以前、某霊山系の修験者 兼 僧侶から聞いた話。
修験や、真言密教に加え、
滝行や、その他の修行もしたと言う。
「あそこに小屋があるやろ。あそこは〇〇言うて、籠って式法の修行をするんや」
「式法?」
「式神 式神」
「陰陽道の?」
「その式法」
式法と言っていたが、この字で合っているのかは不明である。
「で?」
「なんもなかった」
「どのくらい修行したんです?」
「結構やったぞ。でも、なんも」
「なにも」
「なかった」
「式神飛ばせるとかは?」
「ああ、無理無理無理。なんもなかった」
映画とか、漫画とかでは、陰陽師が祈祷すると、式神が現れて、さまざまな神変を現すが・・・
そういうのは、なかったそうである。
私はなぜか、初めて会う人・・・特に真言系僧侶は、まるで「100年来の旧知に会ったかのように」、胸襟を開いて、色々と話す人が多い。
「秘話に近い話まで教えてくれる」
その人も、そのうちの一人だった。
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