日経、日本経済新聞に経済教室が掲載されてる。
解雇規制を考える
リスク 非正規にしわ寄せ
厳しい解雇要件に弊害も
正社員とのバランス正せ
正規偏重の解雇要件で非正規と格差拡大
雇い止め対策や安全網整備などに遅れ
氷河期世代再来避けるべく、議論深めよ
論点は以上のようにいい尽くされた格差拡大の是正論
私が注目したオカシな点は２つ
まずはグラフ
正社員の雇用保障が高い国ほど
短期雇用者比率が高いと教授が証拠に挙げたグラフ
私なら右上がりの線は引かない
プロットを正確に読みとるなら
日本を極大値とする山型のグラフを書くね。
いや、上下逆転させて谷型にする。
日本は世界でも正規の雇用保障も高くないし
非正規雇用比率も高い
労働者環境が極めて悪くて
経営者に有利な環境という分析が同じデータからできる！
ポルトガルのデータが信用できない
だいたい正社員の雇用保障の高い低いをどうやって数値化したんだろう？
次に言いたいのは解決策として示す方向が非正規の雇用保障を高めるではなく
正社員の過剰保障を低くすることに路線があるように読めることだ。
経営者は非正規より正社員のクビを切りたいが
今は切れない
それを非正規との格差是正を大義名分にして
正社員切りに道を開く理屈に思えます。
今から非正規を脱出して正規になる人を狙い撃ちで
雇用規制の厳しい要件の緩和
という構図だ。
まあ、京都大学卒業
ロンドン大学博士
慶応教授なら
当然、経営者寄りの労働経済学だろうけどねえ。
ああ、非正規には未来はないね。
