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東大が負け続けるのは、努力家で本が好きで先を読みすぎるから

2014年05月15日 06時57分38秒 | 時事放談: 国内編

面白い!記録しておきましょう。

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東大野球部が74連敗の原因
文 関口一喜
朝日新聞    2014年5月14日

 東京大学野球部は5月11日の立教大学戦に敗れ74連敗となった。東京六大学野球のワースト記録を更新中なのだが、最後に勝ったのはいつだったろう。2010年秋の早稲田大学戦で、このときの相手ピッチャーは、現在はプロ野球・日本ハムファイターズの斉藤佑樹選手だ。女性に大人気の「ハンカチ王子」を打ち崩したのだからさぞ気持ちよかっただろうが、その後は3年半も負けっぱなしである。

 なぜ、かくも勝てないのか。去年1月から東大野球部の特別コーチを務めている読売巨人軍の元エース・桑田真澄さんが『FRIDAY』(5月23日号)で「弱さ」について語っている。これがおもしろい。コーチに就任してまず驚いたのは、練習時間の長さだったという。「彼らは『実力も技術もあるほかの大学に追いつくためにはその倍練習しないと』と言っていたんです。『技術も体力もないのに倍の練習をしてもケガをするだけ』」と諭して練習量を減らさせた。

 東大生の多くは努力家で、これまでも人一倍勉強することで受験の難関を突破してきた。求める結果が得られないと「努力が足りないからだ」と考える習性があって、野球でも勝てないのは練習が足りないからだと思い込んでいたのだ。桑田さんは「スポーツ医学に基づいた練習方法を一番活用できるはずなのが東大生」と考えて、新しい練習メニューを提案したのだが、これがなかなかうまくいかない。桑田さんが続ける。

 「部員はマジメだから本をよく読みます。それで『本には、ピッチングではトップ(ボールを持つ手が一番高くなる状態)を早く作るように、と書いてあります』とか言ってくるわけです。でも僕が『トップを早く作るとバッターに丸見えやろ。もしその本が間違ってたらどうする』と言うと『えっ、本に間違いが書いてあるんですか』と驚くんです」

 頭の良さも邪魔をしている。高い理解力のせいで「先が読めてしまう。『どうせこれをやったってダメだろう』という気持ちが生まれるんだと思います」。

 試合前から「いまの自分たちの力ではどうせ今日もダメだろう」と見えてしまうのだという。立大戦の負けっぷりからすると、連敗はまだ続きそうだが、他の大学にとって、東大は実はやりにくい相手でもあるのだ。かつて立大の選手だった元巨人の長島一茂さんは、ワイドショーでこんなことをしゃべっている。

 「頭じゃ最初から東大に負けてるのに、野球でも負けたら、オレたち何も残らねえじゃねえかと先輩から言われるんです。だから、東大相手のときはほかの大学との試合よりもみんながんばる

 これじゃあ、なかなか勝てない。負け続けて涙する東大の選手も、意地でも負けたくないほかの大学の選手も、青春だ。

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練習しすぎてもダメ。本を信じ込むのもダメ。先を読んでしまうのもダメ。

何だかいまの頭でっかちの優等生すべてに通じる間違いのようです。何とか桑田真澄コーチのいうことを素直に聞いて、「勝利」のために必要なことをやって、連敗をストップしてもらいたいものです。


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