射水市聴覚障害者協会

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「君が代」手話で歌って 全日本ろうあ連盟が試作(産経新聞6/22)

2021年06月27日 | 話題

 以下引用 産経新聞 2021年6月22日(火)  「君が代」手話で歌って 全日本ろうあ連盟が試作(1/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)

  同連盟は2年前から、国に全国統一の手話言語訳を制定するよう要望。さらに現状への問題提起の意味も込め、昨年度にスポーツ庁から受託した「障害者スポーツ推進プロジェクト」事業の一環として、国歌の手話言語訳の「試行版」を作成することに。歌詞を正しく解釈したうえで適切に翻訳するため、日本文学の専門家らを交えた検討部会を設置した。

  昨年12月から協議を始め、今年3月に完成。同連盟スポーツ委員会のホームページ(https://www.jfd.or.jp/sc/)や、動画投稿サイト「ユーチューブ」(https://www.youtube.com/watch?v=gaA-zti-IyA)に公開した。手話を知らない人にも分かりやすく、かつ「君が代」の厳かさを忠実に表現したという。

  同じ手話でも動かし方や表情によってニュアンスが変わるといい、冒頭の「君が」は、右手の甲を相手に差し出す「あなた」の手話をゆっくり柔らかく行うことで、敬意と、悠久の時の流れの意を込めた。

  続く「代は」は、「世代」を意味する手話を用い、「千代(ちよ)に八千代(やちよ)に」は「永(なが)い」の手話を2回繰り返す。終盤の「こけのむすまで」は、岩を包み込むようにコケが広がる様子を表現している。

  同連盟は4月、萩生田光一文部科学相らに対し、試行版を踏まえ、国として正式な手話言語版の制定、普及に取り組むよう改めて要請。倉野所長は「東京五輪・パラリンピックで試行版を活用してもらえるよう、組織委員会に働きかけたい」としている。(藤井沙織)