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従業員には離煙の権利がある

2006年01月30日 09時17分42秒 | 離煙ニュース: 国内編
タバコと縁を切って気づいたのは、スモーカーという種族がなんと横暴なのかということでした。自分もあの横暴さを持っていたのかと思うと恥ずかしくなります。

とにかく、スモーカーというもの、常にどこでもタバコを吸いたいのです。そこで一番被害を受けるのが、会社で働く人。社長がスモーカーだったりすると、中小企業などでは、従業員の方は目も当てられません。

受動喫煙から社員を守る義務が会社にはあるのですが、なかなかうまくいっていない会社もあるようです。

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喫煙にルーズな業界

田中和彦(キネマ旬報社代表取締役専務)

 新興の出版社に転職して4カ月。Hさん(27)は最近、とても目が疲れやすい。まばたきするとしみるように痛い時もある。

 何のことはない。部長が彼女の目の前でスパスパと吸うたばこが原因だった。

 分煙のルールがあるにはあり、自分の席での喫煙は禁止。ただ会議中でなければ、会議室での喫煙が認められており、部長は部下をここによく呼び出すのだ。

 「分煙の意味がないじゃない!」と心で叫んでも、無神経な部長には届かない。

 全面禁煙にして欲しいと、先輩社員に相談したところ、新たな事実を知ることになった。喫煙に関するルールがフロアごとに違うというのだ。

 この出版社、数年前にベストセラーを出し、その利益で5階建ての自社ビルを建てた。10人程度が働けるスペースのワンフロアごとに、一つの部署が入っている。

 全面禁煙から分煙、喫煙全面OKまで、たばこについてのルールは、その部署の責任者がたばこを吸うか吸わないかで決まっているという。

 過去に何度か、禁煙派の課長が「フロアごとで違うのはおかしい」と問題提起したものの、喫煙組の社長はそのたびに「そんな目くじら立てなくても」とのらりくらり。決断は先延ばしにされてきたらしい。

 そういえば、Hさんも面接時に社長からたばこを吸うかどうか聞かれたのを思い出した。社長いわく「この業界は喫煙者が多いからね」。Hさんは「吸わない人への配慮さえあれば構わないと思いますけど」と、当たり障りなく答えた。

 もし強硬な嫌煙派だったら、不合格になっていたかも……。

 まさかとは思いつつ、この会社、一事が万事こんな風だった。面倒な判断になると、社長はすべて現場任せ。会社の方針はバラバラで、小所帯ながら一枚岩からは程遠かった。

 あこがれの出版業界も、一皮むけばこんなもの。Hさんは大きくため息をついた。

(1月28日朝日新聞)

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Hさん、可哀想です。やはり我慢しなければならないのでしょうか。面接のやり取りもいやらしい限りです。従業員を大切にしてこそ、働いてくれるものでしょう。この会社には、考え直してほしいものです。

ところで、この出版社。「キネマ旬報」ではないのですか、田中さん?





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1 コメント

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Unknown (紗桜胡桃)
2006-01-30 13:17:46
建物の中の分煙は理解されてきましたが、車の中の禁煙は、ナカナカ言い出しにくいものです・・・。うちの上司は、超ヘビースモーカーでした。しかも、太っているから、不快感2倍。。
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