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アルファ碁に完敗でも、人間棋士の対局の存在価値はある

2017年05月28日 04時20分23秒 | 囲碁

アルファ碁は、人間とは異次元の世界に入ってしまいました。

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アルファ碁が3連勝=最強棋士、AIに完敗―中国

アルファ碁が3連勝

囲碁人工知能(AI)「アルファ碁」と、「世界最強」とされる中国人棋士、柯潔九段による3番勝負の最終局が27日、中国浙江省の烏鎮で行われ、黒番のAIが209手で中押し勝ちした。AIは3連勝。【Imaginechina=時事】

(時事通信)

 【烏鎮(中国浙江省)時事】米グーグル傘下、英ディープマインド社が開発した囲碁人工知能(AI)「アルファ碁」と、「世界最強」とされる中国人棋士、柯潔九段による3番勝負の最終局が27日、中国浙江省の烏鎮で行われ、黒番のAIが209手で中押し勝ちした。AIは3連勝

 AIと人間の頂上決戦として世界的な注目を浴びた同シリーズは、AIが圧倒的な強さを見せつける形で幕を閉じ、目覚ましい進化を続けるAIが、囲碁の世界でも人間を凌駕(りょうが)したことが浮き彫りになった。

 柯九段は対局後、「非常につらい。実力に大きな差があった。完璧なアルファ碁を超えることは不可能だ」と完敗を認めた。

 初戦は序盤からAIが勝負をリードしたが、終盤に緩んだ手が増え、勝負は半目の僅差だった。第2局は中盤まで互角のせめぎ合いが続いたが、終盤に勝ちを意識し力んだ柯九段がミスを連発。AIが一気に優勢を広げ、連勝を決めた。最終局は、序盤から悪手を繰り返した柯九段が劣勢に追い込まれ、見せ場なく3敗目を喫した。

 アルファ碁は昨年3月、韓国のトップ棋士との5番勝負に4勝1敗で圧勝。当時は「AIがトップ棋士に勝つにはまだ10年はかかる」とみられていたが、自ら学習を積み重ねる「ディープラーニング(深層学習)」技術によって驚異的な成長を見せ、世界を驚かせた。 

AIアルファ碁3連勝「人間との対局は終える」

 【烏鎮(中国浙江省)=吉永亜希子】米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」と、世界最強と称される中国人棋士、柯潔九段(19)との対戦の最終第3局が27日、中国・浙江省烏鎮で行われ、アルファ碁が209手までで先番中押し勝ちし、3連勝で柯九段を圧倒した。

 最終局は、柯九段が善戦した2局目と同じ白番を希望し、アルファ碁側が受け入れて行われた。この日の対局では、柯九段が積極的な仕掛けを見せたが、アルファ碁は的確に応じ、徐々に差を広げて快勝。進化を見せつけた。

 柯九段は記者会見で、2局目の敗戦からあまりよく眠れなかったと明かし、「アルファ碁は強すぎて、苦しい相手だった。もう少し頑張りたかった」と完敗を認めた。ディープマインド社のデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は「(アルファ碁は)新たな知恵を古いゲームに吹き入れた」と語り、「これを最後に人間との対局は終える」と発表した。

<囲碁>文裕「アルファ碁製作に敬服」 人間のすごさ証明

 米グーグル傘下の人工知能開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)の囲碁AI「アルファ碁」と世界最強と目される中国の棋士、柯潔(か・けつ)九段(19)の対局が、アルファ碁の3戦全勝という結果になり、日本の第一人者、本因坊文裕(27)=井山裕太九段=は、開発チームに対し、「これだけの囲碁AI、もちろん囲碁のためだけではないと思いますが、これだけのものを作り上げられたということに敬服、心から敬意を表します」などとするコメントを発表した。また、結果を受け、人間同士の対局の価値が下がるのではという懸念に対しては「アルファ碁も、元は人間のやって来たものを採り入れたもの。アルファ碁の出現により、人間のやってきたことはすごいことなのだということが証明されたと思う。最近の囲碁が、アルファ碁に大きな影響を受けて変わってきた部分が大きいですし、私としては前向きにとらえている。AI対人間の構図は長続きしないのではないか。アルファ碁はこれで最後と聞いていますし、決着したと思う。人間対人間の価値は、他の分野を、例えばスポーツなどを見ていても、当然心理面が勝負に影響するもので、だからこそ極限の状態、緊迫した状態で下す人間の判断、ミスを含めてパフォーマンスに、一ファンとして心が揺さぶられると思います。今後もその価値が下がるとは思いません」と否定した。

 また、日本棋院の山城宏副理事長は「ある程度予想できたことだが、『アルファ碁』が柯潔九段を圧倒して勝利を収め、改めてAIが進化していることを実感した。今後はAIと同じ土俵で戦うというより、囲碁の真理を追究するためや、プロを目指すような子どもたちが才能を磨くことに使用することが望ましいと考える。囲碁をはじめとしてAIと共存するような世界が今後、構築されていくことを期待する」とコメントした。【最上聡】

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ここまでAIが強くなると、AI対人間という構図が成り立ちません。そのことがわかっただけでも、十分です。

レベル的にいえば、野球ならば、大リーグの試合を見ていれば満足するだろうに、それよりもレベルの低い高校野球を見ても感動するように、人間同士の対局でもおもしろく感じるはず。井山六冠がいうように、そういう「人の心に訴える」対局を、人間棋士には求めたいものです。


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