京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

私のおすすめ (^-^)

2012-09-29 | インポート

暑さ寒さも彼岸までの言葉どおり、朝夕はめっきりしのぎ易くなり、ようやく暑さも峠を越し、秋近し気配を感じる今日この頃です。 

さて、ここ京都と言えば名所・旧跡・景勝地・グルメなど見所は色々ありますが、その中の一つに古刹があります。

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私の好きなお寺の中に金戒光明寺(通称:黒谷さん)という古刹があり、京都でも屈指の広大な敷地を誇るお寺です。現在、山門は修理中ですので、雄大な山門を見ることは出来ませんが、その山門正面の楼上に揚げられている後小松天皇の直筆による「浄土真宗最初門」と書かれた勅額と山門の楼上に安置されている釈迦三尊像と御影堂に十六羅漢像が仮安置されていますので、身近に見る事ができます。(勅額は修理を兼ねて降ろされています)勅額の修理は約100年に一度なので次に身近で見られるのは、約100年後になります。今回是非、身近に見ていただきたいです。山門の修復が完成するまで、仮安置されています。勿論無料です。ちなみに今回の修理は116年ぶりだそうです。この金戒光明寺のようなお寺は、清水寺や金閣寺のような観光寺院とは違い華やかさはありませんが、境内には辺り一面を包む凛とした静けさが心を落ち着かせてくれます。さらに御影堂に入ると外は暑いのにもかかわらず、ぞくぞくする様な冷気を全身で感じ自然に背筋がしゃんとして心が洗われる様な気がします。このような古刹は京都にはたくさんあります。歴史上重要な事件の舞台になったお寺、歴史上有名な人物が関係したお寺、歴史に名を残した人物のお墓があるお寺等々。
 

この金戒光明寺も幕末に乱れた京都の治安を守る為に組織された京都守護職の本陣が置かれたお寺です。その任に命じられたのが、会津藩藩主、松平容保です。配下であった新撰組の近藤勇、土方歳三なども指示を仰ぐ為に度々訪れでいます。
 

その縁でこのお寺にはその当時(文久2年~慶応3年までの6年間)京都で亡くなった会津藩士237霊と鳥羽伏見の戦いで犠牲になった115霊を合祀し、合計348霊の会津藩士の墓「会津藩殉難者墓地」があります。そして会津と言えば、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公、新島八重(同志社大学の創設者、新島襄の妻)の故郷です。彼女は会津藩の砲術師範 山本権八の娘で兄は鳥羽伏見の戦いで、京都守護職に任命された会津藩藩主、松平容保の家事として戦っています。明治になってその兄を頼って京都へ、そして新島襄と知り合い結婚しました。会津と京都を舞台に新島八重の波乱万丈の人生を描いたドラマです。
 

追伸 金戒光明寺は当館から徒歩30分自転車ですと約10分で行くことが出来ます。
 

隣接して真如堂があります。このお寺も有名な古刹のひとつです。また新島襄旧邸も当館から徒歩10分程の場所にあります。京都へお越しの折は古刹や旧邸へも是非お立ち寄り下さい。お待ちしております。有難うございました。 

乱筆ごめんください。

                        ○○○

 

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