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日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

ドバイのモスクで、タンクトップ&短パン姿で礼拝するハメに

2005年08月17日 23時25分15秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ラジャブ(7月)12日 ヤウム・ル・アルビアーイ(水曜日)

ドバイのバスタキーア地区のグランドモスク。この日は金曜日で、集団礼拝の前の時間。

 関空から飛び立ったエミレーツ航空は翌朝の5時にドバイに到着。予定より1時間早かったのでパイロットも驚いていたそうだ。どんな操縦をしているのか?


 ドバイのホテルで午前中ひと休みし、午後の飛行機でヨルダンのアンマンに行く予定だった。


 ところが!


 ホテル側のミスで、部屋がひとつも取れていなーい!
 わしらは15人+添乗員のツアーだぞ。きっちり予約しておいたのに、部屋を確保するのを忘れ、しかも態度が横柄。う~ん、いかんなあドバイ。

 仕方ないので、部屋が取れるまで、朝のドバイを散策してくることにした。
 うわあー、もやだらけで町が見えない。しかももやの湿気で気色悪い。体中、びちびちになって帰還。


 朝食後には、タクシーでバスタキーア地区まで足を伸ばした。グランドモスクがあったので、ズフル(昼)のカダーの礼拝をさせてもらうことにする。


 問題は私の格好である。

 タンクトップに短パン…。露出が多すぎて、普通ならまずこんな格好で礼拝させてもらえない。しかし、単なる乗り継ぎだったので、荷物は全て空港である。着替えは一切無い。


 意を決して、グランドモスクに入り、イマームに事情を説明。布か何かを借りれればありがたいと思っていたら、「ノープロブレム!」とのたまった。
 

 へ? だって、この格好ですぜ! ってな感じで、こちらの方が気が引ける。


 結局、金曜のグランドモスクで、タンクトップと短パンで礼拝をすることとなった。集団礼拝前で、人が全くいないのがせめてもの救い。


グランドモスク内部の礼拝室。異教徒はいっさい入れない。


 でも、やはりこのような格好でモスクで礼拝するのは、非常にきまずいというか、罪悪感マックスだった。
 にも拘わらず、最後はイマームから励ましの言葉と強い抱擁を受け、ホントに申し訳なかった。



教訓:いつでもどこでも礼拝できる用意を忘れずにね。


国が変わればガイドも変わる、ガイドが変われば宗教も変わる

2005年08月16日 18時53分19秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ラジャブ(7月)11日 ヤウム・スラーサーィ(火曜日)

 今回観光をした3カ国では、それぞれガイドもドライバーも変わった。ガイドはみな宗教が違っていて、中東の宗教状況の複雑さをうっすらと感じさせるものがあった。
 今回は、そんなガイドたちと、ドライバーなどを紹介したい。



 ヨルダンのガイド、ジャミール。イスラム教スンニー派。

 
 憂いを秘めた顔と、ビブラートのかかった太くクリアな声。一見とっつきにくそうだが、個人的に話しかけてみると、やはりとっつきにくかった。でも、いいヤツ。


 それぞれの観光地で熱心によく説明してくれたし、ジョークなども飛ばす。
マダバの聖ジョージ教会では、アラビア語版の『新約聖書』を事務所から無料でもらってきてくれた。シュクラン・クチィール!(どうもありがとう!)







 シリアのガイド、マルワン。キリスト教ギリシア正教。 
 
 イスラエルによって家を破壊された経験を持つ。シリアの中では少数派のキリスト教徒。その中でもさらに少数派のギリシア正教徒。


 明るく、苦労を感じさせず、博物館などでは、説明そっちのけで自分の見たい展示品を食い入るように眺める。
 立ち入り禁止の場所に入って展示品に顔が付くくらいの至近距離から見るという大技も持つ。触れてはいけない展示品にも触りまくりだ! 歩く治外法権。





 レバノンのガイド、エリッサ。キリスト教マロン派。


 B級アイドル顔ながら、実は一児の母。フランス語・英語がペラペラ。


 分厚くてでかいスケッチブックを常に持ち歩く。中を見ると、それぞれのページに図版や資料が貼ってあり、細かく几帳面な文字でびっしりと説明が書かれていた。超勉強家。


 そのわりに、質問に対する答えがときどき全く的外れだったりして、天才の嫌味さを感じさせないところが素晴らしい。



 シリアのバスドライバー、アリー。イスラム教スンニー派。


 いつもキョロキョロ、オドオドしている。一見かなり挙動不審な人物。記念撮影のときにもオドオドしていて笑うのを忘れていた。


 そのわりに、バス運転席周辺を、赤いハートのアクセサリーやマットで埋め尽くすという少女チックな趣味を持つ。

 高速道路ではなかなかまっすぐに走れず、時速100キロ以上で強烈な蛇行運転をするのが難点。





 レバノンのバスドライバー、サミーア。イスラム教スンニー派。ただしシリア人。


 シリアの最終日からバスを運転し続け、国境を越え、慣れないレバノンの道を走った。 エリッサから「あっちよ!」とか「そっちじゃないわ!」とか厳しい指示を出されていた。


 バスドライバーというより、トラックの運ちゃん顔。あるいは、大家族の父ちゃんとしてテレビに出演しそうな顔。演歌のテープ(CDではなく)が似合いそう。

 全ドライバーの中でもっとも愛想がよかった。




 その他、ドバイではインド人ヒンドゥー教徒のバスドライバーだったし、最終日のレバノン国際空港の係員はイスラム教シーア派だった。
 「中東はイスラム圏」と言い切るのが憚られるほど、いろいろな宗教の人に出会った。
 でもさすがに仏教徒はいなかったな…。


エミレーツ航空機内でキブラ(メッカの方向を示す印)を見た!

2005年08月15日 19時21分19秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ラジャブ(7月)10日 ヤウム・ル・イスナイニ(月曜日)

ラム肉のスパイス焼き。食べかけの写真です…

 エミレーツ航空はUAE(アラブ首長国連邦)の航空会社であり、イスラム教徒に対してさまざまな配慮がなされている。


 まず、機内食は全てハラール。豚肉は一切使っていないし、その他の肉も全てイスラムの作法に則って屠られた動物の肉を使用している。


 エコノミーの座席のひとつひとつに小さなスクリーンが付いているのもエミレーツ航空の特徴であり、目の前の画面に映し出される世界地図上の飛行路を追っていくのが機内のささやかな楽しみのひとつとなっている。


 英語の地名表記の後に、アラビア語の地名表記が出るので、対比するのが楽しかったりする。


 そんな画面をポーっと眺めていると、いきなり飛行機とカーバ神殿の絵が出た!
 何の説明も無いが、どう考えても礼拝の時間とキブラを表す画面である。
 慌ててデジカメを取り出し写真を撮る。キブラの画面はほんの1分くらいで消えてしまい、その後は全く現れなかった。
 時間的に言って、目的地の礼拝の時間を示していると思われる。


 帰りの「ドバイ→関空」の機内では2回目撃し、1回写真に収めることに成功した。どうやら、日本でのアスル(遅い午後)とマグリブ(日没後)の礼拝の時刻のようだ。

 
 エミレーツ航空に乗る機会があったら、ほんのわずかな時間だけ現れる、このキブラ画面を探すのも楽しいかもしれない。
 目的地の礼拝の時間がわかれば見当がつくとはいうものの、ほんの1分ほどの勝負である。よかったらチャレンジしてみてください。


 なお、機内では座席に座ったまま礼拝をしてよいことになっている。ファーストクラスには、礼拝スペースがあるらしいが、それは私にとっては永遠に縁の無い場所である。
左はアンマン行きの機内、右は関空行きの機内で目撃。



中東ヘロヘロ紀行からの帰還

2005年08月14日 20時28分34秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ラジャブ(7月)9日 ヤウム・ル・アハドゥ(日曜日)




 10日間で、ドバイ・ヨルダン・シリア・レバノンを回るという、おそらく日本人くらいしかやらないであろう強行軍ツアーから無事帰還した。

 レバノンに入ってから今日までずっと下痢が続いているので、正確には「無事帰還」ではないけど。海外で腹を壊したのは、3回目である。
 1回目は、タイでキックボクシングをやっていた時に生水の飲みすぎで、2回目はトルコで泥水に潜って腹を壊した。我ながら「何をやっておるのか?」という感じだが、今回は原因がよくわからない。

 さて、旅の内容についてはまたタラタラとブログに綴っていくつもりだが、「ヨルダン・シリア・レバノンから手紙を出す」と約束した皆さんへ。

 シリアからの手紙を希望された方は、現地の8月10日にダマスカスより投函したので、まだしばらく日数がかかると思います。

 その他の方々については、8月8日にヨルダンのアンマンから投函しました。まもなく届く予定です。

 ハガキの写真については、あまりきれいでないので申し訳ないです。我慢してください。
 我慢できない人は、今度どこかに行くときに、同じようなことやりますので、そのときにリベンジしていただけるとありがたいです。

 ああ、それにしても腹が痛い。今日はこれで失礼します。

シリア・ヨルダン・レバノン旅行/九日目

2005年08月12日 18時00分00秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ラジャブ(7月)7日 ヤウム・ル・ジュムア(金曜日)

 午前、ベイルート市内観光。
 その後、ジェイダ洞窟観光。
 さらにドッグ・リバー観光。オーストラリアのアリススプリングスから南に向かう幹線道路も「ドッグ・リバー」じゃなかったっけ?
 夜、ベイルートの国際空港を出発。二日間風呂に入れないのはツライ。(8/4記)


シリア・ヨルダン・レバノン旅行/七日目

2005年08月10日 18時00分00秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年ラジャブ(7月)5日 ヤウム・ル・アルビアーィ(水曜日)

 朝、バスでパルミラを出発。
 アラム語が使われているマルーラ村訪問。アラム語の『聖書』を買えるかな?
 午後、ダマスカス市内観光。ウマイヤド・モスクとスークでの買い物が楽しみ。
 夜、カシオン山よりダマスカスの夜景見学。ダマスカス泊。(8/4記)