ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

親子で楽しむ「乙女文楽と獅子舞」 【吉田光華新春公演―乙女文楽―】

2023-12-14 14:59:00 | 伝統文化

もういくつ寝るとお正月 お正月には凧あげて独楽を回して遊びましょ・・・という歌を口ずさみ年末を過ごしていた昭和の記憶がよみがえる。子ども心にウキウキしたものである。歌詞どおりに元旦には凧をあげ独楽を回し、女子は羽根つきを楽しんだのをよく覚えている。そして神社へ初詣に行けば、獅子舞が賑やかに踊り子供たちの頭に噛みつき一年の無事を祈っていたものだ。至る所で見られた、昭和のお祭りの風物詩だった。

 

いまでは、その「獅子舞」を見る機会がほとんどなくなった。獅子の頭をかぶり唐草模様の胴幕を付けて舞い踊る姿は子供にとっては怖い存在だったが、祭りを盛り上げるには欠かせない出し物の一つであった。

 

 

 

関西を中心に活躍されている乙女文楽の伝道師・吉田光華氏が、来年早々の6日に「親子で楽しむ乙女文楽と獅子舞」と題し新春公演を行う。正月の風物詩である、あの獅子舞が登場するのである。

吉田氏は、乙女文楽はもちろんだが、古くから伝承されている日本の伝統芸能などの文化をいま時代に継いでいく活動にも力を入れておられる。先日では「和菓子」とのコラボも注目を集めたのもまだ記憶に新しい。これからは各種さまざまなジャンルの文化をつくり上げ継承されているモノや人、そして匠の技術などとのコラボレーション公演を企画されているようだ。

 

今回は、民族芸能や暮らしの中で伝わる昔ながらの遊びや踊りを題材に公演されている内山大造氏と悟クン親子の「獅子舞」との共演である。悟クンは現在小学校一年生、幼少のころから民舞の稽古を始め、父親の大吾さんと「こきりこ踊り」を披露する予定とか。見ものである。

 

子どもさんやお孫さんと一緒に楽しめる公演になるはず。令和六年のお正月に参加者の一年の祈願をこめ乙女文楽の人形と獅子が舞う。

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

 

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乙女文楽と上生菓子のコラボイベント大盛況

2023-11-19 16:24:41 | 伝統文化

過日、大阪・東住吉区にある法楽寺で「をかしうつくし雅な遊び」と題した乙女文楽と和菓子のワークショップをコラボさせたイベントがあった。それに参加させてもらった。

 

まず、上生菓子作りからスタートした。指導されたのが、和菓子作家の福田恵さん。福田さんの指導のもと、義経千本桜の「初音の鼓」をモチーフにした上生菓子に初チャレンジ。思うようにはいかないものの楽しい時間だった。

 

そして歌舞伎演目の定番である「義経千本桜 初音の鼓」を、人形遣いの吉田光華さんとお弟子さんによって乙女文楽偏で上演された。上生菓子と結びつく演目「初音の鼓」である。源義経が静御前に贈ったと伝えられる伝説上の鼓を、乙女文楽と和菓子で堪能させてもらった。

 

そのあと吉田光華さんが、人形の解説や遣い方、そして乙女文楽の誕生について、さらに、吉田さんが乙女文楽を始めるきっかけなどの秘話を披ろう。

 

和菓子と乙女文楽は畑がまったく違うが、日本の伝統の技が伝え継がれた日本の貴重な財産である。身近にそれらを享受できる機会がもっとあれば、と願ってやまない。

 

 

 

 

福田恵さんの指導のもと上生菓子をつくる

 

 

 

 

 

吉田光華さんと吉田光寄さんの乙女文楽

 

 

 

吉田光華さんの解説

 

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二

 

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三頭身・白い肌・高貴な表情が「御所人形」の特徴 【有識御人形司 伊東久重の世界Ⅰ】

2023-10-20 16:15:41 | 伝統文化

 

 

10月11日から15日まで京都・虎屋ギャラリーで開催された有識御人形司 十二世伊東久重展に行ってきた。伊東久重さんのフェイスブック(FB)で御所人形に魅せられ、実物を是非とも鑑賞したいと思い出かけた。

 

御所人形の素材はいろいろあるようだが、伊東家は「木彫り」。30年以上も自然乾燥した桐が用いられている。桐の木地に胡粉を50回ほども塗り重ね、磨くことによって出る独特の肌の風合いが美しさを醸し出している。

見ての通り、透き通るような白い肌で品格の高さがうかがえる。そして最大の特徴は三頭身ということのようだ。三頭身だから人形の動きや表情が可愛らしい。あどけない稚児のふくよかな姿、時に愛らしく、時に凛とした表情を見せる気品ある姿が十二世伊東久重さんの匠の傑作である。

 

観賞用の人形として、宮中の慶事や出産、そして結婚など様々な祝い事の際に飾られてきた人形である。宮廷や公家、門跡寺院の人々に愛されたところから明治時代になって「御所人形」という名称で呼ばれるようになった。

昔から伝承されている匠の技のなかでも、「丁寧に」そして「時間を惜しむことなく」はどの時代でも先代から受け継がれている。しかしながら、新しい時代に向けて形状や表情は変化し、いつの世にも愛される「御所人形」として存在し続けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラグビーボールを片手に

 

 

バットを左手に

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二

 

#伊東久重 #有識御人形司 #御所人形 #十二世 #三頭身 #白い肌 #高貴な表情 #木彫り #丁寧に #時間を惜しむことなく

 

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蓮池に映える北山墨華亭

2023-07-11 14:22:29 | 伝統文化

 

 

毎年、この頃に出かけるところの一つに「西宮市北山緑化植物園」がある。西宮・夙川沿いに六甲山や宝塚方面に抜ける82号道の沿いにある。植物園には数年前から行くようになった。最初の目的は、中国建築様式で建てられている「北山墨華亭(ぼっかてい)」を見に行くことがキッカケだった。北山墨華亭の回廊に王羲之が書いた「蘭亭序」のレプリカが展示されており、それを見たことで好奇心のトビラが全開。それ以来、毎年通うようになった。

 

その墨華亭の前に蓮池がある。そこに咲く蓮を見に行くことが楽しみの一つになった。

残念ながら今年は一輪も咲いてなかった。蓮を見るならやはり朝に、というのが鉄則かもしれない。伸びる蕾は何本かあったが、今回はなごりの空振りになった。

 

池には蓮の葉や葦、そして水草などに覆われた池と墨華亭が青空に映えていた。墨華亭を背景に春モミジの紅葉が陽射しに耀いていたのが印象的だった。

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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七夕伝説で心ときめく

2023-07-07 11:14:57 | 伝統文化

 

 

今夜あたり空を見上げると、天の川と織姫星と彦星を観ることができるかもしれない。しかしながら、七夕に欠かせない上弦の月は残念ながら無理のようである。この時期が織姫星と彦星が一番接近するといわれている。天の川を挟んでいるので織姫星と彦星が逢うのに上弦の月をなくしては “七夕伝説” は語れない。

彦星が上弦の月に乗って天の川をわたり織姫に逢いに行く。そんな心ときめく伝説は、上弦の月を入れてこそ成り立っている。ちなみ今月は26日が上弦の月、もしかすると彦星が月にのっているところを観ることができるかも。

写真にある軸は、七夕を表現しているものである。絵には毬(まり)と大きな葉っぱが描かれている。漢詩の最後に「乞巧(きっこう)」と書かれてある。乞巧は中国でいう七夕のこと。七夕は古代中国の祭り事で、それが日本に伝わり日本の風俗や地域にあった七夕に変化していった。中国はいまも七夕を祝う風習はあるようだ。日本と同じようにお供えをするらしい。

中国の場合、女性の祝い事のようである。裁縫や手芸が上手になりますように、と。賛に書いてある七針(針に七つの糸を通す穴がある)で七色毬をつくる。その毬を縁台に置いて、七夕の夜に天の川と織姫星と彦星、そして月を大きな水鉢に映し、梶の葉の裏に願い事を書いて浮かべる風雅な習慣があった。こんな軸をかけて七夕に願いを込めるのも乙なものである。

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

写真/ 掛軸は文人茶一茶庵所蔵

 

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