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中華思想にNew York Timesもやられる?

2005年08月12日 14時40分59秒 | 時事放談: マスコミ編
郵政民営化解散の陰で忘れられているように見える大問題の一つが、ユノカル買収に見られる中国の強引な中華思想実現への道です。

と同時に怖いのは、中国脅威論はおかしいと主張するアメリカのリベラル(ないしは左派)世論です。たとえば、New York Timesは昨日の社説で朝日新聞ばりの中国擁護を行っています。

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America's Summer of Discontent

August 11, 2005

Yesterday, Unocal shareholders agreed to be bought by Chevron for about $18 billion in the biggest oil acquisition in years. The deal brought to a final close a sad hostile takeover fight in which a Chinese government-owned company, Cnooc, was effectively blocked from the game by a hostile United States Congress.

When analysts and economic historians look back, this summer may well prove to be the turning point in Chinese-American relations, the time when America chose short-range paranoia over rational behavior. From the dozen or so proposals in Congress for across-the-board tariffs against Chinese imports to the Pentagon's rumblings about Chinese military buildups, the rhetoric from Washington keeps escalating. America seems to be on the run, fueled by the false perception that China's rapid economic rise poses an inevitable threat to the United States. By repeatedly demonizing China, Washington risks creating the hostility it fears.

The Chinese economic surge has been awesome. If America is going to respond to it reasonably, its leaders - and the public - will have to acknowledge the obvious: China is no longer a second-level economic power that can be bullied around. America's financial stability rests in no small way on the continued Chinese purchase of the government's debt. And in foreign affairs, China's concerns will have to be part of almost every calculation. Congress had the power to insert a clause in the energy bill that would make it all but impossible for the Chinese to buy Unocal. But Congress cannot stop China's thirst for oil. Its energy consumption has increased phenomenally, up 65 percent between 2002 and 2004. It is now the second-largest oil market in the world, behind the United States. Among the places it has been shopping are Iran and Sudan.

Those oil-market relationships have already created considerable problems for the United States. Part of the reason it was so hard for America and Britain to get the humanitarian crisis in Darfur onto the United Nations' Security Council agenda last year was because China resisted calls to pressure the Sudanese government. Similarly, any attempt to impose United Nations economic sanctions on Iran for its nuclear program now risks running into opposition from Beijing.

The scheduled visit of China's president, Hu Jintao, to Washington next month is a chance to put Chinese-American relations on a sounder footing. President Bush should seize the opportunity to muzzle the anti-China crowd who are putting flashy sound bites ahead of America's greater global interests.

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いかがでしょうか。太字にしたところなどを注意深く読んでもらえれば、New York Timesの朝日化が分かってもらえることだと思います。

確かに今回の中国海洋石油(CNOOC)によるユノカル買収をアメリカ議会がストップさせたのは、自由資本主義を掲げる国としては不適当かもしれません。しかし、国益を優先させようとした結果であることも間違いないのです。完全自由貿易など理想に過ぎないのですから。

それにしても、中国海洋石油はしたたかです。役員のほとんどがアメリカの大学の学位を持っていて、ミーティングでは英語を使うといいます。日本のようにノホホンとしていると、いつの間にか日本がもつべき利権・国益をも横取りされるかもしれません。中国脅威論を敢えて支持させてもらう所以です。

ともあれ、英語を勉強することです。アメリカの世論がどのような方向に流れているか、日本語のみの情報ではよく分かりません。

機械翻訳があるじゃないか、ですって?ゴウ先生も試してみました、Exciteの機械翻訳。分からんじゃありませんが、平均的な中学3年生が一所懸命辞書を引いて訳したレベルのものです。ニュアンスも行間も拾えません。巻末にその機械翻訳を掲載しておきます。ご覧ください。

とにかく、日本を守るために英語を勉強してください。

(なお、ユノカル買収劇についてよく知らない方は、次の記事が簡便です。ユノカルが正式承認 シェブロンの買収提案 米議会は「防衛策」を強化 (産経新聞) - goo ニュース

***機械翻訳引用***

昨日、Unocal株主は、長年のうちに最も大きい油の獲得におけるおよそ180億ドルでシェブロンによって買われるのに同意しました。 取引は事実上、中国の国有の会社(Cnooc)が敵対的な合衆国議会によってゲームから妨げられた悲しい敵対的買収戦いを最終的な閉鎖にもたらしました。

アナリストと経済史学者が見返すとき、この夏はたぶん中国系アメリカ人の関係における転機であると判明するでしょう、アメリカが合理的行動の上の短距離パラノイアを選んだ時。 ワシントンからの修辞学は中国の輸入に対する全面的な関税のための議会におけるおよそダースの提案から中国の軍備増強に関する米国国防総省の鳴動まで、徐々に拡大し続けます。 アメリカは中国の急速な経済上昇が合衆国への必然の脅威を引き起こす妄覚であおられた走行にはあるように思えます。 繰り返して中国を悪霊として描くことによって、米国政府は、それが恐れる敵意を作成する危険を冒します。

中国の経済大波はすさまじいです。 アメリカが合理的にそれに応じると、リーダー(公衆)は明白を承認しなければならないでしょう: 中国はもういじめることができる第2レベルおよそ経済大国ではありません。 アメリカの財政の安定は政府の負債の継続的な中国の購買に少なからずかかっています。 そして、国際関係では、中国の関心はほとんどあらゆる計算の一部にならなければならないでしょう。 議会には、節を中国人がUnocalを買うのをほとんど不可能にする電気代請求書に挿入するパワーがありました。 しかし、議会は中国の油の渇きを止めることができません。 エネルギー消費は2002年と2004年の間ときの65パーセントに驚異的に上がりました。 現在、それは合衆国の後ろで2番目に世界一大きい原油市場です。 それが買い物をしている場所の中に、イランとスーダンはあります。

それらの原油市場関係は合衆国にかなりの問題を既に生じさせました。 したがって、アメリカとイギリスが昨年Darfurにおける人道の危機を国連の安全保障理事会議題に得にくかった理由の一部が中国がスーダンの政府に圧力をかけるという要求に抵抗したからです。 同様に、現在核開発計画のために国連経済制裁をイランに課すどんな試みも、北京から反対を出くわす危険を冒します。

来月、中国の大統領、ワシントンへの胡錦涛の予定された訪問は中国系アメリカ人の関係を音響器立脚地に置く機会です。 ブッシュ大統領はアメリカの、よりすごいグローバルな利益のための前にうわべだけのサウンドバイトを置く予定である反中国の群衆に口を封じさせる好機をつかむべきです。



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2 コメント

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もっと英語を勉強致します (TAGO)
2005-08-13 13:09:41
New York Timesの社説をご紹介頂きまして誠にありがとうございます。早速辞書片手に読んでみました。



中国の急速な経済成長に対する脅威論は誤っていると言っている点や、胡錦涛国家主席の訪米がブッシュ大統領にとって、反中論者達を抑えつけるチャンスであると言っている点など、到底納得する事が出来ません。



世界の石油市場をコントロールしようとする中国に対して、議会にて中国海洋石油によるユノカル買収をストップさせた動きは、安全保障の観点からも、あってしかるべきだと感じました。



また、私事ですが、ご紹介頂いた社説の和訳に非常に時間がかかってしまい、己の英語力の低さを痛感致しました。誤訳している部分も多々あるかも知れませんので、しっかりとした和訳になるまで、何度も読み返してみたいと思います。



この度はこういった社説をご紹介頂きまして誠にありがとうございました。日本語の情報のみではなく、世界の情報をもっと収集していき、真っ当な国際感覚を養っていきたいです。
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皆必死なのに (M)
2005-09-06 01:24:18
中国は経済成長に対応するため石油資源の確保にやっきになっています。地政学リスクを考慮しながらの資源確保なのでアジアで石油資源、天然ガスの売り物があれば即座に飛びついています。



アメリカもアジアの資源を中国に席巻されることを警戒して今回の決断に至ったのでしょう。アメリカに油田はあるものの、枯渇気味ですのでLNGの輸入が増加すると予想されています。LNGの確保のためにはユノカルを渡すわけにはいかなかったと推測されます。



情けないのは日本のエネルギー確保の対応でしょうか。中国、アメリカが国を挙げて資源確保に動いているのに日本はそうでありません。イランのような反アメリカの国から石油を輸入しているのでオールジャパンで資源確保に動いていません。オールジャパンだとアメリカの制裁国から輸入することでアメリカ政府からにらまれてしまう可能性があるからでしょうか。
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