今、開催されている「京の冬の旅」非公開文化財特別公開は、
大河ドラマ「軍師官兵衛」の放映にちなんで、
戦乱の世に活躍した武将ゆかりの地が多くありますが、
そのうちのひとつ、通称「鳴虎」を持つ「報恩寺」へ行って来ました。
客殿には黒田官兵衛・長政父子の位牌や、
長政の「最後の部屋」が残されています。
今回、展示されている、豊臣秀吉ゆかりの不思議な逸話を持つ、
「鳴虎図(複製)」です。
水を飲む虎の毛は、1本1本がリアルに描かれ立体感があり、
絵を右側から観るのと、左側から観るのとでは、
虎の大きさが違うように見えます。
この虎の原図は、12年に1度の寅年の正月三が日しか観られません。
水を飲む虎が描かれた絵としては、他に南禅寺の襖絵が有名です。
重要文化財の梵鐘は、平安時代の作、
伝説の「撞かずの鐘」と云われ、除夜の鐘以外は撞かれません。
その時には一般の方々も、人数限定で撞く事ができます。
この付近には、尾形光琳ゆかりの寺、「妙顕寺」や、
春の人形展が開かれている「宝鏡寺門跡」もあります。
暖かくなってきましたので、是非、散策されてみてはいかがでしょうか。
<京都 好き男>