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茨城より発信します  再建した五浦六角堂 (1)

2013-09-16 07:00:00 | 茨城紹介

猛暑が幾分和らいだので遠出をする元気が出てきました。

久し振りに五浦六角堂を見に行きました。

丘の裏からの眺めは素晴らしい !

六角堂は、茨城県北茨城市にある六角形の建築物です。

左上は天心邸、右下は六角堂   

前庭の芝生はボストンから取り寄せたものです。

明治時代に岡倉天心が思索の場所として自ら設計したもので、

現在茨城大学が管理しています。

長屋門; 登録有形文化財  

2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震に

伴う津波の直撃を受け、土台のみを残して姿を消しました。

 

2012年(平成24年)4月17日に完成式が行われました。

太平洋に臨む岸壁の上に立つ天心遺跡のシンボル  

杜甫の草堂である六角亭子の構造。

朱塗りの外壁と屋根の上の如意宝珠は仏道の装い。

狭くて急こう配です。

六角堂の中には入れません。

内部に床の間と炉を備えた茶室としての役割。

中国、インド、日本と云ったアジア伝統思想が

この建物全体に表現されています。

六角堂の窓を通して向う側の窓からの眺めです。

消失の報を聞いた日本の美術館関係者、天心との縁がある

アメリカ合衆国・ボストンのジャパン・ソサエティ関係者や

インドの研究者らは茨城大学に見舞いの言葉や電子メールを寄せ、

さまざまな人々が重要な施設であると認知していました。

岡倉天心記念館  

六角堂は岡倉天心 生誕150周年、没後100周年記念として

復興支援映画「天心」が製作されました。

今では六角堂や天心邸を見学できました。

天心邸の中で横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山ら

家族と一緒に住んでいます。

木村武山は笠間の人で記念館があります。

(Saas-Feeの風さんと笠間に行ったときは月曜日で閉館でした)

 

「亜細亜ハ 一なり」石碑

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天心は西洋文化に対して「東洋の理想」にインド、中国、日本が

「アジア」を一つの東洋文化への思いを込めて述べています。

戦時中に海外侵略を正当化するフレーズとして

捉えられたことは残念な誤解と云えるでしょう。

(茨城大学五浦美術研究所引用)