Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

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R-50 ライフデザイン:「裕次郎、やめるってよ」(4)- 裕次郎の身だしなみ

2024年05月18日 22時26分45秒 | 裕次郎やめるってよ
できるだけ「裕次郎、やめるってよ」(1)から読んでほしい。これは中高年の再就職時物語だ。
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私の上司となった伊良部こと裕次郎の席は私の隣。

人懐っこい関西人らしく仕事中よく話しかけてくる。また、私のくだらないオヤジギャグにものってくれる。

昨年、7月にこの職場に来て以来、ピンでやってきたが、ようやくいい相方ができた感じだ。

裕次郎の年齢は私と同じくらいとアカウントマネージャから聞いていたが、実はそれは大きな間違い。

なぜなら私の本当の年齢を知っているものはおらず、周りには十歳ほど少なめに言ってあるからだ。

「そんなことできるの」と言われそうだが、履歴書などは出しておらず、できているのだ。

本人がいうのもなんだが、実際、見た目はウシガエルのような伊良部こと裕次郎より若い。

裕次郎の体形は前回お知らせしたが、事務所内での服装は、グレーのシャツにグレーの毛糸のベスト、それにグレーの太めのズボン。

毎日、同じで服装で、ベストの背中とお腹のあたりは擦り切れて薄くなり中のシャツが見えている。

シャツもグレーだが、同じグレーでも濃さが違うので目立つのだ。

そして、椅子に座ると靴を脱ぐ。

私がこの業界に入るために修行をしたブラック企業は低賃金であったが、こんな服装の人はいなかったよ。

裕次郎は先日までだれもが知っている大手通信会社の社員だったひと。

金がないわけではなく、何らかの理由で身だしなみに気を遣わなくなってしまったのであろう。

普通は、新しい職場に行くとなれば、それなりに気を使うと思うのだが。奥さんは?

ちなみに奥さんとは仮面夫婦だとか。

しばらくしてアカウントマネージャーからそれとなく注意されたそうで、ベストは新しい「グレーのベスト」に変わった。

裕次郎、もっと慶応ボーイらしくしろよ。


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