団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

小説落合団地 2 素盞雄神社初詣と白川三社めぐり

2019-01-11 06:00:55 | 日記

       白川の里   三社めぐり

  

  ①  素盞雄神社   名谷ニュータウンの鎮守の社。病気平癒、武運長久の神様。

  ②  大歳神社    白川の里の氏神様。農業の神様。

  ③  山伏山神社   方角、芸能の神様。義経の道案内した鷲尾一族の氏神様。

       白川の夫婦岩案内図

  

  今回は白川の夫婦岩には行きませんがちょうど地図があったので利用さしていただきます。白川の夫婦岩には回を改めて行っ

 てみたいと思います。


       素盞雄神社       


   

  須磨ニュータウン(白川台は須磨ニュータウンに先行して開発されました。現在では白川台や横尾を含めて須磨ニュータウン

 と呼ばれているようです)の北の外れにあります。落合団地からでは1km余りでしょうか。須磨ニュータウンの鎮守の社とし

 てたくさんの人々が初詣に来られています。今では氏神様と鎮守の社(土地の守護神)の区別は余り意識されませんが氏神様は

 例えば「鷲尾一族の氏神」でありそれぞれの氏族の守り神であります。田舎の場合、長い年月の間に「村人=氏族」が成り立つ

 訳ですがニュータウンでは、今住んでいる鎮守の社のお詣りすることになります。そもそも相当の名家を除いて氏神様が分から

 ない人が多いと思いますが。

       素盞雄神社由緒

  創建年代は不詳であるが、社伝によれば『長徳元(西暦995)年、疫病流行せしかば、之が除疫の為素盞雄大神を勧請、

 除疫病の神として近郷の崇敬甚し、朝廷亦奉幣の宣命を下し給う』とある。しかし残念なことに『源平寿永の兵乱に悉く失う』

 とも伝える。

  古より白川の里人は、「天王さん」と称して奉幣斎し来る。「天王」とは、午頭天王の略称にて、素盞雄大神の別称でもあ

 る。今も7月半ばの夏祭りに合わせて「天王篭り」と唱える饗応が里人に伝わる。その後昭和45年の白川台ニュータウンの

 造成に際し本殿(宝暦3年建)を覆う現社殿を道営、さらに社務所を設けた。以後地下鉄の名谷駅近辺を含む須磨ニュータウン

 の守護神としても崇敬されている。

  尚、白川地区には、中心に氏神「大歳神社」、銘木「榧の木」の近くには「山伏山神社」があり、当社と合わせて三社奉斎

 している。

  素盞嗚尊については

   小説タウンハウス 8 岩岡神社の大岩伝説 岩の神 神出神社から広峯神社(2018.1.12)に記事があります。

   

  謹賀新年の幕があります。「手水舎にてお清めの後御参拝下さい」と書いてありますので手水舎には行列が出来ました。

  

  そして社殿にも長い行列が出来ました。

   

  お正月の三が日はぜんざいが振舞われます。

  昨年の秋に撮影しました。初めての稲穂を神社に奉納します。「初穂料」の謂われであります。古くからの習わしが今に

 伝わっています。

   

  神社の裏山にはマンションが迫ります。かってこの山は全山化石の宝庫、珪化木が普通に拾える山でしたが現在では完全に

 マンションの下敷きになっています。

  素盞雄神社は地下鉄名谷駅から70系白川台行き終点すぐになります。1時間に4本程度のバス便が有ります。入口に1台、

 神社下の駐車場の中に6台の神社用の駐車スペースがあります。大歳神社・山伏山神社は道も狭くハイキングがおすすめです。


       須磨楽歩

  

  素盞雄神社の北側はのぞかな白川の里に続きます。

        
       大歳神社

   

  道路から石段を少し登ったとこらに鳥居があります。9時からの歳旦祭に村の人々が集まっておられます。

  

  白川の里の氏神様として立派な社殿です。農業の神様、大歳大神をお祀りしていますが、疫病が流行し長徳元(995)年に

 素戔嗚尊を相殿にお迎えし疫病退散を祈願したと伝わっています。

   

  神主様が来られて歳旦祭が行なわれました。お祓いの後、祝詞が奉上されました。

  平成31年は、8時山伏山神社、9時大歳神社、10時素盞雄神社の順に歳旦祭が執り行われました。うまく回ればで三社の

 御利益が受けられるかも知れません。


       山伏山神社

   

  細い参道となりますが、立派な石碑がありますので分かります。

   

  風流な石橋があります。鷲尾一族の屋敷の庭園の跡でしょうか。急な石段の上に鳥居があります。

  

  社殿は簡素な造ですが、境内は美しく掃き清められています。ご祭神は猿田彦尊・天鈿女尊です。


       毘沙門天

   

  永徳元(1381)年茂林和尚により龍泉庵として開山され一寺三堂(毘沙門堂・観音堂・阿弥陀堂)が建立され、信仰厚く

 親しまれていましたが、明治維新により寺を廃して神道に改宗するも維持できず観音堂の一堂を残すのみとなりました。現在

 の建物は昭和55年の再建で白川では昔の面影を残す唯一のお堂です。毘沙門天・阿弥陀如来を合祀しています。お堂の提灯

 は毘沙門天です。お堂でありながらお寺の鰐口ではなく神社の鈴(本坪鈴)があります。毘沙門天は七福神の一神であり仏を

 守る四天王のお一人多聞天でもあります。明治維新の廃仏毀釈の嵐の中、仏様を守ったのは、毘沙門天様でしょうか、村人の

 知恵でしょうか。小さな山里の明治維新の物語です。


       郷土記念物 白川の石抱きのカヤ

   

  カヤとしては県内8位の巨木です。根元に石を抱いていることから「白川の石抱きのカヤ」といして親しまれています。


       白川の「木の葉石」 ???          

   

  写真 左 大歳神社の前の道路では、見事な砂岩の地層を見ることが出来ます。「太陽と緑の道」として藍那に続くハイキン

       グコースとなっています。川の浸食によるものではなく、幕末に神戸開港に伴い大名行列と外国人とのトラブルを

       避けるために造られた「徳川道」のために切開かれました。

  写真 右 谷沿いの泥岩の地層に札が掛かっていました。石を取ってはいけません。 


  化石で始まる小説落合団地、化石については

     小説落合団地 1 ふれあいフリーマーケット 小説落合団地プロローグ(2018.11.2)に記事があります。



       落合現地案内所

  

     営業日  土・日・祝  10:00~17:00   (12/28~1/3休み)

       名谷現地案内所

     営業日  水曜日(12/28~1/3)休み  10:00~17:00

     詳しくはUR都市機構ホームページでご確認ください。

 
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