JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」

2021-12-28 | 映画(DVD)
「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」2021年 英 監督:エドガー・ライト

ファッションデザイナーを夢見て、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学したエロイーズは、寮生活になじめずアパートで一人暮らしを始める。ある時、夢の中できらびやかな1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディに出会い、その姿に魅了されたエロイーズは、夜ごと夢の中でサンディを追いかけるようになる。次第に身体も感覚もサンディとシンクロし、夢の中での体験が現実世界にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズ。夢の中で何度も60年代ソーホーに繰り出すようになった彼女だったが、ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。さらに現実では謎の亡霊が出現し、エロイーズは徐々に精神をむしばまれていく。

「ベイビー・ドライバー」監督の新作とあらば、極力情報を封鎖した状態での鑑賞。とは言えホラーだという情報は入ってたはずなんだが、すっかり忘れてて前半のノスタルジックな展開をウキウキで観てた。



デザイナー志望の田舎女子エリーが期待を胸にロンドンにやって来たが霊感が強すぎた。



やはり音楽の選び方、使い方、は満足の行くものだった。60年代ブリティッシュ・ポップは詳しくないけど鑑賞後しっかり復習お浚いしましたよ。

CILLA BLACK
PETULA CLARK
SANDIE SHAW
DUSTY SPRINGFIELD



60年代歌手を夢見ていたサンディとのシンクロ。憑依のようでそうでもない鏡を使ったシンクロの按配が面白い。
地味めのエリーと花のあるサンディが入れ替わりながらのダンスシーンが最高。
エリーや観客をミスリードさせる仕掛け。テレンス・スタンプの正体に関しては騙されないぞ。(若き日を演じた俳優さんがけっこう似てたように感じる)管理人婆さんは意表だった。



古き良き憧れの時代はまた女性の性的搾取という嫌な面も持ち合わせていた。被害者と思われた者が逆であっても一部始終を見てきたからエリーは寄り添えた。今の時代ならではのフェミニズム側面も嫌味がなく良い按配。ホラー要素もメチャ怖いってほどじゃなく丁度良い。クズ野郎どもののっぺら亡霊。
何しろアニャ・テーラー=ジョイとトーマシン・マッケンジーを観てるだけでも楽しい。






火事決着。婆さんのコレクション・レコードがメラメラ燃えるの哀しい。エリーが衣装より優先させボストンバッグに詰めてた沢山のレコードも燃えちゃたんだろうなぁ。








OSTアナログ盤もジャケット・ワーク優秀







"Downtown (Downtempo)" performed by Anya Taylor-Joy - Official Music Video - Last Night in Soho








TOHOシネマズ上野
2021年12月

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2 コメント

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ラストナイト・イン・ソーホー (さむがい)
2022-01-11 12:26:02
新年あけすぎまして(?)おめでとうございます。
遅まきながら、imaponさんの本年のご健勝を願っております。

「ラストナイト・イン・ソーホー」良かったですね!
実はこの大晦日に観たのですが、本日やっとブログで感想を書いたとこで…。
主役の2人の女優の綺麗さ可愛さ、音楽や衣装内装のお洒落さ、ストーリーのよく考えられていて、ここ何年かで一番気に入った作品でした。
エドガー・ライト監督の幅広い作品は今後も期待したいです!

最後になりましたが、本年もよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (imapon)
2022-01-12 20:01:06
さむがい様、こちらこそ遅くなりまして。
今年もよろしくお願いします。
これ、良かったですよね。
レンタルとか配信解禁されたらまた見よう。
エドガー・ライトは「ベイビー・ドライバー」もそうしたから。
返信する

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