京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

ご存じであろうか?日本の路面電車の発祥がこの京都である事を!(*^^)v

2010-05-22 | インポート

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明治二十八年(1895年)21日、京都・七条ステンションから伏見・油掛に至る6.7キロを、日本初の路面電車が走りました。

それは、世界初の電車がベルリン郊外を走ってから、わずか14年後、世界でも5番目という快挙で、あまり知られていません。 なぜ、日本で最初の電車が京都で走ったのかは、日本で最初の電車は、明治二十三年(1890年)に東京・上野で開催された第3回内国勧業博覧会で、上野公園内に敷かれた60mのレールの上で、アメリカから来た電車を走らせていましたが、上野公園での運転は、あくまで見世物としての運転で実際の営業運転ではありませんでした。

その頃4回博覧会の開催をめぐって、大阪と京都が激しい誘致合戦を繰り広げていたところ、博覧会が開催される明治二十八年が、桓武天皇平安京に遷都してから、ちょうど1100年の年に当たる事から、大々的な記念祭を行う計画が持ち上がり、その目玉として、平安神宮の創建とともに、博覧会の開催も京都が勝ち取ったのです。ですから、京都の市電と平安神宮は時を同じくして生まれたのです。
今ではその面影はほとんど見ませんが市の交通局が旧庁舎の跡地を整備したところ昔の市電のレールを発見。
しかも現在の路面電車使用の物と違い車輪の一部をかませる溝付きのもので、昭和初期のものだったそうです。
今の京都市の中心部は地下鉄が東西南北に延び便利になっていますよ。

*ちょっとインフォメーション

5月29日に地下鉄烏丸御池駅で、先に書いたレールを切断したものの販売やその他のイベントがあります。
マニアにはたまらない催しですよね!

イタリアのローマの地下鉄は工事中に良く古代ローマの遺跡が発見され、なかなか地下鉄網が延びないと言う事です。

市電が保存されています(写真)

Photo

京都・祇園の「石塀小路(いしべこじ)」を訪れると御影石が、京都市電の軌道敷に敷かれていた石なのです。京都市電の廃止後、取り外した石が再利用されました。銀閣寺近くの哲学の道や、西京極競技場のマラソンゲート前などにも敷かれています。

井でした。(^_-)-

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