アイデアリズム idealism daydream

会社の実態 "ちらつくパトロンの存在" その3

(その2から)

 取りあえず告訴状受理以降の経緯を話し始める私。今現在をもって1円も支払いされていない現状を伝えました。

「それにしてもアイツら"ココまでやらせるか(財産開示手続の事)"と思うんですわ」

「はい、私もそう思います」

「まぁそれにしても・・・電話にも出ないわ、たらい回しにするわ、約束はすっぽかすわ・・・ホントこっちも往生しました」

「そうなんです。失礼な言い方かも知れないのですが、監督官が変わられる度に引き継ぎされた監督官は"簡単な案件だ"と甘く見ていらっしゃいましたようです。物腰が低いから一見すると"直ぐに解決するだろう"とね。

 でも実際はその体裁とは裏腹に"支払いする気が全くない"という事が経緯を見ても体現していると思うのです。"いついつまでに支払います"という言葉を免罪符として使っています。

 ハッキリ言って(労基署は)なめられていると思いますよ」

「全くおっしゃる通りです。"支払いをする"と言われれば私ども(監督官)としては"ではいつなのですか"と期限の約束をするしか無い。・・・まさに"ぐうの音も出ない"とはこのことです」

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「ところで告訴と少し離れる話になるのですが、といっても全く関係していないわけでもありません。会社の運営についてです」

「私もそれが気になっていました。
 私自身が経営や営業に全くタッチしていなかったのでハッキリとは言えないのですが、少なくとも在籍していたころ商品がバカ売れしている、ような感じでは無く(端から見ても正直ガラクタにしか思えなかったので、動産差押[物を差し押さえる事]はあきらめました)、夏のイベントが成功した、ようにも思えませんでした。

 "エイジェントさん"という会員集め(当初の入会費は7~8万円で、最終的には5万円まで下げたらしい)の他(今改めて思うとマルチ商法っぽい・・・)、事業資金としてO村(代表取締役、つまり社長)が会社設立当時に住宅金融公庫から1,000万か2,000万借りていると言う話を聞いていますので、それを元手にやっているのかなぁ・・・と」

「もちろんそれもあると思いますし、お友達の事(<=これは後日書いていきます)もあります。私も色々と調べていくうちに興味深い事が分かってきたのでお話ししたいと思います。
 但し、あくまでも参考程度にお願いします。間違っても訴訟などの"証拠"にしないようにしてください」

「分かりました」

-----N村氏の調査結果/事実 その1-----

・会社の運営費の大部分はT本氏からのバックアップ(つまりパトロン)で成り立っている
・T本氏はいくつかの中華料理店を経営している
・T本氏とO村、O付氏は全く面識がないわけではなく、T本氏の店をO村は高校時代にアルバイトとして、O付氏は高校中退後に正規の従業員として入社している
・T本氏はO付氏をとても可愛がり信頼もしている

-----N村氏の見解-----

・T本氏はO付氏を一人前にする為にO村の会社に入れたようだ(世間をもっと広く経験させる為に)
・O村はO付氏をT本氏への単なる金のパイプラインとして利用しているようだ

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 私はT本氏とは来客として1、2回しか会った事が無く、O村に聞くと「オレに商売を教えてくれた人」と言っていました。

「O付氏やT本氏って、結局O村にとっては金づるの一人に過ぎない・・・と?
 もし仮に金が引き出せなくなると分かるとO付氏やT本氏は用済み、ポイ捨てって事になりませんか?」

「おそらくそうなるでしょうね」

「・・・他の人については何かご存知ですか?」

「はい、ある程度お話を聞く事が出来ましたよ」

-----N村氏の調査結果/事実 その2-----

・倉庫番をしていたF川氏(後に商業登記簿謄本で役員の一人と判明)はかなりの剣幕でO村に迫り、出資金の一部を取り返す事に成功した
・夏のイベントのアルバイトスタッフとして働き、そのまま正規の従業員(営業職)として雇われたT村氏とS木氏。T村氏は200万の借金を作らされた上で退社。幸いにもS木氏は"冷静な判断が出来た"ため普通に退社出来た

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「F川氏はお父様が亡くなったこともあり、お母様はさぞかし心配だったでしょうね」

「そうですね・・・でも一部だけでも取り返す事が出来たのは本当に良かったと思います。
 またF川氏は私達の給料問題についてかなり真っ当な意見で協力的でした」

「そうですか」

「残念なのはT村氏です。雰囲気に押し流されてしまったのかもしれません。そのへんがO村はある意味上手いです」

「こういうあたりが外部の人間である私にはよく分からないのですが・・・」

「精神的に追いつめ相手に"自分がなんとかしなくてはいけない"という状況をつくり出すのです。一種の誘導やマインドコントロール責任転嫁(=責任を他人になすりつける事)するのです。本当は代表取締役であるO村が最初に責任を取り、なんとかしなくてはいけないのが筋と言うものです」

「そうですね。本当に奴はどうしようもない・・・」

「貴重なお話をくださってありがとうございます。改めて"告訴しておいて良かった"と思います。皆の為にもますます野放しにしておくことが出来ないと思いました」

 こうして3時間にわたる追加の供述調書の作成が終わりました。

つづく

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