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ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

初夏の風物詩「蓮」は、寺院の伽藍を彩る。 【蓮シリーズⅡ】 

2020-06-25 17:13:15 | 自然の美しさ

東寺の蓮池のほとりに柳の木がある。平安時代の能書家 小野道風の逸話に、蛙が柳に飛びつこうと何度も繰り返す。このひたむきの蛙の努力を見ていると、努力すれば運も味方する、という話がある。これから季節、東寺の伽藍の深緑も一段と鮮やかになる。


小野道風が「柳」と「蛙」を結びつけたことにより、その後、柳と蛙が一対で俳句や川柳にもよく登場する。そこに初夏の寺院の風物詩である「蓮」が池を彩る。そんな風景が、寺院の静寂とよくマッチする。

「柳」といえば、中国の古典によく出てくる。別れの場面で近親者が別れの餞に柳を輪にして手渡す風習があったようだ。そんな数々の風習の素が、空海が唐から持ち帰った行李(こうり/柳で編まれた収納箱)の中に詰まっていたのかも知れない。

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蓮にみる、命の循環。 [蓮シリーズⅠ]

2020-06-24 21:24:12 | 自然の美しさ

蓮は、泥水を吸い上げながらも美しい花を咲かせる様子が清らかに生きる象徴だと称される。

人の手が入らない命の循環の美しさを楽しませてくれる。生きる象徴物に例えると、慈悲なる美的対象物になるが、ご存じのとおり、水面下の茎は野菜の蓮根である。

写真にあるのは、3年前、兵庫県加古川市に行った際に、移動中に見た蓮である。降りてみると、今までに見たこもない蓮畑が一面に広がっていた。蓮は、若草色の葉っぱの間から顔を出す淡いピンクの花が葉とのコントラストに映えていた。茎の下や根は泥の中に埋まっている。泥水を吸い上げながら可憐で美しい花を咲かせる。このアンバランスが絶妙に美的対象物になる。
仏教では慈悲の象徴とされ、死後の極楽浄土に咲く花とされている。そのためか、如来座像の台座や飾り物にも蓮の花が彫られている。
蓮を眺めているとなぜか穏やかな気持ちになれるのが不思議である。

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大徳寺の片隅で

2020-02-03 11:22:44 | 自然の美しさ
静寂の中で光と影のハーモニー。
自然に出会う美しさに魅かれて。




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命のバトンタッチ。老木②

2019-03-31 10:56:26 | 自然の美しさ
老木に見られる樹木の形状には特徴がある。幹のほとんどが捻れている。
永い間のいろいろな要因で変化していくのであろう。人間を含む命あるもの全て同じように思える。

気になるので捻れる要因を調べてみた。樹木は立地環境の変化に対応し、その都度姿・形を変えようとする。
樹木がそのときどきに与えられた状況に応じ樹形を最適化しようとするものらしい。
さらに立地環境の変化ばかりでなく、強風や冠雪による枝折れや幹折れ、
幹の腐朽、病害虫被害、傷害、 亀裂、剪定、移植など様々な要因で形状が変化するようだ。

前回で紹介したように、夙川河川敷のサクラは樹齢70年を超すサクラが多い。
そうすると永い年月にはこのような変化はあって当然かもしれない。
老木の最後の役割は命のバトンタッチである。根元や枝の先に新たな命を産む。それがまた育っていく。









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逞しくなる。

2018-12-04 13:30:16 | 自然の美しさ
最近は、平日が休みになっている。
フルタイムワーカーから解放され少し時間の余裕ができた。
でもこの時期は恒例の木の剪定作業があるので、時間があれば庭に出ている。
年内に完了させるつもりでいるが、まだ三分の一程度。今日はお昼から雨予報なので午前中にできることを、
と思い、松の剪定作業からはじめた。2本あるうちの一つも少しずつだが逞しさが出てきたように思う。

見よう見真似ではじめた剪定作業も年月が経てばそれなりにできるようになるものである。
できる、というか成長が見えるので、次の剪定作業が考えられるようになる。不思議なものである。









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