散日拾遺

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ぬいぐるみの効用

2022-03-27 07:20:02 | 日記
2022年3月27日(日)
 SNSで拡散するのに相応しくその想定で配信されたものだと思うが、申し訳ないけれど当方が対応できていない。なので核心部分を転記する。昭和の流儀。

 愛着形成において、また愛着の確認において、皮膚感覚が比類なく重要であるといった発達心理学の教訓は、こうしたぬいぐるみの効用を裏づけるために想起すべきものだ。
 子どもだけではない、おとなもまた抱きしめる対象が必要であると言いたい。さらなる効用もありはしないか。ぬいぐるみを抱きしめる行為と、銃撃し砲弾を放つ行為とは、根本的に両立しないもののように思われる。
 兵士たちに、ぬいぐるみを支給したらどうだろう?あるいは世界中からプーチン氏にぬいぐるみを届けたら?

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“1秒に1人”増える子どもの避難民 ぎゅっと抱きしめる“ぬいぐるみ”の意味【SHARE#4】
JNN/TBS 2022年3月26日 (土) 14:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/e51ac83df35267c127bde176cc9fb68fa3ae19d7

■ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる子どもたち

ーー過酷な状況下で大人でも余裕がない中、感情をうまく表現できない子どもたちに特化した支援はあるのでしょうか?

西村匡史記者:
 ボランティア団体が子どもにぬいぐるみやおもちゃを配っています。避難所や、駅のターミナルやホームでも配っていました。これには大きな理由があります。

 子どもたちは大切なぬいぐるみやおもちゃを家に置いてきてるんですね。彼らは自分にとっての宝物を置いて、わけもわからず移動してきています。とても不安な状況ですが、お母さんも大変なので子どもへのケアがなかなか行き届かず、自分の中に不安をため込んでいる子どもが多いです。

 ボランティア団体の方によると、子どもは不安を抱えているとき、何か常に身につけて抱っこしたいと思うそうです。人肌に触れることが難しい環境になっているので、せめてぬいぐるみを抱えることで安心を感じてほしい、そういった想いでぬいぐるみを配っているそうです。

 実際に、ぬいぐるみを配ってるところでは、避難所でも駅でも子どもたちが殺到して、目を輝かせているんですね。避難所の中に入ると、夜になると、ぬいぐるみを抱いて眠る子どもたちの姿を多く見ましたし、また話し相手がいないので、ぬいぐるみと一緒にままごとをしてお話をしてる子もたくさんいました。

福井美穂さん:
 私も、ボランティアの方たちがぬいぐるみをたくさん渡しているところを見ました。そんななかで、ある子どもが「家に帰ればあるので、いりません」って言って、ボランティアの方たちがそれを聞いて、胸を押さえるっていうようなシーンもありました。

 もしかすると帰れないかもしれないとは当然言えないです。でも、ぬいぐるみを無理強いして渡すこともできなくて。いろんな状況で、いろんな気持ちを抱えている子どもたちがいるということを心にとめて支援していかなくてはいけないと思いました。

Ω