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境内には数々の祈りの場がある。【川崎大師】

2020-12-17 14:49:54 | 文化想造塾「神社仏閣」

川崎大師の境内には大本堂をはじめ数々の祈りの場がある。

その一つが高くそびえる「八角五重塔」、そして「降魔成道釈迦如来像」や「祈りと平和像」などで、その前に立つと自然に手があわさる。

 

八角五重塔は、普通の五重塔よりも美しく見える。通常の五重塔は四角仏塔の基本形で重の屋根を持つ。下から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)からなるもので、それぞれが5つの世界(五大思想)を示し、仏教的な宇宙観を表していると言われている。

川崎大師の八角五重塔の初層には、金剛界五智如来尊像である大日如来、阿閦如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就如来が安置され、その周りに真言八祖尊影が飾られている。

また43年前に開創850年記念し、つるの池に隣接する広場に造顕された降魔成道釈迦如来像(ごうまじょうどうしゃかにょらいぞう)は、少々難しい名前が付いているが釈迦如来像である。この釈迦如来像を見てわかるように左手を丹田の前に置き、右手を膝下から大地を指す形をとっている。この姿を「降魔成道」という。通常よく見る釈迦如来像の印相とは違う。降魔印という印相である。それによりこのような名前がついているようだ。胎内にはインドからの「真身仏舎利」が奉安されている。

そして、弘法大師1150年遠忌を記念し建立された、寺院ではちょっと珍しい「祈りと平和」像がある。像の中央には光臨した観音様をモチーフにした女神を、周囲は、釈迦が最初に説法を行った所鹿野苑(ろくやおん)をイメージし、楽器を奏でる金色に輝く天女たちが配置されている。中央の女神が「祈り」、周囲の天女が「平和」を表している。

境内にある、つるの池に掛かる朱色の「やすらぎ橋」がインスタ映えスポットになっている。 朱色は、災難を除き、幸福を招くといわれているので、訪れた参拝者に人気のようである。


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