「取り越し苦労」
どうなるかわからないことをあれこれ心配すること。杞憂 (きゆう) 。
(『goo辞書』より)
そして内田先生はこう書いている。
「気遣う」のはいいんですよ。この先に崖があるから、足元に注意して歩こうというのはいいんです。もちろん。
「取り越し苦労」というのは、そうじゃなくて、「崖から足を踏み外して、真っ逆さまに落下して、頭がぐしゃぐしゃに潰れた自分の姿」を想像してどきどきすることです。
そういうことはしないほうがいい。
どうしてかというと、「明確にイメージされた未来」はそうでない未来よりも実現可能性が高いからです。
(『困難な成熟』内田樹、夜間飛行、P.69)
困難な成熟 | |
内田樹 | |
夜間飛行 |
たしかにそうかも知れない。
「取り越し苦労」
あまりいい意味で使う言葉ではないようだ。
だが、わたしの「取り越し苦労」は仕事柄であるとともに、半ばわたしの性分であり習い性である。
「取り越し苦労」とリスクの先読みは表裏一体、「取り越し苦労」もしないようでは、一人前の現場人とは言えないのだと、うそぶいてみたそのあとで、「取り越し苦労」のせいでザワザワする胸に手を当てる。
「ふ、ふせいみゃくが・・・」
いずれにしても、上手につきあっていかねばならぬのだよ、コヤツらとは。
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