JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

2月7日 立川談春独演会

2006-02-08 | 落語
立川談春独演会
銀座 ヤマハホール

立川談春 「寝床」
立川談春 「三軒長屋」

昨年8月以来の談春です。
今回はヤマハホール。チケット予約が遅れたためか、1階の最後列から2番目。
これだけ大きなホールで後方から観るのは久し振り。細かい表情は良く分かりません。やっぱり築地のプディスト・ホールがいいのだけど、最早あの会場ではチケットがあっという間に完売になってしまうでしょう。

質、量ともにたっぷりたっぷりの2席でお腹いっぱい。

「寝床」のまくらで前座の頃の話をしていましたが、思えば談春との出会いは、あれは何年の頃だったでしょう、まだ若竹があったころ談志独演会に行き、そこでの前座が談春。
いつもは前座の噺など、まともに聞かず、チラシ等に目を通しているのだが、思わず、聞き入ってしまった。
うまいのだ。何と言うか、落研などでそこそこ技術を持って高座に慣れている前座とかの域ではない、技術以上のものがありました。
案の定、後で上がった談志師匠も褒めていて、「談志もこんなに弟子を褒める事があるんだ」と驚いたのを覚えています。
その後、私的に環境の変化等で落語ライブに行く事が激減してしまいましたがテレビで立川ボーイズの活躍を見て、志らく、談春がどのように成長していくのか楽しみにしていました。
久し振りに談春の高座を見た時は、期待を裏切らない本格の噺家になっていて、今では、最もマークしたい噺家さんです。

噺は小さんのエピソードから「寝床」へ
数々の工夫が盛り沢山で紹介しきれません。何でもかんでも入れていかないと気が済まないのだろうな。こってりしすぎだと思いながらも、ははぁ、この寝床自体が隠居の義太夫とダブってきたゾ。隠居の義太夫と違うのは、技量があるのでギダ熱ならぬラク熱も出なけりゃ、眠りもしない。(実際は体調が悪く、途中かなり睡魔が来ていたんだけど)

中入り後「三軒長屋」
平成15年10月にプディスト・ホールでかけると言うので楽しみにしていたけど、仕事の都合で行けなかった。待望の「三軒長屋」です。
この噺は、私、最も好きな噺の一つ。噺自体良く出来ています。それを談春がやるのですから間違い無い。技量のある人の三軒長屋は実に見所盛り沢山。一編の映画を観ているようです。落げが秀逸と有名ですが、秀逸なだけに2度3度聴く味わいは無いかも。頭の姐さんを筆頭に政五郎、楠木先生、隣の女中、鳶の若い衆たち・・・多彩な登場人物それぞれがとっても良かった。

満足のうちに帰りました。が、鼻水が止まらずキツかった。グスッ


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3 コメント

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Unknown (brary)
2006-02-08 19:04:28
こんにちは。トラバありがとうございます。談春は今最高ですね。
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Unknown (かくらん堂)
2006-02-09 00:55:04
トラバありがとうございます。

前座時代の談春を聴いたなんて、そりゃ自慢ですよ。

うまい前座なんて、形容矛盾でもありますが、昨年廃業した風吉は、かえすがえすももったいない。
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Unknown (imapon)
2006-02-10 22:35:29
braryさん、こんばんわ。

立川流を精力的に見られているようですね。また、情報を伺いに寄らせていただきます。



かくらん堂さん、こんばんわ。

落語歴はかなり古いもんで・・・(途中のブランクが残念ですが)

風吉は見ていますが、あまり印象は無かったな。(ちゃんと見ておくべきでした?)





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