ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

四季を通じ愛宕山に広がる西國寺の一大絵巻

2022-02-24 14:27:55 | 尾道・文化紀行

全国行脚の途中に尾道に立ち寄った行基(仏教僧)が開山した「西國寺」。時は西暦729年。その後に本堂や行基作の本尊薬師如来も焼滅したが、永保元(1081)年、平安朝時代、白河天皇の勅命により再建された。 伽藍の規模が西国一という意味をから西國寺と名付けられたようだ。

 

以前に紹介した巨大草履が吊り下げられている仁王門をくぐり、烏天狗の伝説の金剛院を過ぎると山から吹く風の音しか聞こえてこない。108段の石段を登れば、緑の中に南北朝時代の建築様式で造られた朱塗の金堂(国重文)を始め、三重塔・大師堂・不動堂・持仏堂等が並ぶ。歴史ロマンの地に舞い降りたような雰囲気を感じさせる。

金堂と後方に見える三重塔

不動堂

不動堂の前に立つ青銅の不動明王

毘沙門堂

 

尾道三山の一つ愛宕山の中腹に大伽藍が広がる西國寺は、境内の平地面積15700平方メートルに及び、眼下に横たわる尾道水道と共に、絢爛たる一大絵巻のような四季折々の景色が楽しめる。

 

本尊は、平安時代後期に造られたとされる像高91cmの木造薬師瑠璃光如来坐像。金堂内陣須弥壇に安置されているが秘仏であるので参拝者に直接目に触れることはない。金堂の正面から手を合わせるのみである。

西國寺を後に、眼下の尾道水道を臨みながら「浄土寺」へ向かった。

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 一部写真・イラスト/ 西國寺HPより転用

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 若冲の弟子、意冲の「菊慈童... | トップ | 花も美しいが、木の中も美しい »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

尾道・文化紀行」カテゴリの最新記事