散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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年の瀬の健康問題(続き)

2013-12-30 23:06:43 | 日記
2013年12月27日(金)

 健康上の問題を指摘された、などとうっかり書いたので、何人かの読者から御心配をいただいた。ブログを日記代わりにするのでこういうことが起きる。
 ただ、これは何か顕示的・露悪的な動機からしているわけではなくて、たとえば胃カメラにしても・・・出かける時間だ、あとは後で。

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 たとえば胃カメラにしても、往時とは比較にならない楽ちんの上に、目の前のモニターが自分の消化管内を鮮やかに映し出し、居ながらにして自身の体内へ入り込んでいくというのはなかなかスリリングな体験だ。(『ミクロの決死圏』!)
 しかも要所で撮影された静止画像は、即日受付で渡してくれるんだからね。これをブログに掲げて報告したいのはヤマヤマだけど、やはりやり過ぎという気がする。見て楽しいものでは・・・ないよね、ふつう。なので止めました。十二指腸の入り口、見返りのブラインドコーナーにでっかいキノコがあったとだけ報告。組織検査の結果が分かるのは年明けだが、悪性の懸念はきわめて小さく、この件は特に心配していない。そっちではなくて、ですね。

 さて診療日、ここにまた別の健康上の小問題あり。子どもの頃から乗り物は大好きだった。今も毎日のように利用する東急各線で、最前部の運転士席脇から前方を眺めてワクワクするほどなのに、首から下は少し意見が違うらしい。長距離電車で腰を痛めることがままあり、21日から23日にかけての和歌山往復で見事にやってしまった。昨日・今日と座骨神経症状が進展し、今朝は着替えにいつもの4~5倍の時間がかかる始末で、珍しくも朝食抜きで出かける羽目になる。
 診察室の椅子の上で動作のぎごちないのを、二人目の患者さんに手もなく見破られた。三人目からはこちらから白状し、今日はいつもと様子が違うかも知れないが、どうぞ御勘弁をと詫びて進める。今日も患者さん達は真剣で細やかに、いろんなことを教えてくれた。
 オードリー・ヘップバーンが摂食障害を抱えて難渋していたことは、他でも聞いた気がする。ポランニーの一族がきわめて質素であったことなど。
 ギリシア正教会では、正教以外キリスト教と認めない風が今でも強いと、これはまた別の人。それで分かった。『戦争と平和』に出てくる篤信の正教徒が、れっきとしたカトリックのフランス兵を評して「キリスト教徒じゃなくても、温かい血が流れているんだ」と語る場面。35年目の納得である。
 それやこれやで、どうやら腰痛は忘れて過ごすことができた。