この記事は、以前に紹介したことがあるが、立春の日には必ずと言っていいほど思い出す内容の一つである。それほど、私には強烈なインパクトとして記憶にとどまっている。それは、5年前の新聞広告である。(以下は、当時に書いたものを転用する)
この広告が目にとまった瞬間、心が踊る気分になった。久々の感覚である。たかが新聞広告ではあるが、日本の季節を舞踏で表現しているビジュアルに衝撃を受けた。移り変わる日本の季節。それも「二十四節気」をテーマに未来と夢に向かって進んでいく「勇気」をパーフォマンス姿で捉えている。
ちなみにその二十四節気を表記すると
立春 雨水 啓蟄 春分 晴明 穀雨
立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒
この二十四節気は、太陽年を日数あるいは太陽の黄道上の視位置によって24等分し、その分割点を含む日に、季節を表す名称をつけたもの(ウィキペディア参照)。
それぞれの季節分割点を舞踏というビジュアル方法で広告表現し展開している。その企業は見てのとおり、三越伊勢丹グループである。
この表現によって、日本の伝統・文化・美意識を創造し、同社の新しい価値を生み出そうとしている。品ぞろえ、おもてなしの心遣い、立ち振る舞いに、日本の季節で育まれた五感を生かし、業務活動に結びつけているというアピールのようだ。これを「this is japan」と称し展開している。
日本に古く伝わる風習慣習そして自然の流儀を、いまの時代にあわせた斬新なスタイルで取りこんでいる。
2022年の立春に、改めて新しい一年の姿が創造できれば、と思い再掲載した。
リポート&写真/ 渡邉雄二 写真・資料/ 三越伊勢丹グループ新聞記事参照 Reported & Photos by Yuji Watanabe
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