白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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<8/13発売>やさしく語る 棋譜並べ上達法 PR③

2019年08月10日 23時59分59秒 | 著書

<本日の一言>
四谷大塚での囲碁入門教室、1日目が終わりました。
午前の部と午後の部に分かれているのですが、午前の方は子供たちが最初から盛り上がっているのに対し、午後の方はエンジンがかかるのに時間がかかる感じです。
お昼を食べて眠くなっている時間帯ですからね(笑)。



皆様こんばんは。
本日は第1回第2回に引き続き、新刊のPRを行っていきたいと思います。
今回は選局理由についてお話ししたいと思います。

棋譜並べでは、テーマを意識しながら並べることが非常に大切です。
そこで、棋風の分かりやすい棋士の碁を並べることを推奨しています。
石の攻め方を学ぶならこの棋士、模様の張り方を学ぶならこの棋士、といったように決めておけば、教材となる碁を探しやすくなるでしょう。

本書の第4章では、藤沢秀行、今村俊也、武宮正樹、加藤正夫、高川秀格、大竹英雄、依田紀基(段位称略)の7名を主役として、1人2局ずつの計14局を収録しています。
昭和生まれが多いですが、収録した対局も昭和の碁が多くなっています。
もちろん、これは単に私の趣味ということではありません(笑)。

対局者だけでなく、時代によっても碁の傾向は変わってきます。
その点、昭和の時代はまだ碁がのんびりしていて、序盤からわけの分からない戦いが始まることは少なかったのです。
また、活躍した棋士も個性派揃いですね。
楽しく学ぶということも考えると、自分好みの碁を打つ棋士の碁を並べることをおすすめしていますが、その点でも選びやすくて良いのではないでしょうか。

ところで、江戸時代や明治時代にも、現代のトップ棋士に匹敵するような打ち手は存在していました。
個性的な打ち手も多いので、並べていて楽しさも感じられるでしょう。
ただ、今回はあえて外しました。
いくら彼らの碁が素晴らしいとは言え、一般的な囲碁ファンの間では、その時代の棋士は知名度が低いですからね。
棋譜並べの入門用としてご購入くださる方も多いでしょうから、今回は多くの方が顔を思い浮かべられるような棋士を選びました。

ところで、執筆が決まった時点で、主役に選ぶ棋士のイメージは大体できていたのですが、最終的に半分以上入れ替わりました。
試行錯誤を重ねた結果、前述した7人に落ち着いたのです。
棋風をイメージしやすく、並べて何が身に付けられるかを感じやすいのではないでしょうか。
とは言え、それでも14局に絞り込むまでにはずいぶん悩みました。
数千局の碁を調べましたが、ネットやパソコンが無い時代では不可能な作業でしたね。

さて、発売前のPRとしてはこれで一区切りになります。
今後は読者の皆様の疑問にお答えする形で記事を書いていこうかと思っています。
コメント欄を開放しておきますので、感想や疑問などがあればぜひお知らせください。
もちろん、FacebookTwitter、メール(gotanda@igoshiraishi.com)でも大丈夫です。
また、例によって間違いのご指摘も募集いたします。
間違いが無いに越したことはありませんが、まあゼロということはないでしょう。

 


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