」「件数」と言い方は色々あるにせよそれらは必ず達成しなければいけない「ノルマ」とは別物だといえるでしょう。 


とはいえ、反則金の収入は国の重要な財源になっているので、いきなり反則金による収入が0円になれば、どこでその収入分を抽出するのか警察内部で問題になるでしょう。 そうなった場合、警察が管理する道路の整備費用などを流用するのか……もしくは、真っ先に警察官の採用人数が減らされて、財源確保の対策が講じられるかと思われます。


交通取締りに力を入れたら給料がアップする?


基本的にはノルマを達成し、さらに優秀な成績を収めれば、評価が上がります。また、一般企業であれば、給料の査定に影響し、臨時のボーナスが支給されることもあるでしょう。 では、交通取締りを必死に頑張れば給料が増えるかといえば、それも答えは「NO」です。 例年11月から全国では、警察による「冬の交通安全運動」が実施されますが、あれは決して「ボーナス前だから張り切っている」わけではないのです。 もし、交通取締りに力を入れた警察官がたくさんの反則金を徴収したことで、評価が上がり給料が増えるのであれば、ほとんどの警察官が交通取締りの係を希望するはずです。 しかも、交通取締りは「違反ゼロ」の社会になるはずもない売り手市場。まず、見つけたお客さんに逃げられることも、拒否されることもほとんどありません。 同じ場所、同じ方法で取り締まるだけでいいので、不自然な言い方ではありますが、ラクして稼げる仕事になると思いませんか? 

もしそうならば、年間を通じてひとつの大きな事件を解決できるかどうかの刑事・生活安全・警備なんて、キツい上に稼げないからやっていられない分野となります。 では、実情はどうかといえば、交通課……なかでも交通取締り係は警察署内でも1、2を争うほど不人気です。 交通取締りをする交番勤務の警察官も経験の浅い新人がメインで、多くの警察官が「早く交番勤務から抜け出したい」と考えています。 そして、各種の特殊勤務手当や平均的な残業時間などを加味すれば、刑事・生活安全・警備のほうが給料は高額なのです。



目標=ノルマ」が未達成でも刑事課に配属された


どんなに「目標」「努力目標」「件数」と言葉を変えても、達成すべき数字として掲げられていれば目標もノルマのようなものです。 そうはいっても、ノルマを達成できないからといって警察官個人が不利益な処分を受けることもなければ、ノルマを大きく超える成績を残しても給料が増えるわけでもありません。

 私自身は「目標」として掲げられた数字を達成できなかったからといって不利益を受けた経験はなく、目標未達成でも1年だけの交番勤務ですぐに刑事課に拾い上げてもらえました。 ノルマありきで成績や昇進が決まるなら、トントン拍子で刑事になることもなかったはずです。 ただ、SNSやネットを見ると「ノルマがきつくて退職した」という元白バイ隊員もいるとのことですから、厳しいノルマを追及される警察官が存在することは否定できません。中には数字を追い求めるばかりに、目を皿にして交差点を見張る警察が存在するのも事実ではあります。

 私の経験だけで「ノルマのための取締りではない」と決められるわけではありませんが、すべての警察官がドライバー、ライダーを「数字」や「お金」として見ているわけではないことを知ってもらいたいです。 なので、もし交通取締りをしている警察官を見ても、決して「ノルマのためにやってるんだろ?」と思わず、安全第一を考えて、気を引き締めて運転するようにしましょう。 


レポート●鷹橋 公宣 編集●モーサイ編集部・小泉元暉

■鷹橋 公宣(たかはし きみのり) 元警察官のwebライター。 現職時代は詐欺・横領・汚職・選挙事件など知能犯刑事として勤務。退職後はwebライターとして法律事務所のコンテンツ執筆のほか、noteでは元刑事の経験を活かした役立つ情報などを発信している。






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