香光のいけばな記

香光がお稽古、研究会、花展などでいけた作品をアップ。
友人の作品や感銘を受けた作品、生徒の作品も紹介。

6月2日 池坊巡回講座 in 彦根

2013-06-02 22:53:43 | Weblog
6月2日彦根で巡回講座2013がありました。
講師は准教授の小林義子先生で、丁寧な説明しながら意欲的に13作も生けてくださり、先生の熱意が伝わってきました。わたしのお弟子さんも6名参加してくださって嬉しかったです。

<アンスリウム、レースフラワー>
花と葉の向きがそろえてある点に注目
紅白の花器と花で統一感を生んでいます。




<トルコ桔梗、夏ハゼ、アスチルベ>
花器の凹みに夏ハゼの枝をあしらって花器を作品の一部に取り込んでいます。
新緑と紫の美しい出会いです。



<アレカヤシ、オンシジューム、ミニバラ>
角のような形の△花器に合わせて、アレカヤシも△にして軽さと鋭さを強調、
鮮やかなオンシジュームの黄色も明るさと鋭さを表現。梅雨の季節の中にも爽やかさをもたらしているようです。赤いミニバラはアクセント



<フトイ、縞フトイ、カラー、けむり草>
縞フトイは雨を連想させる花材です。
その気分を△の花器の連続で強調しています。
硬質な感じのフトイに対して柔らかいけむり草を出会わせています。
雨の中、花がいきいきしている情景描写



<ひまわり、けむり草>
自由花応用編です。
黄色と曲線に注目。同調させています。
ケムリ草は背景となり、強いヒマワリを優しくつつんで作品全体のまとめ役(硬軟)


<アスパラ、ミニバラ、レースフラワー、しゅろ縄、コーヒー缶>
父の日のプレゼントという設定です。
シュロ縄を巻いたコーヒー缶は立派な花器に変身です。
アスパラが大きく踊る足元には、レースフラワーとバラが仲良く集まって賑やかな家族のよう



ここからお生花です。

陸物と水物で「水陸生け」<夏ハゼ、かきつばた> 
夏は黒い石を用います。雌雄2株で前後左右の位置関係に注目



生花新風体<ウラジロ、縞フトイ、セイロンライティア>
1点の足元から出ながら、上段は大きく広がって涼しげな作品です。



生花正風体二種生け<アレカヤシ、バラ>
アレカヤシの新芽を使ってあしらいを入れられました。
花器との相性も良く、伸びやかな作品です


立花を横から



立花新風体<けむり草、ダリア、トラフアナナス、レウココリーネ、しゅすらん、グリーントリュフ、糸ススキ>
大きなダリアとケムリ草の出会いが美しい作品です。
少ない花材で心象風景を表現しています




立花正風体  基本の形(入門カリキュラム)
<バラ、ヘレコニア、オクロレウカ、メリー、ゴット、玉しだ、なでしこ>
基本骨法に忠実な立花です。最初は9個の役枝と配置を覚えることから


スタッフ参加の合作

<ケムリ草、アジサイ、テッセン、フトイ、ギガンティウム、>
<発泡スチロールの板にワイングラス、木工ボンドで防水加工した和紙貼り付け>小林先生のアイデアがすごいと思いました。
コメント
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