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ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

門戸厄神に、幻想的な龍王現れる

2020-02-12 15:09:00 | 寺社絵画
関西では厄除には欠かせない寺院「門戸厄神」さん。
日本三躰厄神の一つで有名なお寺。正式名称は門戸厄神東光寺という。
高野山真言宗別格本山で1200年近い歴史のある名刹である。
あらゆる災厄を打ち払うという厄神明王が祀られている。
 その門戸厄神の門下の擁壁に幅30 mの巨大な特設壁板に「厄神龍王」が描かれている。
それを見たく参拝してきた。
資料によると、門戸厄神は令和元年が創建1190年。
それを機に、住職の発案で龍王壁画が制作された。
禅寺にある天井画や障壁画の龍とはいささか違う雰囲気の絵である。
 この龍王の絵は、ファンタジーの世界観を魅せる精微で幻想的なイメージの強い龍を表現されている。
その原画を制作したのはイラストレーターの内尾和正氏である。








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大徳寺方丈、探幽の墨画一色

2020-02-02 17:41:05 | 寺社絵画
大徳寺本坊は、中国禅宗の建築様式の特徴である、南から勅使門、三門、仏殿、法堂が一直線に並んでいる。
それらの奥に庫裡と方丈がある。(ちなみに南禅寺は西から一直線)
 方丈建築は通常、南側に3室、北側に3室の計6室から構成されるのが一般的であるが、
大徳寺は南側に4室、北側に4室の計8室という珍しい造りになっている。

その方丈の襖絵は江戸時代の初期に活躍した狩野探幽が描いたものである。
84面に紙本墨画の水墨画、竹林禽鳥図、禅会図など9種もの墨画が残されている(現在は、1枚が焼失し83枚) 。
それが現在一部公開されている。
とくに山水図で見られる余白は狩野探幽の持ち味とされている。
"余白の美"を追求し、江戸絵画に大きな影響を与えたとされている。
 桃山時代から狩野派は織田信長、豊臣秀吉や公家貴族などの信頼を受け
大いにその世界では権力を振るったといわれている。

その探幽の絵を見るために今回は大徳寺を訪ねた。参拝者も疎らで、
今回の特別公開で方丈の襖絵と法堂の天井画をじっくり楽しませてもらった。


写真は、大徳寺HPから転載

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いつ観ても「双龍図」に驚嘆。

2017-05-01 21:48:10 | 寺社絵画
建仁寺の法堂は仏殿を兼ねた禅宗様仏殿建築。「拈華堂(ねんげどう)」とも呼ばれている。ご存知の方も多いと思うが、天井には「双龍図」が描かれている。
2002年に日本画家の小泉淳作氏が、創建800年を記念して描いたもの。

正面須弥檀には、本尊釈迦如来坐像と脇侍迦葉尊者、阿難尊者が安置されている。

五間四間の禅宗ならではの空間がみごとコントラストされている。
何度訪れても驚歎させられる建造物である。

写真は明暗を変えてみた。






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