白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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卞相壹ー申旻埈

2019年08月04日 21時59分50秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
明日は日本棋院有楽町囲碁センターにて指導碁を行います。
皆様のお越しをお待ちしております。
そしてもう一点・・・。

 

新刊の見本が届きました!
8月13日(火)発売です。
近日中に内容のPRを始めていく予定ですので、よろしくお願いします。



皆様こんばんは。
昨日はお休みしました。
日本代表も参加している国手山脈杯でいこうと、日本棋院ネット対局幽玄の間で棋譜をチェックしていましたが、分かりやすい碁が無くて困りました・・・。

世界戦はお互いに非常に踏み込んだ戦い方をすることが多いので、私にも全然意味が分からない、ということもよくあります。
棋譜並べの入門用に適しているとは思えないので、著書でご紹介するのは
日本の碁に絞りました。

さて、本日ご紹介するのは国手山脈杯8強戦、卞相壹九段(22)と申旻埈九段(20)の対局です。

1図(テーマ図)
卞九段の黒番です。
黒×が攻められている場面です。
黒Aと抜いても、まだ攻めを狙われるでしょう。
そこで、実戦は・・・。



2図(実戦)
黒1、3とツケを連発!
このような形は、俗に下手の両ヅケなどと言いますが、プロが打つと良い手になることもあります。
実戦的な手法ですね。



3図(実戦)
黒4まで、AとBが見合いで隅に根拠を確保したと主張しています。
それは白としてもつらいので、この後抵抗して・・・。



4図(実戦)
白Aからの大コウが残りました。
それを横目に、白1、3とコウ立て作り・・・。
こうなってくると、平均的棋力の方には理解が困難な世界かもしれませんね。


激しい碁が多いということは、戦いの手筋が多く現れるということでもあります。
部分戦の感覚を強化したい方には、世界戦を並べることも選択肢に入ってくるでしょう。




☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。今後は7月12日(金)、8月5日(月)、9月2日(月)に指導碁を行います。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。毎月第2土曜日に講座と指導碁を行っています。

白石囲碁教室・・・五反田駅徒歩4分です。指導碁や個人レッスンを行っています。

New!上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。私の担当する五反田教室が新たに始まりました。毎週水曜、19:00~21:30です。
 
 
☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
 
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。4冊目は8月13日に発売予定です。