京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

よき京都はいずこへ・・・

2012-04-14 | インポート

先回のブログにおいて、昔の鴨川辺りの写真について少しコメントしましたが、一昨年に市内出身の写真家が昭和の京都を振り返る写真集「回想昭和20~40年代昭和の京都」が出版されています。

これには「町並み」「暮らしの風景」「市電・トロリーバス」「祇園祭」の5章から構成され、数少ないビルや低い瓦屋根の家で埋まる市街地、又、壬生狂言に詰めかける大勢の子どもの写真があり、古き京都をかいま見る事が出来ます。

私も違う本で昔の京都市内の写真を見たことがありますが、現在の場所と比較すると大きく変わっている事がよくわかりました。

さて、それから更に昔には市内を流れる保津川や高瀬川を開削した角倉了以(すみくらりょうい)という人物がおり、彼の400年忌を前に、了以が創建した嵐山にある千光寺で「平成の了以像」を作りました。以前の了以像は痛みが目立ち寺外に出せなくなった為に、新しい像を作って先日には各場所で公開されました。

今回は古い話題になりましたが、現在では多くの近代建築が立ち並ぶ市内でも、昭和の写真や了以の様な人の手によって今の京都がある事を思いながら巡るのもいいでしょう。

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                        松井です(*^_^*


春本番の平安神宮です(*^_^*)

2012-04-12 | インポート

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京都の平安神宮が建都1100年に生まれて以来、色々な方がお越しいただいていると思いますがその当時から変わらない様を見せるひとつがこの神苑です。
広いお庭には季節の花々が咲き、時には野鳥が飛び交っています。
そんなお庭に桜が咲き誇り、ひときわ平安神宮をあでやかに映し出しています、つい先日までJRさんの紅しだれコンサートも開催されており、関東方面からたくさんのお客様がお見えになっていました。
そんな神苑も自然環境保護に力を入れているそうです。
いつまでも心のふる里の京都の顔として、私たちを見守ってほしいものです。
                                       お駒ねえさん


京のさくらに出会いに行こう!!

2012-04-10 | インポート

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さくら前線北上中、京都には良い桜が沢山ありますね。

醍醐桜、平安神宮の春の風物詩「紅しだれコンサート」の八重桜、清水寺や半木の道、琵琶湖疏水の「蹴上インクライン」跡も有名ですね。

他にも数多くの桜スポットが盛りだくさんです。

今回とりあげたい桜は京都と会津若松と結ぶ容保(かたもり)桜をご紹介したいと思います。

京都府庁の旧本館の中庭にある一本の山桜が珍しい品種であることが確認され、京都の治安維持にあたった会津藩主・松平容保公にちなみ容保(かたもり)桜と一昨年名づけられました。

今年は容保(かたもり)桜の京都守護職就任150周年。

時を超え、距離を超え、容保(かたもり)桜が京都と会津若松を強気結びます。

東北6県とJTBが「東北88ケ所桜名所」を積極的に推進し、観光PRを展開中で観光客誘致に取り組んでいます。

特に京都と会津若松は歴史的に深い関係で、両市は「相互交流宣言」を行っています。

(京都が同志社創設の妻である、新島八重は会津若松出身であり、ヒロインの大河ドラマ「八重の桜」が来年放映されます。

復興や観光分野を中心とした交流の促進が図られます、そして桜が結ぶ縁で苗木が将来的には立派な桜となることを祈っています。

                    京都大好き  しーちゃん


さくらを求めて・・。

2012-04-09 | インポート

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今日の南禅寺横にあるインクラインの写真です。
本当にたくさんの方がお越しで、この界隈がすごい人です、思わず今日は月曜日?とうたがってしまうほどでした。
まだ咲きそろったばかりなので、出来るだけ長くみんなを楽しませてほしいものです。

                                            やまもと


どの花咲くや

2012-04-08 | インポート

 

  

    桜の樹の下には屍体が埋まっている!

 

 と書いたのは、梶井基次郎だ。

 信じていいことらしい。

 梶井基次郎は、そう言っている。

 剣呑である。

 しかし、そう、あの美しさには、何か暗い陰が寄り添っているはずだ。

 そんなことを、考えてしまう気持ちは、分からぬでもない。

 だが屍体とは、穏やかではない。

 檸檬爆弾を想像するこの人らしい。

 檸檬を買った八百卯も、檸檬を置いた丸善も、今はもうない。

 しかしそれは、今は関係ない。

 

 今日は暖かい。

 さあ、桜の季節である。

 桜の樹の、芽という芽が、力を放とうとしている。

 放たれた力が五枚の花弁となり、人の目に暖かな美をもたらす。

 今週が、見ごろだろう。

 桜並木の群咲くを見るもよし。

 一本桜の高貴に咲くを見るもよし。

 

 哲学の道は、どこまでも桜が続く。

 薄桃色の雲が、延々と頭上を覆う。

 哲学も忘れて、花に見入る。

 

 石庭で有名な龍安寺。

 その石庭に覆いかぶさるように枝垂桜が咲く。

 モノトーンの石庭に、この時季だけ色が灯る。

 

 今年の春は、どの桜を見ようか。

 そんなことを考えるのが、楽しい季節。

”あいらんど”


今日の一枚

2012-04-06 | インポート

一乃舟入の桜がほとんど満開で、カメラマンが大勢集まってはシャッターを切っていました。
本当に一度に咲いてきたという感じで、明日明後日がピークでしょうか、皆様京都御所の春の一般公開も日曜まで、見逃さないようにね(*^_^*)

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                                          Concierge i


4月の観光情報  客室係 入江

2012-04-05 | インポート

4月の観光情報  客室係 入江
春の特別展・特別公開 法然院
平成24年4月1日(日)~7日(土) 9時30分~16時
春季 伽藍内の特別公開
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第60回 北野をどり
平成24年3月25日(日)~4月7日(土) 開演時間:13時30分、16時
【演目】
第1部【舞踊劇】 愛してならぬ人
第2部【純舞踊】 常磐の寿ぎ
フィナーレ 上七軒夜曲

.京都御所春季一般公開
平成24年4月4日(水)~8日(日) 9時~15時30分入門
紫宸殿、清涼殿、小御所等の参観を中心に実施されます。
申込手続き不要
無料

.映画村さくらまつり
平成24年3月31日(土)~4月8日(日) 9時~17時(土日祝は~18時)
花魁道中、桜サウンド・ステージでの生演奏、風流踊り、大道芸など、楽しいイベントが盛りだくさん。
また、新・最恐のお化け屋敷(有料)、東映アニメミュージアムなど新施設も続々誕生。

.春の特別展・特別公開 安楽寺
平成24年3月31日(土)~4月8日(日) 9時30分~16時
桜、つつじ、さつきの花の開花に合わせて公開されます。

.春の特別展・特別公開 霊鑑寺
平成24年3月30日(金)~4月8日(日) 10時~15時30分受付
椿の見頃に合わせて庭園・文化財を特別公開

.平安神宮観桜茶会
平成24年4月1日(日)~15日(日) 9時~16時(茶席受付終了)
紅しだれ桜の見頃に合わせて、西神苑の茶室「澄心亭(ちょうしんてい)」 にて開催されます。

.本法寺 涅槃図公開
平成24年3月15日(木)~4月15日(日) 10時~16時受付

.春の特別展・特別公開 泉涌寺別院 雲龍院
平成24年4月1日(日)~22日(日) 9時~16時30分受付
徳川慶喜没後100回忌「大奥衣裳展」開催。
【夜間特別拝観】
期間:平成24年4月8日(日)~15日(日)
18時~20時30分受付
拝観料:500円

.観桜会
平成24年4月1日(日)~22日(日) 17時30分~
庭園・余香苑内にライトアップされた「紅しだれ桜」を愛でながら精進料理を楽しみます。
.
第140回 都をどり
平成24年4月1日(日)~30日(月) 開演時間:12時30分、14時、15時30分、16時50分
【演目】
平清盛由縁名所
第1景 置歌
第2景 箙の梅
第3景 清盛公嚴島参詣
第4景 瀬田川蛍合戦
第5景 大物浦判官船出
第6景 晩秋大原里
第7景 雪の祇王寺
第8景 花ごろも

.富岡鉄斎展
平成24年3月20日(火・祝)~5月5日(土・祝) 10時~16時
同社の元宮司、鉄斎の作品など

.春の特別展・特別公開 青蓮院門跡
平成24年3月20日(火・祝)~5月5日(土・祝)の土・日・祝日 10時~15時30分受付
茶室好文亭の特別拝観

【夜間特別拝観】
期間:平成24年3月30日(金)~4月2日(月)、4月28日(土)~5月6日(日)
18時~21時受付
拝観料:800円

.大徳寺塔頭 春の特別公開 総見院
平成24年3月24日(土)~5月6日(日)の土・日・祝日 10時~16時
※5月1、2は公開 ※3月24日、25日、4月1日、21日、5月6日 各日とも午前中拝観休止
織田信長の木像などを特別公開
.
岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり
平成24年3月29日(木)~5月6日(日) 9時30分~16時30分(15分毎に運航)
桜並木の美しい疏水を2艘の船が運航。春爛漫の岡崎公園を巡ります。
岡崎南禅寺舟溜り(琵琶湖疏水記念館前)~夷川ダム往復約3キロ
1日29便 約25分
【夜間ライトアップ運行】
期間:平成24年3月30日(金)~4月15日(日)20時30分発(最終)

【関連イベント】
期間:平成24年3月29日(木)~5月6日(日)開催 希望日の5日前までに要予約
※いずれも荒天の場合は中止となることがあります。
参加料:一人 2,900円(中学生以上) ※別途、地下鉄運賃が必要です。

○明治ロマン、産業遺産「琵琶湖疏水」散策と岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり
●内容
明治の先人が心血を注いで開発した「琵琶湖疏水」畔、山科や南禅寺界わいを散策後、十石舟に乗船します。
集合時間:13時 (所要時間 約3時間)
集合場所:1.市営地下鉄蹴上駅 改札前 2.JR山科駅 改札前

○「平清盛」ゆかりの風光明媚な祇園・東山散策と岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり
●内容
祇園白川、忠盛燈籠、ねねの道、円山公園等を訪ね、十石舟に乗船します。
集合時間:13時 (所要時間 約3時間)
集合場所:南座前(四条通川端東入る南側)

【参加者募集】
○「琵琶湖疏水記念館で学ぶ疏水の歴史」と十石舟めぐり(無料招待)
期日:平成24年4月21日(土)10時~ と13時 30分~の2回(2時間)
●内容
琵琶湖疏水記念館で疏水の歴史を学んだ後、十石舟に乗船します。
対象:小学生と保護者
定員:各12組 24名
往復はがき(住所、参加者氏名〈子供さんの学年〉、電話番号、希望時間を明記)で申し込み(4月7日必着)
※多数の場合抽選
宛先:615-0042 京都市右京区西院東中水町 京都府中小企業会館内

○観光ガイドサービス
南禅寺界わいをガイドがご案内します。
期間:平成24年3月29日(木)~4月15日(日) 9時30分 と11時の2回
所要時間:約50分
参加料:一人 200円 (中学生以上)

.春の特別公開 妙心寺 麟祥院
平成24年3月31日(土)~5月6日(日)の土・日・祝日(5月1日、2日は公開)
10時~16時 ※法務のため午後から公開する場合あり
方丈襖会「雲龍図」の公開。

.春の特別展・特別公開 圓徳院
平成24年3月1日(木)~5月6日(日) 10時~21時30分受付
長谷川等伯の襖絵など

.春の特別展・特別公開 銀閣寺
平成24年3月17日(土)~5月6日(日) 10時~15時30分受付
※4月17日・18日 及び行事日は特別拝観をできない場合があります
東山文化の原点 国宝東求堂

.春の特別展・特別公開 高台寺
平成24年3月1日(木)~5月6日(日) 9時~21時30分受付
辰年にちなんだ寺宝を公開

.長楽寺 建礼門院寺宝展
平成24年3月19日(月)~5月10日(木) 9時~17時
建礼門院ゆかりの品々や多数の遺宝

.大徳寺塔頭 春の特別公開 黄梅院
平成24年3月22日(木)~5月13日(日) 10時~16時
※5/12 拝観休止
本堂、唐門、庫裡を公開

.春の特別展・特別公開 天龍寺塔頭 弘源寺
平成24年3月17日(土)~5月16日(水) 9時~17時
竹内栖鳳の日本画や毘沙門天立像(重文)など

.春の特別展・特別公開 平岡八幡宮
平成24年3月9日(金)~5月20日(日) 10時~16時
神殿天井の44枚の極彩色の花絵を公開
※3月16日(金)~4月15日(日)「椿を愛でる会」も開催

.醍醐寺 霊宝館
平成24年3月11日(日)~5月20日(日) 9時~16時30分受付
桜の時期に合わせて公開

.東寺 宝物館 『東寺の法会用具 -祈りと美-』
平成24年3月20日(火・祝)~5月25日(金) 9時~17時受付

.仁和寺 霊宝館 春季名宝展
平成24年4月1日(日)~5月27日(日) 9時~16時受付

.平成の伏見名水スタンプラリー
平成24年3月25日(日)~5月31日(木)
長建寺(閼伽水)、月桂冠大倉記念館(さかみず)、鳥せい本店(白菊水)、御香宮(御香水)、藤森神社(不二の水)、
城南宮(菊水若水)、清和荘(清和の井)、黄桜カッパカントリー(伏水)、キンシ正宗(常磐井の水)、大黒寺(金運清水)、
乃木神社(勝水)の11ヶ所の名水を巡ります。特典や抽選もあります。

.旧嵯峨御所 大覚寺の名宝
平成24年4月1日(日)~5月31日(木) 9時~16時30分
「大覚寺と源平時代I」をテーマに寺宝を公開
.
春の特別拝観 瑠璃光院
平成24年3月20日(火・祝)~5月31日(木) 10時~16時30分
数寄屋造りの建物や三つの名庭の特別公開

.清凉寺 霊宝館
平成24年4月1日(日)~5月31日(木) 9時~17時
国宝の阿弥陀三尊像など

.大徳寺塔頭 春の特別公開 興臨院
平成24年3月26日(月)~6月3日(日) 10時~16時
※4月12日~15日拝観休止
本堂・表門・唐門は禅宗建築の代表作

.春の特別拝観 相国寺
平成24年3月24日(土)~6月4日(月) 10時~16時受付
法堂、開山堂、浴室など

.フラワーパーク・春の花畑 開園
平成24年3月中旬~6月中旬 10時~16時
チューリップ、ポピー、ムラサキハナナが一面をカラフルに染めます。

.春の特別展・特別公開 天龍寺塔頭 宝厳院
平成24年3月17日(土)~6月30日(土) 9時~17時
名庭「獅子吼の庭」を鑑賞

.
トロッコ列車 運転開始
平成24年3月1日(木)~12月29日(土)
水曜日運休(祝日・行楽シーズンを除く)
トロッコ嵯峨駅から亀岡駅まで、8つのトンネルを抜ける全長7.3キロ、約25分の列車旅。


御所の枝垂れ桜

2012-04-05 | インポート

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京都御所の春の特別参観(4/4~4/8)も始まりました。
昨日までの全国的な爆弾低気圧もようやくおさまり早速出掛けてみました。
目を見張るような御所の枝垂れ桜が皆様のお越しを出迎えるようにとても美しく咲いています。
今週末が満開になるのかな~と思いつつシャッターを、本当に春爛漫でした。

場所=近衛邸跡の池、畔                 ピーちゃん  


やっと春らしくなってきましたね(*^_^*)

2012-04-04 | インポート

今日から京都御所の春の一般公開が始まりましたよ、皆さんお越しくださいね。

少しずつ暖かくなってきました。

間もなく京都でも桜が開花しますが、市内にはいろいろな桜の名所がありますが、鴨川沿いも大変きれいな桜を見ることができます。

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鴨川を徒歩で観光するのもいいものですが、自転車で廻るのもいいかと思います、特に京都市では新年度から自転車で巡る市内観光に力を入れ、開設する専用ホームページでは、金閣寺や清水寺、嵐山など主要観光地を巡るモデルコースを紹介したり、駐輪場や貸自転車の拠点、パンクなどのトラブルに対応できる自転車店の情報、また 、モデルコースは動画でも紹介されます。

市内も場所によっては道路の混雑もあり盆地で高低差の市宮内京都は自転車観光に最適です。

道路の場所によっては自転車専用道路のレーンが設けてあり、その色も青色ではなくべんがら色に塗り変えられていて一目でわかります。

話は鴨川に戻りますが、昨年の名所旧跡の変還たどる「京都鴨川探訪」が出版され幕末のころの三条大橋や高瀬川、伏見稲荷などの挿絵と共に現代の写真を掲載して当時との比較もできます。

この春は、自転車で京都市内へ行ってみましょう!!

                      松井です (*^_^*


灰になって

2012-04-01 | インポート

 玉の輿。

 西洋風にいえば、シンデレラストーリー?

 そう、それは女性の憧れのライフプラン……なのか?

 

 さて、玉の輿に乗りたい女性諸君。

 今宮神社へ行こう。

 なぜならそこに「玉の輿守」というお守りがあるのだ。

 

 今宮神社は大徳寺の北にある。

 ひっそりとある。

 規模としては、さほど大きくない。

 

 なぜここに「玉の輿守」なるものがあるのか。

 事の始まりは江戸時代初期。

 江戸幕府第三代将軍、家光の時代である。

 

 その頃、今宮神社の近辺、西陣にお玉という女性がいた。

 なんと言うこともない、町人の娘である。

 その娘が、大奥に仕えることとなり、そしてやがて、家光の側室となった、というのだ。

 

 家光の側室になったお玉は、やがて子供を産むが、これが後の第五代将軍、綱吉である。

 世に言う犬公方、生類憐みの令を出した将軍様だ。

 お玉は、家光の死後、仏門に入り、桂昌院と呼ばれるようになった

 

 桂昌院は、地元愛からか、この今宮神社の修復に力を注いだ。

 そういった事跡にちなみ、今宮神社が「玉の輿守」の授与を始めたというわけだ。

 まあ、桂昌院が修復に力を注いだのは今宮神社だけではないけども。

 

 さて、今宮神社といえば「玉の輿守」だけではない。

 他に名物が二つある。

 もっとあるかもしれないが、大きなものは二つ。

 

 一つはあぶり餅。

 門前の参道に、向かい合って二軒、あぶり餅のお店がある。

 きな粉をまぶした餅をあぶり、白味噌ベースのたれを塗ったものである。

 

 二軒の店は、どちらも歴史がある。

 一軒においては、創業1000年を誇るというから 恐るべし京都、である。

 もう一軒の方も、創業600年と、歴史は充分で、まあ、どちらに入るかは好みである。 

 

 さて、もう一つの名物は、やすらい祭。

 鞍馬の火祭、太秦の牛祭とならんで、京都三大奇祭に数えられている。

 始まりは1000年前に遡る、伝統あるお祭りである。

 

 盛衰を繰り返し、応仁の乱後は一時途絶えもした。

 それを復活させる契機となったのが、先の桂昌院による社殿の修復である。

 今では神社の最大名物なのだから、桂昌院様様である。

 

 さて、この祭の主役は、風流傘と呼ばれるもの。

 傘のふちに暖簾を下げたようなもので、これが練り歩く。

 いや、もちろん練り歩くのはそれを持っている人だが。

 

 このやすらい祭、現在は4月の第2日曜日が祭礼日となっている。

 桜の季節である。

 風流を楽しむのにもってこいである。

 

 春の魁の祭りでもあるやすらい祭。

 ぜひともご覧あれ。

”あいらんど”