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大坂のおばちゃん愛用「さすべえ」は、悪くない

2014年06月23日 06時02分22秒 | 時事放談: 国内編

高田馬場でも時々見かけるのですが、確かに多くはありません。

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関西の議論 自転車に傘固定「さすべえ」が“大阪のおばちゃん”にこよなく愛される理由(産経新聞) - goo ニュース

2014年6月22日(日)20:03

関西の議論 自転車に傘固定「さすべえ」が“大阪のおばちゃん”にこよなく愛される理由
(産経新聞)

 大阪で必ず目にするおばちゃんたちの姿がある。自転車のハンドルに傘の柄を固定して疾走する光景だ。固定装置の商品名は「さすべえ」。実は、製造 会社は大阪ではなく、愛知県清須市の「ユナイト」だが、販売量は大阪府内が「ダントツ」という。約40年前、母を思う創業者の思いやりから、雨の日に傘を さすと片手運転となる危険を回避するために考案されたが、消費者は晴れの日の「UV(紫外線)対策」にも応用。大阪では、腕を覆うアームカバー、日よけの サンバイザーとともに、女性にとって真夏の「三種の神器」と言われるようになった。車いす用、屋外の腰掛け用、植物を雨や霜から守る園芸用なども発売。ま すます進化している。 

■「外出時はほとんど」

 大阪市営地下鉄の蒲生(がもう)四丁目駅(大阪市城東区)。近くに城東区役所などがある庶民的なまちだ。初夏のある日、この駅に降り立った。交差点に立つと、ハンドルにつけた固定器に傘をセットして自転車を運転するおばちゃんたちの姿が目に入った。

  「三種の神器」を構成するさすべえ、アームカバー、サンバイザー。サンバイザーは、大きなひさしが特徴で半透明のものもある。大阪では、その半透明のひさ しを下方に向かわせ、顔面を覆うようにしてかぶる人もいる。交差点で待ち受けていると、「三種の神器」すべてをつけ颯爽(さっそう)と通り過ぎる自転車の 女性にも遭遇した。案の定、半透明のサンバイザーが下方に向き、顔が隠れていた。夏本番になれば、もっと多くなるだろう。

 近くの商店街に 行ってみると、商店街の中央付近にずらりと駐輪された自転車が目に入った。「自転車放置禁止区域 大阪市」と地面に記されており、ほめられない光景だが、 駐輪していた自転車の一角をざっと数えてみると、約70台のうち20台近くのハンドルに固定器が装着されていた。中には傘がセットされたまま駐輪している 自転車もある。ただ、さすべえには類似品もあるといい、さすべえかどうかはわからない。

 自転車のかごにカバーをつけている自転車も10台以上あった。ひったくり認知件数ワースト1の大阪府内で、普及しているひったくり防止カバーだ。「三種の神器」に加えこのカバーもつけて自転車に乗ることもあるのだろう。

  自転車に固定器をつけていた城東区内の主婦(65)は「これ2台目です。10年以上前からつけています。もしなかったら不便ですね。夏は日傘、雨が降れば 雨傘です」。別の区内の主婦(68)は日傘と雨傘兼用の傘を固定器に装着しており、「10年にはなる。外出のときはほとんど使っています」と話した。

 さすべえは雨の日も、晴れの日も、役に立つ。

 ■大阪の実利主義

 この「さすべえ」はいつ、なぜ開発されたのか。

 ユナイトの荒川和善社長(45)に聞くと、こんな答えが帰ってきた。

  「はっきりしませんが、昭和53年に新聞記事になっていますので、少なくともそのころからあったと思います。当社の創業者は父ですが、祖母が雨の日、傘を しながら自転車を片手運転していたところ、車をよけるために転倒しました。その祖母のためにつくられたのが、さすべえです」

 昭和53年といえば、36年前。開発の動機は、母を思う創業者が、雨の日の自転車運転を安全にしたいという思いだった。

 荒川社長は「販売量は非公開」で、取引先についても「問屋や商社になるため、小売りの状況はわからない」というが、「まちを観察した感触では、ダントツ1位が大阪、2位が名古屋、3位が東京の下町エリア」と打ち明ける。

 大阪で売れる理由は何なのか。これについては「大阪人のキャラが大きいと思う。さすべえは、販売を始めた当初、女性たちから『抵抗がある』との声も聞いたが、大阪でまず売れ出した」とし、「大阪の人は見た目よりも実利をとるということでは」とみている。

 確かに、ハンドルに傘を固定して疾走する姿には、違和感を覚える人がいるかもしれない。それでも、大阪人はさすべえの便利さのほうを選んだわけだ。

  荒川社長が3位にあげた東京下町エリアでは、「台東区、江東区、墨田区でよく見かける」と説明する。逆に同じ東京でも「港区、渋谷区など山の手エリアでは 見ない」という。また東北地方でもあまり見ないといい、さすべえが普及するかどうかは「やはりその土地に住む人々の気質によるところが大きい」と話す。

  自転車は一般的に、商業施設や駅などが近い距離にある都市部でよく乗られる。財団法人自転車産業振興協会(東京)が平成24年に全国の約2万2900世帯 から回答を得た調査によると、約1万6千世帯が約3万台を所有。所有自転車の使用頻度を調べたところ、「常時使用している」とした台数は、都道府県別で、 東京都が63・1%とトップ、大阪府が63%と2位、京都府が59・5%と3位になっている。

 東京では、自転車がよく乗られるにもかかわ らず、山の手エリアでさすべえは普及していないということになる。これに対し、大阪は自転車の使用頻度が東京とほぼ同じでありながら、さすべえの普及率 は、荒川社長のいう「ダントツ」。その違いの背景には、見た目より実際の効果を重んじる大阪人の「実利主義」「合理主義」があるようだ。

 ■大阪研究家「世間がどう思おうと…」

  さすべえの大阪での人気について、「大阪のおばちゃん学」など大阪に関する多数の著書がある大阪研究家、前垣和義さんは「日本人は一般に周りからどう見ら れるか気にしてしまうが、大阪のおばちゃんは世間がどう思おうと、自分がいいと思えば使う」と語る。さすべえのほかにもたとえば、大阪で人気があるトラ柄 やヒョウ柄についても同様の心理があるとし、「他人の目を気にするより、自分で考えて行動するんです」と指摘する。

 さらに、そうした自ら決める文化の背景として、「日本の多くの都市は江戸時代、城下町で、侍や農民の関係など縦社会だった。でも大阪は違い、商人のまちだった。商売するには自分で行動するわけで、それが大阪の気質になっている」と分析する。

 ただ、大阪でもさすべえを愛用するのは「35歳くらいより上の年齢」で、「30代前半までは格好のよさを優先する」という。

 ■紆余曲折も

 自転車のハンドルに傘の柄を固定するさすべえ。本来は傘さしの片手運転の危険を回避するために考案されたアイデア商品だ。

 今から6年前の平成20年、国家公安委員会は自転車の乗り方にもふれた「交通の方法に関する教則」を改正。教則は道交法に基づくものと、マナーとして求めるものがあるが、改正前、さすべえが禁止されるのではないかという風評が広がった。

 荒川社長は「さすべえは自転車の片手運転を防止し、微力ながら交通事故の軽減に尽力しており、誇りを持っている」と話す。

 実際に改正された教則では、傘をさすなどして片手運転となることは、やめるよう明記したが、傘を自転車に固定して運転することは「不安定となったり、視野が妨げられたり、傘が歩行者に接触したりするなどして、危険な場合がある」としながらも、禁止まではしなかった。

 荒川社長は、ユナイトのホームページで教則改正を受け「強風や人ごみではご使用を控えマナーを順守していただければ、安全で便利な道具であるという認識が教則を通じて広まってゆくことを望みます」などと記述。教則改正後も、さすべえは大阪を中心に愛されている。

  ユナイトのホームページで取扱商品を見ると、実にさまざまな種類のさすべえが紹介されている。車いすやシルバーカー、乳母車にセットできる「カートさすべ え」、屋外などで使う腰掛けに取り付けられる「腰掛けさすべえ」、固定した傘で花などを雨や霜から守る「園芸さすべえ」、傘を使用しないときのために別途 ハンドルに収納ポケットをつけた「さすべえPART3」などだ。

 ユナイトでは価格を明示していないが、小売価格は3千円から4千円程度という。

 荒川社長は、さすべえが最初に人気を集めた大阪で、聞いた話がある。外回りをする保険外交員の女性がさすべえをして自転車に乗り、その姿を見た人たちが後に続いたというのだ。

 荒川社長は「噂ですが、さすべえが大阪で売れ始め、広がったのは事実。大阪のおばちゃん文化に『看板商品』として育ててもらった。大阪に足を向けて寝られないですよ」と語った。(張英壽)

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ユナイト公式サイト:http://www.unite-i.co.jp/

この「さすべえ」、アマゾンでも取り扱ってます。ゆえに、日本全国どこでも手に入ります。2000円台からあるようですから、自転車の片手運転をするよりははるかにましです。ちなみに、自転車の片手傘差し運転は道交法違反で、5万円以下の罰金を科せられることがあります。「さすべえ」利用のほうが安心です。

それにしても、大坂のおばちゃん、やりよります。

ユナイト どこでもさすべえ グレー
クリエーター情報なし
ユナイト

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1 コメント

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Unknown (肉っくジャガー)
2016-09-06 04:20:25
見てくれよりも実用性、合理性が生活の根幹となっているのが大阪クオリティ。カッコつけず素のまま衣食住するテイストこそ浪速の真骨頂でんな(^^)☆
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