第三章
運よく座間味へ帰ってくることができた24歳(25歳かな?)の初夏。
ホテルに併設されていたショップへ入ったため夏はホテルのウエイトレスをしていました。
このときダイビングのオープンウォーター(PADIの一番下のランク)を持っていましたが
もともと数年前から耳の調子がよくなかったのでダイビングで仕事するなんて
サラサラなかったのですが
その翌年もクジラのガイドするならスノーケリングのガイドができるくらいになってほしいと言われ
時間があるときにスノーケリングをさせてもらったり
ダイビングに連れて行ってもらったりしました。
今でこそちゃんと潜れていましたが初めは本当にへたくそでフィンキックのダメ出しと
中性浮力のダメ出しととにかくひどい(笑)
ただ潜っているときは全く楽しいと思わず仕事になんて考えもしてなかったのですが
ダイビングのボス、清司さんから水中カメラを教えてもらってから
一気にはまった水中写真。
借りたのはオリンパスでした。
こんなのとか↓
こんなのとか↓
二枚ともオリンパスです。
特にこだわっていなかったのですが今考えたらワイドが多かったように思います。
もともと写真を撮るのは小学生の時から好きだったのですっかりハマっていきました。
ハマると自分のカメラがほしくなり
初めて買ったカメラはペンタックス。
スーパーマクロといってめっちゃ小さい生き物もきれいに撮れるカメラでした。
しかし撮っているうちに自分はマクロではなく
ケラマの青さが好きで
あのケラマの青さが出るカメラを探したいと清司さん(ボス)に相談したら
キャノンを勧めてくれました。
この清司さんは水中写真のプロで、マクロもワイドも撮りこなすすごい人。
あたしの中でケラマブルーを写真で表現するのに右に出る人はいないと思っています。
はい、ざっくり師匠です。
そこからがカメラ修行開始。
マクロでじっくりではなく開放感に溢れている海の中を一枚におさめるには
自分で見た景色を切り取らなければなりません。
何枚も何枚も撮って3本撮影して一枚も納得いくのが撮れない時もありました。
撮って、アドバイスをもらって褒めてもらって。
そしてなによりも、お客様を撮った写真をお渡しした時のお客様の反応が一番響きましたね。
「すごい!こんなきれいに撮れるんだ!」
「いい思い出になりました!」
スノーケリングのガイドのとき、はじめはブログ用にと撮っていた写真をお客様にあげたら
めっちゃ喜んでもらえたとき
写真を撮っているお客様は自分が写っている写真はない、
家族で遊んでいてもカメラマンのお父さんの写っている写真がない、
たとえ撮れていてもブレていたりきれいに撮れてなかったりします。
そんなとき、あたしたちガイドがそれをプレゼントできたら
それこそいい思い出になりますよね。
そう感じたので、ただ褒められたい、上達したい!というだけの想いから
「お客様の思い出のために写真を撮りたい!」
と気持ちが変化していくようになりました。
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みほ