今年も残すところあと10日余りとなりました。
さて、京都駅の南側に位置する東寺では毎月２１日『弘法市』が開かれます。
京都市民からは『弘法さん』と親しみを込めて呼ばれる縁日は毎月多くの方が訪れます。
『弘法さん』の起源は古く、もともとは祖師である弘法大師の命日（３月２１日）に
境内の御影堂で執り行われていた御影供（みえく/祖師の命日にその図画を掲げて供養する法会）を
1239年頃から毎月の月命日にも行われるようになり、それに伴い参拝者も増えたので
参拝者を相手に商人達が茶店などを出したことから始まったと言われています。
師走の弘法さんは『終い弘法』１年を締めくくる最後の弘法市、
『終い弘法』と呼ばれお正月に必要な物を買い求める人で賑わいます。
今年の終い弘法は冬至に開かれたこともあり、ゆずも沢山販売されておりました。
今月２５日には北野天満宮で『終い天神』が開かれます。
京都の冬の風物詩、活気に溢れる師走の京都に是非是非お越しやす
＜KURO＞
石長松菊園ロビーの庭の紅葉が鮮やかに紅葉しております。
この紅葉、いつもこの時期が見頃で、お正月まで残っていた年もあります。
今年は新年まで残るかどうか、ちょっと少ない気がします。
ブログ班
冬華、期間中に是非召し上がっていただきたいです。
このコーナーは増加する国内外の観光客に、スムーズに京都観光を楽しんでいただけるように、4月に開設されました。
場所：京都市中京区河原町三条上ル 朝日会館１F
時間：10時～午後6時
主な機能：①観光案内・相談
②観光情報発信
③飲食店の紹介（ぐるなび情報ラウンジ）
④観光関連チケット販売
⑤多目的スペースの貸し出し（授乳室、礼拝堂など）
⑥車椅子の貸し出し
③のぐるなび情報ラウンジは１２月１日にオープンしたばかり。
市内を中心とした飲食店を案内しています。
観光客の要望に応じて最適な飲食店を紹介してくれます。
私もこのコーナーを初めて利用させていただきましたが、情報パンフレットの豊富さやスタッフの方が親切な対応に感心しました。
さすが観光都市京都の情報発信基地と思いました。
当館より徒歩約１０分。
様々な京都のリアルタイムな情報を楽しんでください。
京都好き男
世界遺産の比叡山延暦寺は最澄が開祖となる天台宗の総本山です。
その総本堂が根本中堂になります。
根本中堂周辺は大木に囲まれた威厳さえも感じる趣です。
山中は紅葉シーズンも終わり、既に早くも冬真っ只中です。
これは比叡山から見る大原の里にかかる虹の橋です。
＜大三元＞
西大路通と今出川通の交差点、北野白梅町から北へ
桜で有名な平野神社があります。
そこでひっそりと咲く桜を見つけました。
一つは鳥居近くの寒桜と、桜池近くの十月桜です。
春の桜はもちろん最高ですが、寒風の中に咲く桜も可憐ですね(^^♪
お駒姉さん
先日、使っておりましたコーヒーカップが割れてしまいました。
買ったのはずいぶんと前のことなのでございますが、常用するようになったのはここ数年のこと。
十数年前に、京都へ引っ越してくるときに、実家から持ってきた物でございます。
もともとは父にプレゼントした物だったのでございますが、その時には既に父も亡くなっておりました。
形見というつもりはなく、ただ手頃な物だったというのが、荷物に入れた理由でございます。
そもそも、生前父は一度もそのカップを使用しなかったのでございます。
しかし、割れたカップを前にした時、改めて、これは父の形見だったのだと、感慨を深く致しました。
そして、このカップは生まれた地の土に還るのだと、縁の不思議を思ったのでございます。
そのカップは、私が中学生の時の修学旅行で京都へ来た際に父へのお土産として買った物で、清水焼の品でございます。
もう三十年近くも前の話でございます。
父が死ぬまでそれを使わなかったのは、こうして割ったりせぬようにと、大切に思ってくれていたからなのかもしれません。
昔は、何故せっかく買ってきたのに使ってくれないのだろうと、不満に思ったものでございます。
亡くなった後に、しかも割れてしまってから気がつくのですから、何とも親不孝なことでございます。
そんなことを考え、淋しい思いが致しました。
それで思い出したことがもう一つございます。
少し前に実家へ帰った時、出された湯呑茶碗が、奇妙なデザインの物でございました。
形はいたって普通の湯呑茶碗でございます。
ですが、表面に描かれた、山の稜線と思しきうねった線と、その下に書かれた「京都」という文字が、何とも稚拙なものでございました。
母に尋ねますと、それは弟が修学旅行で京都へ行った時に絵入れした物だ、との答えが返ってまいりました。
それとて、もう二十五年ほども前にことになってしまいます。
意外と物は残るのでございますね。
当館にも、毎年、多くの修学旅行生にお越し頂いております。
お土産には食べる物を買うことが多いようでございます。
しかし、後に残る物を買うのも、また良いものだと、今になって思った次第でございます。
思い出は時が経つにつれ薄らいでいくものですが、その物が手元にある限り、消えてしまうことはございません。
写真で振り返るだけでは取り戻せない、それに触れた肌だけが知っている感情を、きっと思い出させてくれることでございましょう。
作者不肖
