答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

「受発注者=夫婦」論についての考察 ~『「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記』(その7)

2016年06月30日 | 三方良しの公共事業

きのうが最後のつもりだったが、どうしても書いておきたいことができた。小野さんが説くところの「受発注者=夫婦」論についてだ。ということで、補足である。

公共建設工事の発注者と受注者を夫婦関係にたとえる小野説を額面どおりに受け取って、「そりゃチト違うんじゃないかい」と思う向きはたくさんいるだろう。いわずもがな、彼我の関係は夫婦ほどに親密なわけではない。だがわたしは、「受発注者=夫婦」論を圧倒的に支持する。「たとえ」というよりも「考え方」として秀逸だと思うからだ。

「夫婦げんかと夏の餅は犬も食わない」という。

30年余りにわたってさんざん夫婦げんかを繰り返してきた我とわが身を振り返ってみれば、「夫婦げんか」をしているそのさなか、わたしと彼女は完璧な二項対立モデルとして存在している。二項対立、わたしはよく使う言葉だが、念のために検索してみる。


論理学で、二つの概念が矛盾または対立の関係にあること。また、概念をそのように二分すること。内側と外側、男と女、主体と客体、西洋と非西洋など。二分法。(『デジタル大辞泉』より)

 

してみると、「夫と妻」というふうに関係性を分けることそのものがすでに二項対立らしい。

ここでひとつ確認しておきたいことがある。

「夫婦はひとつ」という前提だ。

「夫婦といえど所詮は赤の他人、一心同体ではないよ」というそこのアナタはある意味正しい。何もわたしは、「一心同体であるべきだ」などというつもりもない。だが、夫と妻は互いをパートナーとして認め協力しながら生きていかなければならない運命共同体である。わたしが確認しておきたい前提としての「夫婦はひとつ」とは、そういうことだ。身体は2つだが「夫婦はひとつ」である。

その概念を、わかりやすい完全二項対立モデルにするのが「夫婦げんか」だ。個と個の対立モデルとしての「夫婦げんか」には「第三の存在」がない。あったとしてもその存在は無視される。それを見ている「第三の存在」からすれば、まことにもってくだらない。それゆえ「夫婦げんかと夏の餅は犬も食わない」。だが思い起こしてみてほしい。そのさなか、当の本人たちはすこぶるつきで真剣だ。互いの実存を賭けている、と言うと思わず吹き出しそうにもなるのだが、多くの場合、それぐらい大真面目だ。繰り返す。だからくだらない。

「受発注者=夫婦」論がなぜ秀逸なのか。

「夫婦」という、皆がわかりやすくて、そして身につまされる二項対立モデルがそこにたとえとしてあるからだ。

一昨日の拙稿を引いて、もう一度小野さんのプレゼンを検証してみる。

 

 

 

まず最初のキーワードは「仮面夫婦」。

「三方良し」に取り組み始めたころの新潟県と施工業者の関係は冷えこんでいた。仮面夫婦だった。だが取り組みを進めてきた今は夫婦円満だ。関係復活のきっかけは「一歩踏みだす勇気」。一歩踏みだす勇気を持つことで昔のような初々しい関係が復活する。

(このくだり、我とわが身に置き換えると、なんとも身につまされて泣けてきます)

つづいてのキーワードは「誰のために何のために」。

冷えきった夫婦がいっしょになって考える機会を持てた。そのなかで気づいたこと、それが「誰のために何のために工事をするのか」。「誰のために何のために」を考え抜き、その「工事の目的」を受注者と発注者が共有し、施工者の思いを地域住民に伝える。そして、地域住民の思いを施工者が聴く。その繰り返しのなか、地域の方から出てきた言葉が「ありがとう」だったという。


やはり圧倒的に大切なのは、「第三の存在」の必須性に気づき、優位性を認め、そこへアプローチし始めた結果として、「第三の存在」からのフィードバックを受けた後段だろう。

わたしは、必ずしも「夫婦円満」でなくてもいいと思う。互いをパートナーとして認め、協力しながら生きていかなければならない運命共同体として認識してさえいれば、「仮面夫婦」でも何ら問題はないとさえ思っている(あ、現実の夫婦じゃないですよ、そこんところ勘違いしないように)。艱難辛苦の歴史を経て得た、現在のわが家の「円満」ここ大事です、念のため)を思えば、誰も彼もにそれを望むのはちとハードルが高すぎるような気がするからだ。

肝心なのは、たとえ「冷えきった夫婦」だったとしても「いっしょになって考える機会」を持つことだ。何を考えるのか。「誰のために何のために工事をするのか」だ。

そこを突破口として、甲乙あるいは受発注者という二項対立の発想から脱却する。発注者と受注者がパートナーとして共通のお客さんである住民のために「モノ(場所)づくり」をする、という考え方に拠って立った仕事をし始める。施工者の思いを「発信」する。地域住民の思いを「受信」する。その繰り返しのなかからでしか、わたしたちはわたしたちを救えない。

 

公共建設工事の発注者と受注者を夫婦関係にたとえる小野説を額面どおりに受け取って、「そりゃチト違うんじゃないかい」と思う向きはたくさんいるだろう。いわずもがな、彼我の関係はそれほどに親密なわけではない。だがわたしは、「受発注者=夫婦」論を圧倒的に支持する。

以上がその理由である。

 

 

 

以下まったくの余談。

陳舜臣と尾崎秀樹の対談である。

 

 

三国志と中国 (文春文庫)

陳舜臣対話集
文藝春秋

 

 そうですね。

 それから、その前に項羽と劉邦があるわけですが、これは二つですよね。二つはおもしろくはないんですよ。もう一つ出ないとね。あのとき、韓信が、蒯通(かいとう)に天下三分の計を説かれるわけなんですよね。(笑)あのとき、韓信が立っておればおもしろかったんですよ。

尾崎 そうなると、そこで三分の計ができた。

 ええ。「いま楚と漢が争ってるけど、おまえが立って、斉を立てりゃ、楚、漢、斉の鼎立でいけるから」といわれたんだけど、韓信、ちょっと気が弱かったですよね。それで立たなかった。

 もちろん、人間的にはおもしろさがありますけど、一対一となると、複雑性に欠けるわけで、それから四百年ほどたって、三分の計ができた。非常に複雑な関係ができておもしろくなるんですね。

尾崎 確かに、楚漢軍談の時代と比べれば、三国の相克は、三者が対立し合うのだから、お互いに引き合ったり、あるいは分裂を策したりするわけで、その意味で話全体もおもしろくなるんですね。

(P.19)

 

 

世の中、「二」よりも「三」。

漢楚軍談よりも三国志 。

二項対立よりも「三方よし」。

 

おあとがよろしいようで・・・。




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がんばって(オマエもな ^^;) ~『三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国』見聞記(その6)

2016年06月29日 | 三方良しの公共事業

総括、を最後に書こうと思っていた。

ここまでしつこく書いたなら「まとめ」が必要だろうと考えていたからだ。

だが、カンファレンス翌日から数えて11稿も書き散らして来たのだもの。ことさらに「まとめ」なければならないというものでもないだろう、と考え直して書くのは止めにした。

その代わりといってはなんだが、きのう届いたとある読者さんからのメールを紹介する。

そのほうが、凡百の小難しい言葉を並べての「総括」よりも、一連の今回の稿を締めくくるにふさわしいメッセージとなるような気がするからだ。

 

 

「三方よし」を、それとは程遠い今の会社の現実にどこまで取り込めるのか・・・

孤軍奮闘むなしく途方にくれているところです。

自分自身の周りを見回すと、利益の確保や膨大な書類に忙殺されて

本来あるはずの創る楽しさ、やりがいが見えなくなっている感じがします。

魅力的な職場とはどのようなものか、ということもわからなくなってきている中、

今回のカンファレンスで、少し目指すものが見えた気がしています。

まずは自分の現場で、

地元に配る「工事だより」からかな?

というレベルですが・・・

 

 

メールの主さんとは一昨年、一度だけだが面識がある。掲載許可を得るためのメールを送ると、その返信には「読み返せばちょっとネガティブだったでしょうか?」と書かれていた。いやいや何をおっしゃいますやら。冒頭の現実認識はいざ知らず、締めくくりはいたって前向きだ。むしろ、ネガティブな現実を無理やりポジティブにとらえてしまうのは、正確な現実認識ができていないという意味で、かえって弊害を生み出す元となる。 

多くの場合、現実はそれほどポジティブなものではない。人それぞれの性格や置かれた立場やその時々で認識は変わってくるのだろうけれど、「今という時代」の公共建設工事業に携わるということは、とてもとても、そうそうポジティブになれるようなものばかりではないと、少なくともわたしはそう思っている。

だが、そのことを承知したうえで一歩を踏み出す。すでに踏み出した人はその歩みをさらに進める。あるいは踏み出しつづける。そこんところが大切だとわたしは思う。つらいときは立ち止まってもいい。ときには後退することもある。だがどこかで踏みとどまり、トータルに見てみると一歩でも二歩でも前へ進んでいるというその歩みが大切だと思うのだ。

その文脈から言うと、メールの主さんはまったくもって正しい。

自分のこととして認識し、自らの厳しい環境に置き換えてみて途方に暮れつつ、それでいてなお行動しようという意志が正しい。

 

まずは自分の現場で、

地元に配る「工事だより」からかな?

というレベルですが・・・

 

という選択はなお正しい。

なぜなら、「信頼は現場から生まれ、その信頼は現場でストックされ」、そしてわたしたちは公共事業の最前線たるその「現場」で日々を営んでいるからだ。

答えは「現場」にあり、「現場」に生きる自らのなかにある。

それを肝に銘じながら、理想にはほど遠い現実に卑屈になることなく、ささやかな成果に慢心することなく、わたしやあなたの「現場」で、「現場」だからできる、また「現場」でしかでき得ない試みを繰り返す。マンネリに陥ることがないように新たな取り組みを加えつつ、骨組みをしっかりと認識しながら繰り返す。三歩進んで二歩下がりながらも繰り返す。

その骨組みとなるのは「わたしたちのお客さんは住民です」。

そこんところさえ忘れなければ世の中そうそう捨てたもんではない、とわたしは思っている。

 

ということで、全国にあまたいるだろうメールの主さんのような方々にエールを贈る。


「がんばってください!」


と書いたとたん、「オマエもな」と別のわたしに頭上から嘲笑われ、ボウズ頭をボリボリと掻く朝。

気がつけば当ブログ開設から1462日、丸8年と1日目の朝である。 

 

 

 

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みんなに「ありがとう」と言われる公共事業をめざして ~ 「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記(その5)

2016年06月28日 | 三方良しの公共事業

 

 

さて『「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記』も迎えて「その5」、そろそろ終わりが近い(ということはまだある?うん、たぶん)。

きのうの「その4」に引きつづき、今日も「フロム新潟の人」に登場していただこう。

三方良しの公共事業推進研究会新潟支部長、小野貴史さんである。

なぜだかこの人の発表、わたしのメモにはたった4行しか残されていない。

そこで当日発表したPPTを所望し、送ってもらったのだが、その資料からではあの軽妙洒脱なトークの片鱗ぐらいしか見つけることができなかった。PPTなどのプレゼンテーションソフトを使う多くの人たちがどうしても情報の詰め込み過ぎに陥りがちななか、いわば「つくり込まないPPT」。

「勉強になります」

と新潟方面とおぼしき方角に頭をたれる。

こうなりゃ「4行」を頼りに進めるしかない。

 

まず最初のキーワードは「仮面夫婦」。

「三方良し」に取り組み始めたころの新潟県と施工業者の関係は冷えこんでいた。仮面夫婦だった。だが取り組みを進めてきた今は夫婦円満だ。関係復活のきっかけは「一歩踏みだす勇気」。一歩踏みだす勇気を持つことで昔のような初々しい関係が復活する。

(このくだり、我とわが身に置き換えると、なんとも身につまされて泣けてきます)

つづいてのキーワードは「誰のために何のために」。

冷えきった夫婦がいっしょになって考える機会を持てた。そのなかで気づいたこと、それが「誰のために何のために工事をするのか」。「誰のために何のために」を考え抜き、その「工事の目的」を受注者と発注者が共有し、施工者の思いを地域住民に伝える。そして、地域住民の思いを施工者が聴く。その繰り返しのなか、地域の方から出てきた言葉が「ありがとう」だったという。

 

この場合、もちろん「思いを伝える=情報発信」が重要なのは言うまでもないが、それと同様に(もしくは見落としがちな視点、という点ではそれ以上に)、「思いを聴く=情報受信」という行為が重要な意味を持っているとわたしは思う。こちら側から動く(発信する)ことなしに、相手側の反応は返ってこないのだが、それを受信する側にオープンマインドな感受性を具えた受信機がなければ、「思い」は「思い」として受信できないからだ。そして、そうやって初めて双方向のコミュニケーションは成り立つ。

 

最後のキーワードは「ありがとう」。

これは、瀬戸さん、小野さんのお二方ともに共通している。思えば取り組み当初の4年前から、新潟発のキーワードは「ありがとう」だった。

 

『みんなに「ありがとう」と言われる公共事業をめざして』

いやいやことは「新潟」にとどまらない。思い起こせば、「三方良しの公共事業」が生まれ落ちたそのときから、重要なキーワードだったはずなのだ。

ところがだ。齢耳順をまもなく迎えようとするのに、生来の拗ね者を捨てきれないわたしは、聴いたこちらが思わずうつむいてしまいそうな、ましてや声を大にして口に出すにはちょっとばかり勇気が必要な、それほどストレートかつシンプルそしてパワフルなこのメッセージを、いつしかあまり使わなくなっていた。だが近ごろでは、聴けば聴くほど口にすればするほど、「これでいいのだ」「これがいいのだ」とまた思えてきた。


当日の事例発表ではトップバッターとして登場した「フロム新潟の人たち」。わけあって、この「見聞記」では事例発表の最後に持ってきた。「わけ」とはこういうことだった。

 

 

最後に小野さんいわく、

私たち新潟県の取り組みはまだたった4年にしか過ぎない。皆さん、今からでも遅くない。

『みんなに「ありがとう」と言われる公共事業をめざして』

 

 

以上、『「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記』、事例発表の部はこれにて終了。

懲りずに付き合ってくださった方々に感謝します。

たぶんもうひとつ、総括だか付録だかわからないようなテクストを書きます。

期待せずに待っててください。

 

 

そうそう・・・ 

ひょんなことから当日の「まとめ」を掲載していたブログを発見しました。

http://goo.gl/WbJQZm

http://goo.gl/5yZb0q

参考にさせていただきました。

どうもありがとうございました。

 

 

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新潟の酒が美味しいのにはわけがある(らしい) ~「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記(その4)

2016年06月27日 | 三方良しの公共事業

わたし個人の、あくまでも個人的な目論見として、今回のカンファレンス最大の目玉は新潟県庁の事例発表だった。そうなるつもりだった。

だが新潟県サイドの諸般の事情で予定されていた発表は取りやめ。それですべてが取りやめになってしまうというのはあまりにも惜しすぎて、「せめて動画でも撮って会場で流せないか」という案に快諾をもらい、送られてきたのはビデオレター。その主さんたる瀬戸さんのことは、昨年9月、このブログで取り上げさせてもらっている。

抜粋して再掲する。 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

『新潟モデルへ』(2015.09.04)

http://goo.gl/4oCBqz


 

砂子組の真坂さんの基調講演が終わったあとは事例発表が5題。発注者側から2つに施工業者が3つである。

国土交通省のお役人さんの発表がつまらないのは毎度のことなので置いておくとして、あとの4件のクオリティーがむちゃむちゃ高いのにびっくり。特に新潟県職員の瀬戸さんの事例発表には、お世辞抜きで感激した。

 

建設業はダーティーだというイメージを持たれているが、住民の皆さんはホントに理解してくれてないのか?じつはホントに喜んでくれてる人はたくさんいる。

そういう「地域の声」を拾い上げ、「施工者の思い」を伝えていかなければならない。

 

発注者側の人が「現場」のことを語るのは、これまで幾度となく聴いてきたが、彼女が語ったのはまさに本当の意味での「現場」の話であり、本当の意味での当事者が自分の言葉で語る体験談だったことが、わたしを感激させた大きな要因だったと思う。

「自分の言葉で語る」。簡単なようで難しい。借り物の言葉で語る体験談は、単なる事例発表として終わってしまうが、「自分の言葉」で語られたとき、はじめてそれはメッセージとなり得るのだと、わたしは信じている。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

その2ヶ月後、彼女のオファーを受け新潟を訪れたわたしは、その感想をこんなふうに書いている。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

『鉄道の街新津で希望を見た』(2015.01.07)

http://goo.gl/yb78et

そんな新津で開かれた『新津地域整備部管内合同研修会』、主催者さんにいただいたテーマは「みんなにありがとうと言われる公共事業」。サブテーマが「受注者・発注者が協力して高品質(高得点)をめざす」というもの。おおっぴらに「受注者・発注者が協力して高得点をめざす」という表明には、「さすがやなあ」と会の首謀者たるSさんに敬服するわたしだが、自身のPPTのサブタイトルからはあえてそれは外し、「信頼は現場から生まれる、そしてその信頼はストックされる」として、「信頼」や「コミュニケーション」をキーワードに、わたし(たち)の取り組みや考えを披瀝させてもらった。

(中略)

まずやってみる。やり始めてみる。このハードルは意外と高い。

やり始めることができれば、評価にせよ点数にせよ、いわゆる成功事例を単発(もしくは数回)で生み出すのはそれほど難しいことではない。発注者が同じ方向を向いてくれているのであればなおさらである。

本当の困難はそこからだ。つづけること。つづけ始められること。成否はそれができるかどうかにかかっている。

何の気なしに「成否」と書いてしまったが、どの時点で成否を結果として判断するかについて、正直なところわたしには解がない。これは、いつまでたっても終わりのないプロセスである。結果が出たとたんに次が始まる。「わかった」とたんに次の「わからない」のスタートラインに立っている。

結局のところ、いつもわたしはそんなことしか言うことがない。だから、「かくかくしかじかこれこれをすれば高得点がとれますよ」とかを期待されても、いつまで待ってもそんな言葉は出てこない。いつだってわたしの言うことは、「オレはこうしてきた(いる)、あとは皆んなが考えて、自分の環境に落とし込んでね」でしかないのである。

だから、参加された皆さんには、「これから自分の環境でがんばってください」と言うしかない。

とても素晴らしい会だった。

もとより、成果は基調講演のプレゼンターたるわたし自身が決めることではないが、終了後、言葉で感謝の意を表明してくれる現場の技術屋さんの数が、今まで経験したことがないほど多かったことがそれを表しているとわたしは思う。

新津、忘れられない街になった。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

あくまでもわたし個人的な目論見としてだが、今回のカンファレンスの目玉が新潟県庁の事例発表だったという意味が、そこはかとなくおわかりいただけるのではないだろうか。

そんな彼女の短いビデオレターの締めくくりはこんなメッセージだった。

 

新潟の酒が美味しいのにはわけがある。

ここでは説明しきれないのでぜひいらしてください。

美味しいわけを教えてさしあげます。


地元小千谷縮の着物をまとい、新潟の酒のうまさをアピールし、「住民よし行政よし企業よし」を説く。地方自治体職員としてはまことあっぱれと言う他はないそのビデオレターを見て、 

行かずばなるまい、美味しいわけを教えてもらいに行かずばなるまい、と秘かに決意するオジさんなのだった。



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日向の人 ~「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記(その3)

2016年06月25日 | 三方良しの公共事業

 

「まずは現場ではたらく人たちの満足を高めること」

そこからスタートすることが地域住民や発注者の満足につながり、「三方よし」となる、と彼は言う。

「そうか、そんな考え方もあるんや」と軽い驚きをおぼえるわたし。

いろんな入り口や様々なアプローチがあっていい。教科書を学ぶことはたいせつだが、自らの環境にそれを落とし込んでいこうとするとき、教条的や原理的な態度は弊害を生み出しかねない。本質をつかまえてさえいれば、大いにアレンジすべきだ。

繰り返す。いろんな入り口や様々なアプローチがあっていい。教科書を「翻訳」し、自らの環境に「土着化」させていく。それをすることなしに、単なる「受け売り」の原則や「受け売り」の方法だけをつづけていても、突破口は開けない。「受け売り」を継ぎ接ぎしながら悪戦苦闘七転八倒してきたわたしが言うのだ。(たぶん)間違いない。

 

 

「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」、事例発表の最後は、宮崎県内山建設の金丸さん。

発表前、同じく宮崎からやって来たわが盟友”アミーゴはしべ”がツカツカと近寄り、肩を叩いて放ったひと言。

「カネ、オマエは会社だけの代表じゃない。宮崎の代表だと思ってやれ!」(もちろん、宮崎弁です)

あとで聞けばこの2人、宮崎県産業開発青年隊の同期生だという。いつの時代でも、うるわしきは同期の桜、頼もしきは同じ釜の飯を食った仲間である。

それを受けた金丸さん、九州男児、かつ「現場の人」然としたその風貌と語り口がなんとも好ましい。

「口八丁手八丁のオレなんぞとは、ずいぶん違うな」と苦笑しながら聴くわたしは、ちょうど丸二年前に宮崎県日向市で彼と一献をともにしている。例によって泥臭いやつを一席披露したあとのF2F。たぶん主催者さんが目論んだのだろう、わたしの隣りに座ったのが彼だった。供となる焼酎は「白霧島」。時の経つのを忘れ話し込んだその会話の内容は今でもはっきりと覚えている。

 

小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に逢って縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす。

 

昨夜、馬路村で開かれた宴席の締めのあいさつのなかに出てきたこの言葉、柳生宗矩だという。聴くなりわたしは、なぜか金丸さんの顔を思い出していた。2年前のあの夜の拙講と白霧島を酌み交わしながらの会話が、どれほどのものを彼に残したかはわからない。現場に賭ける彼の熱い想いから、わたしが学んだことのほうが大きかったような気もする。

2年後の高松で、発表者としてわたしの前に現れた人は、あい変わらず「熱い想い」で満ちあふれていた。

 

「まずは現場ではたらく人たちの満足を高めること」

そこからスタートすることが地域住民や発注者の満足につながり、「三方よし」となる、と彼は言う。

「そうか、そんな考え方もあるんや」と軽い驚きをおぼえるわたし。

 

山と山とは会えないけれど、人と人とはまた会える。袖触れ合うも多少の縁。人生なんだかんだと言いますが、やっぱり縁(えにし)なんでございますよ。(桃知利男)

 

 

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NWB(泣かす笑わすびっくりさせる) ~「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記(その2)

2016年06月24日 | 三方良しの公共事業

一二三北路坂下さんの「泥臭いICT」が残した余韻が会場内に残るなか、

「ぼくがハードルさげてきます」

と行って席を立った森崎さんの頼もしいこと。

「頼んまっせ」

とわたしが掛けた声は、激励なのか祈りなのか。

たしかに見事ハードルは下がった。だが、寿建設の「凄み」をまざまざと見せつけられたのもまた、たしかな事実だった。


まず第一のキーワードは「言葉の工夫」。

「ほほ~やっぱりそうきたか」

とほくそ笑むわたし。

なんてたってこの人、本を書いている。しかも、いっぱしの「本読み」を自認するわたしが「おもしろい」と認める本をだ。

 

ぶらり日本歩き旅~ウクレレ担いだ渡り鳥
森崎英五朗
連合出版

 

「言葉の工夫」

現場におけるそのひとつの表れとして、「一般のかたたちの目に触れる工事の説明を専門用語でしない」と彼は言う。

「そんなんアタリマエでしょう」というそこのアナタ、本当にそう思っているとしたら勘違いもはなはだしい。少なくともアタリマエではないと、悪戦苦闘の10年を経てなお、ついつい専門用語を使ってしまうわたしは断言できる。

専門性を保ちつつ、伝える言葉は平易なものとする。専門性は高度であればあるほど良い。平易性は簡単であればあるほど良いが、かといって、なんでもかでも平仮名にしてしまうのも、難しい言葉はそのままでルビをふってお茶を濁すのもいただけない。もちろんそれはターゲットたる対象をどこに置くかでも異なってくる。

この試み、そんなこんなを考えだすと、なかなかに高くて深い。だからこそ、その面倒くささと困難さに辟易して投げ出したくもなり、ついつい安易に専門用語を使ってしまう。そこを突破するキーワードとしてわたしは、「地域の建設業は訛っていることこそが最大の武器である」なんてことを口走りもするが、それにしてもなかなか・・・生半なことではない。

いやいやわたしのことは置いておこう。

寿建設さんの例である。

「耐震補強」→「地震に強い」

「長寿命化」→「橋を長持ちさせる」

「これが市民の目線」だと森崎さんは言う。

 

 

 

つづいて「LINEもどき」の工事説明。 

 

 

 

どれもこれもグッジョブだ。

だが、わたしが感じた「凄み」がそこだというわけではない。それらは端的に表出した具体例ではあっても本質ではない。

本質はここにある(たぶん)。

 

 

NWB。

三文字目をAに変えればナショナル・レスリング・アライアンス。かの名門NWA(全米レスリング同盟)だ。もしやプロレス者?しかも全日系?などと、ついついいらぬ妄想をこのオジさんにさせてしまったそのNWBとは、

「泣かす笑かすびっくりさせる」の頭文字らしい。

森崎さんいわく、

発注者や住民のみなさんを「喜ばせる」という考え方が結果的に「三方良し」につながる。

わたしは、この言葉に「凄み」を感じたのだ。

そしてその社内展開としては、たとえば毎月実施する幹部パトロールで現場の取り組みを喜んであげる、それをイントラネット上の掲示板にアップして社内で共有する、その繰り返しが習慣となり訓練となり、「発注者や住民のみなさんを喜ばせる発想を養う」。

 

もちろんそういうわたしとて、

 

 

こんなふうなことを繰り返し言ってきた。

だがこれはあくまでも、本業であるモノづくりを通じて「たくさんの人に喜んでもらう」であって、「泣かす笑かすびっくりさせる」挙句に「喜んでもらう」などという発想は毛の先ほどもない(毛もない)。

 

ご本人はそのキャラクターそのままに、笑みを浮かべながらひょうひょうとそれを語るが、聴いているわたしは背筋にぞくぞくっという感覚が走るのを感じていた。

 

この感覚をなんと表現したらいいか。

うん、「凄み」だな。

やっぱり「凄み」がピタリと当てはまる。

とかナントカ考えながら、聴き手としてのこちらもニコニコしながら、あとにつづく具体的な事例を見聴きしている。

なんとも楽しいプレゼンテーションが終わったあと、ふと考えた。

 

うん?ハードルは下がったのか?

 

いや、どこかへ飛んでいってしまったのだ。違う表現をすれば、ハードルうんぬんという次元ではなくなった。

寿建設の三方良し、これからの展開に目が離せない。

 

 

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土木のチカラ ~ 「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記(その1)

2016年06月23日 | 三方良しの公共事業

「ぼくらの前にやるのスゴイですよ (*_*)」

「あんな事例のあと、ハードル高すぎてデキマセン (・.・;)」

と泣きを入れてきた2名に対し、

「まあまあ」となだめ、

「オレらは”それ以上でもそれ以下でもない”ありのままを見せればいいのよ」

「そこから何かを感じとる人もいれば、な~んだ大したことないじゃんか、っていう人もいる」

「けどオレは悪くないと思うよ、アンタらの発表」

なんて大人ぶったことを言ったわたしは、まだその「スゴイ」実物を見ていない。本番まではまだまだ先、のん気に昼めしを食っていた。


だが、始まってみるとぶっ飛んだ。

ぶっ飛びすぎて途中まで写真を撮るのも忘れていたほどだ。

思わず、

「たしかに・・・こりゃハードル高いわ・・・」

と独りごちる。

 

6月10日、「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」第二部、事例発表のトップバッターは北の大地の一二三北路株式会社(「ひふみきたみち」と呼びます)。2年連続の発表である。

(じつはこの前に新潟県の取り組みについてちょっとした発表がありました。それについてはこの「見聞記」シリーズの最後に記す予定です。よろしく。)

お題は『”全てを可視化した”三方良し 建設ICTのモノづくりのあるべき姿』。発表者の坂下さんいわく、「趣味はモータースポーツと”会社の仲間と呑むこと”」だという。今どき、「会社の仲間と呑むこと」が趣味だと広言できるなんて。なんといういい人だ。なんといういい会社だ。のっけから少しうるうるしかけるオジさんなのである。

「オマエが呑んべだからなだけだろうよ」という謗りは受けつけない。

「それがどうした文句があるか」てなもんである。

いやそれはいい。

事例だ。

説明を聴くと、なかなかの難工事。

それを突破する武器として「ICTの有効活用を検討」、

すなわち「ICTを導入することで今まで見えなかったモノを可視化する」、

つまり、「違った目線で現場を”捉える”」ことを考えたのだという。


というプロローグから始まり、現場で取り組んだ事例を一つひとつ説明する坂下さん。まずは「スケッチアップで現場を可視化」。スケッチアップで描いた現場の3Dモデルを動画として動かす。

ぶっ飛んだのはそのつづき。3Dメガネ型VR(ヴァーチャルリアリティ)で、オペレーターの眼、とび職人の眼で現場をみる。運転しながらみる。鉄骨の上を歩きながらみる。桁から真下にある深い渓谷へ落ちてみる。落ちたあと空を見あげる。青い空にぽっかり浮かぶ白い雲。

すごい。

だが、真骨頂はその次だ。

ナント、架設前検討会を開いて、各経験各年齢層のすべての工事関係者にそのVRを体験してもらい、意見を交換したのだという。

流された動画は、とび職人さんが実際にVRを体験しているもの。

たとえば経験26年目のベテランは、

「こんな感じか」

「思ったより高くないな・・・」

「いいねスゴイね、これリアルだわ」

経験4年目の若手は、

「景色は雪になるんだよね」

 最後に経験年数42年の大ベテラン。

ヴァーチャルな鉄骨の桁をヴァーチャルな自分が歩きながら、

「氷はってんだよな」とポツリ。

う~ん、「42年」が吐く「氷はってんだよな」は重い。

仮想現実からの想像だとはいえ、彼の脳内にはしっかりと氷がはっている足下の鉄骨がリアルなものとしてあるはずだ。

「42年の”とび”」とICTのハイブリッドに、ぞくぞくっと来てしまったわたし。

乏しい体験から言わせてもらえば、この手のものは技術者の独りよがりになりがちだ。イメージを共有するとは言いつつも、本当に共有するのはなかなかに難しい。

「ふ~」

とため息をひとつ。

「すごいな」

もう一度独りごちる。

何より「皆にみてもらう」そして「皆に仮想現実を体験して何かを感じてもらう」というのがすごい。

 

そのあと事例発表は、現場見学会を何度開いたかとか色んなメディアに紹介されただとか、しばし「きれい」な話がつづいていたが、おもむろに発表者が取り出した安全旗ひとつ。

 

 

 

 

現場の皆による寄せ書きだという。

「そうだそうだよ、そうなんだよ」

と思わず内心で拍手するわたし。

発表者さんのことは、当ブログで取り上げたことがある。

昨年の暮れのことだ。

こんなふうに書いた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

北の大地から便りが届く。礼を言いたいのだという。

なんでも、

ここで見せろっ!!!土木の力っ!!!

 

 

http://www.kotobuki-c.net/topics/fukumoto.html

 

をダウンロードして現場に掲示し、雨の日も風の日も雪の日も現場でこの画像に励まされている、その「お礼」だという。

しかし、「本当にありがとうございます!」と言ってくださるのは、わたしとしても誠にもってありがたいのだが、本来その「お礼」はダウンロード元のサイトの主さんたる寿建設さんに向かって述べられるものであって、この場合のわたしは単なる媒介役もしくは紹介者に過ぎない。

とはいえわたしとて、そんなダイレクトメッセージをいただいた日には、うれしくてうれしくてたまらないのも事実である。

ということで、メールの主さんの承諾を得て現場の画像を掲載させていただくことにした。


ここで見せろっ!!!土木の力っ!!!

 

 

 

 

 

北の大地、北海道は札幌市定山渓。

深い渓谷の上に水管橋を架けるという過酷な工事に立ち向かう

一二三北路株式会社豊平川水管橋作業所の面々。

熱い情熱でモノづくりをする彼らに、

はるか南国、土佐の高知よりエールを贈る。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

『”全てを可視化した”三方良し 建設ICTのモノづくりのあるべき姿』は、「42年」が見て感じるヴァーチャルリアリティにあり、かつ安全旗に書いた寄せ書きにある。

いや少々言葉が足らないな。

かつて桃知さんは、

「情報発信はアナログとデジタルの両方で行わなければならない」

とわたしに教えてくれた。

「先端技術」と「泥臭さ」。

「先端技術」を操る者の底には「泥臭さ」がなければならない、あるいは、「先端技術」と「泥臭さ」のハイブリッド。それこそが「土木のチカラ」なのだろうと、余人はいざ知らず、少なくともわたしはそう思う。

北の大地から四国高松まで、わざわざ現場人たちの寄せ書きが入った安全旗を持ってやって来た彼の人を見ながら、そう思ったのだ。

 

 

以上、『「三方良しの公共事業推進カンファレンス2016四国」見聞記(その1)』。あの日からほぼ2週間が経ってなお、「その2」が明日だとは保障できない見聞記。

悪しからず。

 

 

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雨あがりの睡蓮

2016年06月22日 | ちょっと考えたこと

書く書くと言ってなかなかものにならない『「三方良しの公共事業カンファレンス2016四国」見聞録』。

今日も書けない。

明日もたぶんダメである。

「楽しみにしてた」という奇特な人がもしいれば、

お蔵入り、なんてことにはならないので期待をせずに待っていてほしい。

 

 

 

 

雨あがりに会社の庭で睡蓮みっけ。

睡蓮を見ると心がなごむ。

昨今流行りの言葉でいうと、癒される。

ふっと息をぬくことができる。

ぬけるんだな、これが。

 

 

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「××××(自分の名前)(のあとに絵文字) is this your video?(のあとにリンク)」というスパムメッセージが届いたこと

2016年06月21日 | PCのトラブル(とか)

 

朝、PCを開きフェイスブックを見ると、ダイレクトメッセージの受信箱に「とあるかた」から届いた英文のメッセージ。

わたしのファーストネームのうしろに絵文字、そのあとに”is this your video?"、つづいてリンクが貼られている。

「お、◯◯さんから。珍しいな。"your video?" 。なんだろう」

どう見ても怪しい匂いプンプンなのだが、信頼する「とあるかた」だったからだろうか、思わずリンクをクリックしてしまった。

と、女性の臀部を大写しにした動画が飛び込んでくる。

思わず、「ヤバイ」(踏んでもうたか?)。

すぐさま閉じたがときすでに遅し。

今度はわたしがスパムを拡散する側に回ってしまった。

わたしからの汚染されたダイレクトメッセージは次々とFB友達に飛び回り、わたしのタイムラインには怪しげな動画が次々とシェアされ、削除、あるいはせめて皆さんに警告を、と思うのだが、フェイスブックを操作しようとするとすぐに操作が消されてしまう。

「これ、ホントにヤバイ?」

しばし考えていたが手をこまねいているわけにはいかない。試しにタブレットでFBにアクセスしてみると、お、コメントを入力できるではないか。

とりあえず、「なんかヤバイ、ブロックしてください」と打ち込んで警告を発した。

それに対するコメントが次々と届く。

「ブロックしました」

「開いちゃった」

「なんかきた?」

そのうちの一人からこんな助け舟。

「あいかわらずスパムが投稿されてます。絶対にクリックをしないように。宮内さんはパソコンのブラウザの拡張機能を確認してみてください」

貼られていたリンクがここ。

http://goo.gl/LEB134

読売オンラインの2014年11月7日の記事だ。

 

Facebookでスパム=迷惑メッセージが大量に出回っている。新しいパターンとして、ブラウザーのChrome(クロム)の不正プラグインを使ったものがあるので注意が必要だ。

 

というリードのあとを読むと、

 

筆者の友人のところに、左のようなFacebookメッセージが届いた。「あなたが映っているビデオを見てください(Watch the video by clicking on the picture which belongs to you)」というメッセージと、友人の顔写真=Facebookのアイコンが付いた動画のリンクがある。

「自分が映っている動画ってなんだ?」と思ってクリック。するとYouTubeそっくりのサイトが表示された。

ここで「動画を再生するには、このエクステンション=拡張プログラムを入れてください」と表示された。友人は動画再生に必要なものと思ってクリックしたところ、万事休す。不正な拡張機能(Chromeの不正プラグイン)が入ってしまったのだ。

 

と書いてある。

わたしの場合メッセージのリンクをクリックしただけでスパムが巻き散らかされたわけで、どうやら進化系のようだが、これにすがってみるしかない。

とりあえずそれ以上の拡散を防ぐためにフェイスブックのアカウントをいったん止めて、わらをもつかむ思いで乗ってみることにした。

まず、Google Chromeの右上隅にある設定ボタンをクリック。

 

 

 

 

ところが、左上にある「拡張機能」を何度クリックしても操作がそれ以上進まない。

「手強いな」

そこで次なる一手。

 

 

Googleのアカウントを切断。

「履歴、ブックマーク、設定、このデバイスに保存されているその他のChromeデータも消去する」にチェックを入れて実行。

 

 

Googleにログインしなおして「拡張機能」を見てみると、リセットされたのだろうか、それらしいアプリケーションは見当たらない。

フェイスブックにもログインしなおして操作をしてみると、お、できる。

さっそく助け舟を出してくれたくだんのFB友達にお礼のメッセージを送ると、「これ以上の被害を増やさないためにメッセージやシェアを削除せよ」との指示。

「はは、仰せのとおりに」と大量のスパムメッセージと、あいかわらず女性の臀部を大写しにしてタイムラインを占拠しているシェアを次から次へと削除。なかには削除できない人もいるが、「たぶんブロックしてくれてるんだろう」と賢明な措置に感謝しつつ、できるかぎりの処置を終え、なお様子を見ていたがどうやら終息。結局のところコヤツは、Chromeユーザーだけを対象としたスパムだったようだ。

この間、どれぐらいの時間が過ぎただろうか。

きのうの朝のことである。

 

この10年、「広くて薄い紐帯」のつながりは、わたしにさまざまな恩恵をもたらしてくれた。

だが、その「広くて薄い紐帯」のつながりは、ときとしてこんな目に合わせてくれたりもする怖さもある。

まったくもってクワバラクワバラな話だが、だからといって止めるという選択肢はとりあえずのところはない。

ぼちぼちと、つづけてみよう。


以上、備忘録的に記してみた。

 

 

 

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QUADRO K1200

2016年06月20日 | オヤジのIT修業

 

NVIDIA Quadro K1200、

4GBのグラフィックスボードだ。

会社で使っているメインPCのオンボードグラフィックスは、同じくNVIDIAのGeforce GT 435Mだが、

3Dキャド系にはGeforceよりQuadroがイイと聞いたので買ってもらった。

知り合いには、K2200とか、凄い人になるとM4000を使っている豪の者がいるが、わたしにとっては4GBのグラボでも十分過ぎる。

「そんなのアンタに必要か?」

そういった類の質問はいっさい受けつけないので悪しからず。

 

 

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