室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

三金会

2010-06-13 11:44:29 | Weblog
またまたご馳走ブログ



《鳥居坂クラブ》という、大蔵省関係者でないと入れない素敵なロケーションで、美味しいランチを頂きながら、国際経済学者の黒澤清一先生のお話を伺う会《三金会》に参加させて頂いています。

物流業界、証券会社、貿易業界、製造業、不動産業、放送業界で長年活躍された(されている)皆さんに混じって、参加者の中で私だけが”浮世離れ” した職業ですが、音楽家といえども世間の経済状況、社会状況と無縁ではいられません。また、一社会人としても、分からないなりに政治や経済から目を離さず、ヒト任せにして置きながらクレームだけ言うような人間にならないようにしたい、とは思っています。

  大和芋の豆腐

皆さんで和気藹々とお食事を楽しんでから、ラウンジで黒澤先生を囲んで、まずは自己紹介をしながら経済に関する話題をそれぞれお話になりました。私も日頃思っている事「日本は海外に送金する手段はいっぱいあるのに、受け取る方法が少ないのはおかしいと思います」などをお話しました。

  ジュンサイたっぷりのお椀。ワインはボジョレー。


黒澤先生が日経新聞や雑誌からの切り抜きをコピーして持って来て下さった記事は、大投資銀行ゴールドマン・サックスが「サブ・プライムローン証券化商品を販売する時に、投資家に重要な情報を秘匿した容疑」で訴追された件と、「ユーロ危機で”金”高騰。今からでも金投資で資産を増やせるか?」という内容でした。

  お刺身。オシャレに氷の上の葉っぱの上。ワインはボルドー。

「ドルもユーロも急激に値が下がって、不安定になってきて”金”が買われているのに、日本は今が売り時と思ってどんどん売っている」「同じ敗戦国でも、ドイツはアメリカに対してはっきり意見を言っているのに、日本は安保条約を盾にされるとすぐ引いちゃう」「日本は紙に書かれた物を渡されると、すぐ信じちゃう」など、色々と印象的なお話が飛び出して来て、「先生!先生がぜひ、《戦略室》の室長になってください!」と言いたくなってしまうのですが、菅さんは官僚に取り込まれていて聞く耳を持たない・・そうです。

ん~! 一発、投書してみるかな・・?

  一口穴子寿司、チーズ入りゼリー寄せ、カステラ玉子、どれも絶品!(ワインが減っていない)


前日の《道産酒の会》でのメイン・スピーカー、菅原操さんのお話を伺っていても、フランス、ドイツ、中国、アメリカ・・(ニュースを思い出せば各国どこも)政府が自国の製品の売り込みに積極的な戦略的外交をしているのに、日本政府はとても消極的。民間は頑張っているのに後ろからのプッシュが無くて、ぐずぐずしているうちに取られてしまうケースが多いというお話を思い出しました。

消極的なのは、単にヒトが良いのか、想像力(創造力)の欠如から来るビジョンの構築ができないオバカなのか・・?

    


日本人の『ヒトの良さ、誠実さ』に触れて評価してくれる地元の方々の話というのは、よく聞く話であり、そういうイメージは失いたくないと思うけれど、一方では人材や技術の価値を正当に自己評価して、世知辛い国家間での波乗り競争に、勝ち抜く・・とは言わなくても、せめて沈まない程度には、先の見通しを持って、少しはオリコウに政府が立ち回ってもらいたいなー、と切に思います。


    


えーと、結局『食い物blog』かな・・?
《道産酒の会》では飲めない(車で楽器運搬のため)怨みを晴らすかのごとく、乾杯ビールの他にワイン2種類を飲んで、帰宅後に軽いズツーとなってしまいました。情けなやー・・