JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

リチャード・バック / 村上龍・訳 「イリュージョン」

2007-05-20 | BOOK
先日、古い文庫本を捨てなさいとのお達しがあり、シブシブ整理していた時に出てきました。一端、廃棄の区分けに置いたのですが自分の本ではありません。確かかみさんが若い時に読んで感銘を受け(いろいろ大事な事を教わったとか言っていた)珍しく持ってきた本だったのを思い出したのです。
「おい、これも捨てていいんか?」と聞くと「いいよ」の答。5分後に「やっぱりそれは捨てないで・・・」との事でへぇへぇ分かりやした。

過去にも1度読んでみようと思い途中で止めた経緯がある。再度チャレンジ。

なるほどなるほど・・・

「生活のために働いている人は一番自分のやりたいことをやっているんだ、遊んで生活している人と変る所はないさ」・・・

「人は自らの欲する事のみに行動する」という言葉はジョージ秋山のマンガが出典だと最近聞いたのです。

この世はすべてイリュージョン

なんだか人間の業の肯定からイリュージョンにたどり着いた立川談志を思い出したりしますが・・・(関係ないけど)

若い頃、リチャード・バックの小説からいろんな事を学んだ女性と
若い頃、立川談志を通じて落語からいろんな事を学んだ男が意気投合して・・・

それでもリチャード・バックと立川談志の違い(ズレ)ってあるでしょう。そのズレがそのまんま・・・

救世主入門なるテキストのお言葉が何かを教えてくれそうで、はぐらかされそうで面白いと思っていたら、終章にこのテキストの真実が書かれていたりして。
これってよくある手だけれど、落語的でもあります。
この落ちがあるだけで他のどの宗教書、哲学書より真実味があるテキストになっているんだな、これが。

「カモメのジョナサン」も読んでみようかな。

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2 コメント

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これ大好きです (tak)
2007-05-21 21:39:06
高校生の頃かな?読みました。今読むと別な感慨がありそうな気がして・・・僕も売却せずに手元に置いているのです。そういえば翻訳は龍サンですよね。久々に読み直してみたくなりました。

これ映画化しないかなぁ!ずーっと思っているのですが。
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映画 (imapon)
2007-05-25 00:11:58
takさんも愛読ですか。青春時代に読むというのが正しい時期(?)のように思います。そういう読みそびれた本がいっぱいあるけど、遅ればせながら読むと言うのもおもしろいもんですね。
映画化 観たいです!

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