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民主党への期待が消えた

2005年08月13日 17時41分42秒 | 時事放談: 国内編
今回の選挙は、政権交代の可能性が高い選挙だと思っておりました。民主党が構造改革をさらに推し進めてくれて、党内から旧社会党勢力がいなくなり、中国・韓国・北朝鮮にペコペコしない外交を期待できるのならば、自民党政権にこだわる必要もないからです。

ところが、民主党がそのようなことをしてくれると考えるのは無理なようです。

日本郵政公社の労働組合を支持団体としているためか、郵政民営化に対案も出さずに反対する政党です。本当に構造改革を行ってくれるのでしょうか。健全な財政・金融政策により国民生活を安定した成長路線に乗せてくれるのでしょうか。乱暴な言い方ですが、民主党の現実的な政策が見えてきません。

事実、毎日からですら、次のような指摘を社説で受けています。

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社説:民主党戦略 古い体質を改善する機会だ

 民主党の影が薄い。衆院解散のあと、新聞もテレビのワイドショーも自民党の内紛劇を中心に取り上げている。民主党の「もっと大事なことがある」と叫ぶ声がかき消されている。

 このままだと埋没しかねない、と民主党内もあせり出した。マスコミ各社に「自民党の報道が多く、偏りが見受けられる。公正中立な報道を」と抗議文を送ったという。ここは報道機関に八つ当たりするのではなく、自身の選挙戦略に国民の目を向けさせる視点が欠けていることを冷静に分析する必要がある。

 小泉・自民党はかたくなに郵政問題一辺倒で戦おうとしている。民主党はマニフェスト(政権公約)で郵政改革を盛り込むものの、重点項目に入れない方針を決めた。戦う相手が「同じ土俵に乗れ」と挑発しているのに「たかが郵政」とほおかぶりする作戦が、果たして選挙で得策なのだろうか。国民の目には争点はずしと映らないか、今一度検討すべきだ。

 総選挙で問われるものは「4年4カ月の小泉政治」と、私たちは主張してきた。次の政権を決めるのだから、社会保障政策や外交・安全保障や財政再建のメニューが示されないと選択のしようがない。郵政もまた争点のひとつである。有権者に向けて、わかりやすい表現で党の考え方を発信しなければならない。

 民主党は郵政問題で二つの疑問に答えてほしい。郵政民営化法案になぜ反対したか、その理由を明らかにする。第二に、将来郵政事業はどうあるべきかのビジョンを併せて示す。対案を示さなければ、民主党が他の問題でどんなに素晴らしい提案をしても、国民からは逃げていると見られる。

 民主党の中でも、郵政民営化の方向は間違っていないという考え方の人は多い。しかし、支持団体の日本郵政公社労組(旧全逓)と全郵政が民営化に反対しているため、党内で詰めた議論もせずに「反対」で同調した雰囲気が感じられる。国民が郵政問題に関心が薄いことを言い訳にして、支持労組への遠慮が働いたとしたら問題だ。小泉・自民党が既得権益を切り捨てているのに、民主党が古い体質にしがみつくようでは改革政党とは言えまい。

 小泉・自民党は民主党のこうしたあいまいさを突いている。自民党抵抗勢力と一緒くたにされて改革反対派に追い込まれるのは、民主党にとっても不本意だろう。

 折しも、有力支持労組の連合が、自民党の郵政民営化反対派候補を支援することを決めた。贔屓(ひいき)の引き倒しのような政局オンチぶりだ。あわてた民主党は報道機関に「自民党反対派とは協力しない」と、党とは無関係であることを連絡せざるを得なかった。

 岡田・民主党は労組依存体質からの脱却を掲げている。本当に「市民の政党」を目指すなら、今こそ党の体質を改善するチャンスなのだ。「古い民主党をぶっ壊す」ぐらいの気概を示さないと、有権者の4割を占める無党派の山を動かすことはできない。

毎日新聞 2005年8月13日 0時16分

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この社説に、個人的に大賛成です。古い民主党をぶっ壊してもらいたい。小泉総理が自民党をぶっ壊したように、いまこそ岡田代表はやるべき時なのです。

ところが、古い体質を代表する旧社会党勢力が増えこそすれ、減らない様子。小さな政府による無駄な支出の抑制などできるのでしょうか。選挙後、社民党を呑み込んでしまうのではないですか。信用できません。

そして、昨日の岡田代表の行動・発言。ヘナヘナです。期待していたのが無駄でした。

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千鳥ケ淵で岡田氏献花 「首相になっても靖国参拝しない」 (産経新聞) - goo ニュース

2005年 8月13日 (土) 02:56

 民主党の岡田克也代表は十二日、執行部と有志議員とともに東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ献花した。また民主党が政権交代を果たして自身が首相になっても「靖国神社には参拝しない」という考えを改めて示した。

 岡田氏は「靖国神社にはA級戦犯が合祀(ごうし)されている」と指摘。小泉首相の靖国参拝について「最終的に首相自身が決めることだが、私は望ましいことではないと思っている。反対だ」と容認しない立場を鮮明にした。

 “岡田政権”樹立後の閣僚の対応について岡田氏は「私の考え方ははっきり組閣にあたって示したい。それ以上でも以下でもない」と述べ、靖国に参拝しないことを入閣の条件にする可能性も示唆した。

 岡田氏はこの日「戦後六十年の節目を越えて」と題した「代表談話」を出し「多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して植民地支配と侵略によって大きな損害と苦痛を与えた。率直な反省と謝罪の気持ちを忘れてはならない」と表明した。

 この談話は「岡田氏個人の立場」(党幹部)を示したもので、平成七年の「村山談話」を踏襲した内容となっている。

 ただ、以前から岡田氏の靖国参拝に対する立場や対中外交の姿勢などに対し、党内の保守系議員から「党が北京の傀儡(かいらい)になってしまう」(米沢隆副代表)との反発もくすぶっており、岡田氏が今後、靖国問題などで対応の軌道修正を迫られる可能性もないとはいえない。

 一方、同日、閣議後の記者会見で、尾辻秀久厚生労働相は八月十五日の靖国参拝について「例年お参りしているから今年もお参りする」、小池百合子環境相は「私人として参拝したいと思っている」とそれぞれ参拝する意向を示した。

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これは産経の記事です。勇み足による足の引っ張り合いもあるかと思い、他のソースも当たってみました。

しかし、代表はやはり「A級戦犯が祀られている靖国には参拝しない」と実際に言ったようです。

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首相として靖国参拝せず=戦後60年で千鳥ケ淵に献花-岡田民主代表

 民主党の岡田克也代表は12日午後、終戦記念日の15日を前に、東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ、献花した。この後、岡田氏は小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「望ましくない」と改めて批判。「わたし自身はA級戦犯を合祀(ごうし)した靖国神社に日本国首相として行くことはない」と強調した。同墓苑内で記者団に答えた。 

 また、岡田氏は先の大戦に関し「悲惨で愚かな戦争だった。当時の指導者が決断を誤った」との認識を示した上で、「そういう間違いを2度と繰り返さない」との決意を強調した。(了)

(時事通信) - 8月12日19時2分更新

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この物言い、いい加減にしてもらわないと困ります。岡田代表の東京裁判ならびにA項戦犯の真実についての勉強不足は明らかです。しかし、それは小泉総理も似たりよったりですから、いまさら追求しません。

問題は、代表が、A項戦犯が合祀されているから靖国に参拝しないという中国・韓国・北朝鮮におもねった主張を繰り返していることです。靖国には、A項戦犯の方々だけでなく、無数の英霊が祀られているのです。その方々を無視すると言うのでしょうか、一国の総理になろうとしている政治家が。そんな過去の自国の歴史を踏みにじる人間に一国の運命を委ねてもよいのでしょうか。

確かに、千鳥が淵戦没者墓苑も重要な場所です。お参りすべき場所です。しかし、散華された多くの英霊は、靖国に祀られることを信じて亡くなられたのです。それを戦後作った千鳥が淵で肩代わりさせると言うのは、外交的圧力に負けたと総理になる前に宣言したようなものです。

そのような自国の先達よりも他国との関係を重視する人物を日本国の総理として受け入れることができません。

民主党に期待するところがあったのに・・・。残念です。

(なお、INDECでは「A級戦犯」という呼称をやめ、「A項戦犯」という呼び名を推奨しております。前者は「永久戦犯」というイメージを生む上に、項目A「平和に対する罪」による戦犯という起訴状にそぐわないからです。悪しからず。)
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2 コメント

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はじめまして。 (閑話ノート)
2005-08-14 09:19:55
RSSリーダーのキーワード(衆院解散)検索で、たどり着きました。

>民主党への期待・・・。そのとおりですね。
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無理です (@板橋)
2005-09-06 01:27:37
旧社会党の残像が残る民主党を信用するのは無理があります。現段階では信じることができません。
返信する

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